アイビスは自信がない上に4人気に軽くひねっただけという、こんなん手を出さないほうがいいんじゃないかというしょうもない予想ですが(^ ^;)、まあせっかくの重賞なので血統屋の端くれとして見解を述べさせていただきます
◎アットウィルの母アフレタータは直千[0-0-2-0]、このチャイナブリーズの一族は直千[0-1-2-2]で複回値1336円
アフレタータが14人気3着、テイテイパステルが14人気2着と激走カマしてますが、これがどちらも初の直千で、テイケイの母タイセイガイアはアフレタータの全妹
父系がフォーティナイナー(その3代母CourtesyはNasrullah×Hyperionの組み合わせ)で、そこに母方からSpecial、Dangerous Dameとナスペリオン血脈を重ねた配合は、このレースを完勝したハクサンムーン(父アドマイヤムーンで母にテスコボーイとMill ReefとBold Lad)やパドトロワ(父スウェプトオーヴァーボードで母にMarston's MillとNureyev)と似ています
同じアドマイヤムーン産駒のプリンセスムーンはガニマタでコーナリングが下手なので直千に良績が集中していますが、この馬も手前を変えるのが下手らしく、北九州記念の予定を変更しこちらに矛先を向けたとのこと
新発田は◎チェルカトーレ
体型はノーザンテースト≒The Minstrel4×4が強く、脚捌きはHalo3×4が強い1400ベストの機動型
1200だと微妙に忙しい感があるし、内1400ならば前走はもちろん、前々走よりもパフォーマンスを上げられそう
「No.1予想」ではクイーンSを、「厳選予想 ウマい馬券」ではクイーンSと道新スポーツ杯を予想していますので、日曜もよろしくお願いします
今日は知り合いの持ち馬がいろいろ出走することもあって、これから支度して競馬場へ出向くので、重賞回顧は月曜になると思います…ソウルスターリングもどんなもんか見てきますわ~
古町は3歳の素質馬が集いましたが、◎アストラエンブレムは大箱向きで1600で差すより1800で先行がベター、だからゴール前で不利もあったNZTは好内容というべきでしょう
直線でスピードに乗せるのが巧いミルコは新潟直千の鬼なのはもちろん、昨夏の新潟外回りでかっぱぎまくったのもまだ記憶に新しく、新潟芝外[7-7-4-10]連対率5割、先行したときは[5-3-2-2]
これも素質馬○サトノキングダムが強敵ですが、ノガロは前走マイルで勝ったものの本質はちょっとジリ脚な中距離馬、高速馬場のスローではいつも好走する△サトノアッシュとステイゴールド×Singspielの中距離馬で道悪1400の前走は度外視できる△プレミオテーラー、母母がBlushing Groom経由のWild Riskクロスで乗り難しさがありそうですが△レインボーフラッグと引っかけたい
佐渡はここも◎ナスノセイカン
母母がGraustark=His Majesty2×3、そこにホワイトマズル、ハーツクライと配されて、血統のイメージどおりアサクサキングスとナカヤマフェスタを足して割ったような重厚中距離馬
POGで推奨しといて言うのもなんですが(^ ^;)、3歳春は緩さ丸出しやったのに古馬になって背腰がパンとして前目のポジションでレースができるようになって反応が機敏になって連戦連勝でオープンまで駆け上がり重賞まで届いてしまう、そんなハーツクライは何頭も見てきたし、この馬も駆け上がると思います
不知火は◎ブレイヴリー
母はダイワメジャーやダイワスカーレットと3/4同血(サンデー×スカーレット姉妹)で、自身はソリタリーキングやダイワレジェンドやカーマインと3/4同血(キンカメ×サンデー×スカーレット姉妹)
キンカメ×スカーレット姉妹はNorthern DancerとFlower Bowl≒Your Hostessのクロスですからパワーに寄りがちな配合ですが、この馬は母父がフジキセキなのでMill Reef≒Millicent5×5のナスキロ柔さも兼備していて、だからちょっとどっちつかずで2着3着が多い
ただ福島1800の二本松がこれまでの甘さを払拭する勝ち方で、外1800だと4角でうなってるわりにはいつもあと100mから同じ脚色になってしまうし、どっちつかずな脚質ですがどっちかというと小回りで機動力を活かすほうがベターかなと、ようするに二本松ぐらい走れば勝てるんじゃないかと
TVhは渋化残りならRibot肩で掻き込むサンソヴールが狙い目かなあ~と思ってたんですが、晴雨兼用で洋芝1800も合いそうな◎シャドウアプローチ、Halo3×5の機動力あるゴッホ産駒で開幕週インを立ち回る○ウインマーレライ(昨年はケイティープライドの2着)、前走は蛯名が出していったらちょっと噛んでしまった▲フェルメッツァ、でいいんじゃないかと
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では羊ヶ丘特別を、「厳選予想 ウマい馬券」では羊ヶ丘特別と札幌8Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします
私いつも「…」を(てん)と打って変換するんですが、スマホで「天ぷらの美味い店を見つけた」という文章を打った後、次から(てん)と打つと、予測変換で「天ぷら」が最上位に出てくる
だから「フルキチが4着やと何も当たらん…」を「フルキチが4着やと何も当たらん天ぷら」と打って送信してしまいました(^ ^;)
これまで数えきれないほど「…」を(てん)と変換してきたというのに、この長い付き合いがたった一度の天ぷら変換で終わってしまうのが解せないです天ぷら
キングカメハメハやハービンジャーやヨハネスブルグのようにNorthern Dancer系の強いクロスを持つ種牡馬は、Northern Dancerのクロスを持たない繁殖との配合のほうが成功しやすく、持っていても4×5より薄いことが望ましい、というようなことはよく書いています
概して早熟と言われるヨハネスブルグ産駒ですが、古馬になって1000万下以上のレースを勝った馬は以下の6頭で、括弧内は母が持つNorthern Dancerクロスの有無
ウィットウォーター(4×3)
エイシンバッケン(なし)
トウショウピスト(4×6)
ネロ(なし)
ホッコーサラスター(なし)
レッドキャンティー(なし)
同じくハービンジャー産駒で、古馬になって1000万下以上のレースを勝った馬は以下の6頭
カービングパス(なし)
カゼルタ(なし)
テルメディカラカラ(Nijinsky≒The Minstrel3×3)
パワーウーマン(なし)
マイネルサージュ(なし)
ワーキングプライド(なし)
こういうことも頭に置いておくといいんじゃないでしょうか…という話
おかげさまで本年も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」、昨日栗山求がウインから1頭、ラフィアンから1頭ピックしました
現在ウインから3頭、ジーワンから9頭、東サラから4頭、ユニオンから5頭、ラフィアンから3頭、ロードから4頭ピックしています
http://miesque.com/c00037.html
日曜は札幌競馬場に出向くことになってるんですが、一昨日からずっと雨雨雨で土日の予報もすぐれないですね…
先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました
◆中京記念回顧
ガリバルディはマルカシェンクやザレマの3/4弟で、母シェンクは伊1000ギニー(伊G2・芝1600m)勝ち馬
ディープインパクト×Gone WestでSir Gaylord≒Secretariatの3/4兄弟クロスだからショウナンアデラやラヴィエベールやティルナノーグのようにストライドで走るタイプで、戦績どおり大箱の1600~1800mがベスト
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104243/
母母BuckwigがBusanda≒Mr.Busher3×4で、父Zafonicの父Gone WestがNasrullah4×4、シェンクは好配合ですがGone West×The MinstrelだからG1級の大物は出さないマイラー繁殖といえます
オープン入りしてからはいろんなガイジンを乗せても最後の詰めが甘い印象しかなかったのですが、よくよく戦績をみるとルメールとデムーロ兄弟では[3-0-0-0]、デュなんとかさんとシュなんとかさんがズッコケてただけだったのかと(^ ^;)
まあしかし気合良く行きすぎていたのを押さえて大外一気で勝たせたのはさすが中京神、ただ祐一とガリバルディはデビュー以来ずっとコンビを組んでいた間柄でもありました
ピークトラムは馬群を嫌がるチチカス産駒ですから多頭数の内枠がどうかと思ってたんですが、そこはコマッキーも心得たもんで出していって外3番手、この馬の勝ちパターンに完ぺきにハマっていただけにここは勝ち馬をほめるしかない
◆ルーラーシップ
「キングカメハメハは様々なタイプを出すオールウンドな種牡馬だが、ルーラーシップは芝中距離、それも大きく広いコースに偏った成績になりそう。ダートはキンカメ産駒ほど得意ではないだろうし、短距離も向くとは思えない。1400m以下では追走に苦しんでいたが、東京や外回りの1800m以上に舞台が替って本領発揮、というところがオーソドックスな狙いどころになるか。芝道悪はおそらく巧い。成長力と底力に富みクラシックタイプの大物を出すだろうが、どちらかといえば男馬血統なので牡馬に活躍馬が偏るかもしれない」(パーフェクト種牡馬辞典2016-17「馬券チェック」)
ルーラーシップ産駒はJRAでは[3-1-0-12](全て芝)、勝ち上がった3頭はいずれも男馬で、1800m以上[2-1-0-1]、東京芝[1-1-0-2]、芝重不[1-0-0-2]
キングズラッシュは小回り福島の多頭数の内枠なので1人気になって大丈夫かいなと見ていたら、スタートダッシュ鈍く後方から、早々と外に出して一番外を捲り上げて、ストライドロス(だけは)ない運びで押し切り
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106211/
あれで4着やったらヨシトミ○ねと野次られてるところですが(^ ^;)、父の宝塚2着や有馬3着もあんなレースやったかな
新馬勝ちした3頭のルーラーシップ産駒はいずれも母が非Northern Dancerクロスで(キングズラッシュとダンビュライトにいたっては母にNorthern Dancerなし)、ルーラーシップはNorthern Dancer5・5・7×4なので、父キングカメハメハ(Northern Dancer4×4・6)同様、Northern Dancerに対してアウトな繁殖牝馬との配合のほうが成功しやすいでしょう
◆アイルハヴアナザー
「アイルハヴアナザー産駒の配合のポイントとしては、母父Archの名牝系、スーパー名繁殖Courtly DeeからAlthea~Auroraと続くラインにまず狙いを定めたい。Aurora≒Green Desertの3/4同血クロスやAurora=ヤマニンパラダイスの同血クロスは妙味十分。フォーティナイナーとCourtly Deeのクロスになるトワイニング持ち牝馬との配合も面白い」(パーフェクト種牡馬辞典2016-17「血統チェック」)
しかし検索をかけてみると2歳のアイルハヴアナザー産駒でCourtly Deeのクロスはたった一頭しかおらず、それが種牡馬辞典のPOGで推奨したウインポプリでした(牝系がCourtly Dee直系なのでCourtly Dee6×5)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014100206/
一口ピックでも取り上げようかと思ったのですが、小さな牝馬でなかなか大きくなってこず、パワーが売りの配合やのに400キロソコソコやとちょっと辛いかなあ~と思ってたら、例の同級生が「ウインの余ってるのでエエのおらんか~」と言うので「これもうちょっと大きくなったら面白いんちゃうかな」
当日も
「パドック見たけど馬は悪くないよ。あのヒョロヒョロが立派になったもんや」
「けっこうコロっとしとるな。オメガドラクロワがよく見える」
レース後
「…こんなんまさかの単勝しか買うてへんがな(^ ^;)」
「オメガとのワイドゲットや(・∀・)」
ちなみに1歳もCourtly Deeクロスは1頭しかおらず、それはウインポプリの全弟でした(^ ^;)
やっぱりアイルハヴアナザーの血統表の中で、一番いじりたいところ、スイートスポットはここやと私は思うんですよ
おかげさまで本年も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」、本日東京サラブレッドクラブから望田が4頭ピックしました(栗山のピックはもう少しお待ちください)
現在ウインから2頭、ジーワンから9頭、東サラから4頭、ユニオンから5頭、ラフィアンから2頭、ロードから4頭ピックしています
http://miesque.com/c00037.html
スモークポットが到着したので、昨夜さっそくウインナーとミックスナッツを燻ってみたんですが、スーパーで2パックまとめてテープで巻いて安売りしてる粗挽きウインナー、あれで十二分に美味い(・∀・)
私もともとナッツ類は好きなんですが、こんがりキツネ色になったナッツを口に入れると金麦が止まりません(^ ^;)
とりあえず卵、チーズ類、枝豆、あとバラ肉買ってきてベーコン作成もやってみるつもり
■『ディープインパクト好配合リスト(2013)』で望田潤が推奨したガリバルディ(牡5歳)が日曜中京11R中京記念(G3・芝1600m)を勝ちました。
○ガリバルディ(牡・母シェンク)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104243/
マルカシェンク・ザレマの3/4弟で、母は伊1000ギニー(伊G2・芝1600m)勝ち馬。全兄トーセンシーザーは期待外れに終わったが、母母BuckwigがBusanda≒Mr.Busher3×4で、「サンデー×ミスプロ×Buckpasser」のA級配合形だけに、連続で空振りということはないはず。(望田)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で栗山求が推奨したクライムメジャー(牡2歳)が日曜中京5R新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
★シルクホースクラブ
クライムメジャー
父ダイワメジャー
母クライウィズジョイ(トニービン)
牡 募集価格:4000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014102878/
サトノノブレス(父ディープインパクト/日経新春杯、小倉記念、中日新聞杯)やヒカルオオゾラ(父マンハッタンカフェ/関屋記念-2着、エプソムC-2着)の4分の3弟。「ダイワメジャー×トニービン」という組み合わせからはコパノリチャード(高松宮記念)が、オールドスタッフ牝系にダイワメジャーという配合からはエクセラントカーヴ(京成杯オータムH)が出ています。Irish River を持つダイワメジャー産駒も成功しています。母クライウィズジョイは手堅いスピードを伝えるので、この配合なら高確率で走ってくるのではないでしょうか。芝1400~1800mあたりがベストでしょう。(栗山)
■土曜福島1R障害未勝利 フィリグラーナ(POG・望田)
■土曜福島8R500万下 ステイブラビッシモ(POG・望田)
■土曜函館9R500万下 ルアンジュ(一口・栗山&望田)
■土曜函館12R駒場特別 カラクプア(POG・望田)
■日曜中京7R500万下 ヴィブロス(ディープ・栗山&望田)
クライムメジャーは
・Haloのニアリークロス(Halo≒Moonscape3×5)
・Lady AngelaのPretty Pollyいじり(トニービン内オンリーフォアライフ)
・母父が中距離本格派(トニービンは凱旋門賞)
というダイワメジャー黄金配合で、つまりダイワメジャー×トニービンで母母にHaloとニアリーな血があれば即黄金配合になるわけですが、このパターンはJRAに9頭が出走してコパノリチャード、ヒカルエリントン、デビル、シュリメジャー、そしてクライムメジャーの5頭が勝ち馬
黄金配合やけど重賞勝ち馬の下で募集価格4000万、近しい人には「追加募集から選ぶならこれでしょうが…」と言ってたんですが、迷ってるうちに栗山さんがピックしてたので任せました(^ ^;)
こないだ飲んだときに「自宅で燻製つくったらメッチャ美味いんですよ」と平出さんに自慢されたんですが、その後オイスターバーで食った燻製のオイル漬けにいたく感動し、私もちっちゃな燻製ポットを購入(平出オススメの温度計ついたやつ)
昨日届いたので、まずはお手軽なチーズや卵やミックスナッツあたりからトライしてみようかと(・∀・)
原稿フォルダを整理していると「Harzandと1/4異系」というテーマでサラッと書いてあったファイルを発見、日付を見ると1ヶ月ほど放置されてましたが(^ ^;)、ついでにHighland Reelと合わせ技でまとめちゃいました
英ダービーにつづいて愛ダービーも制覇したHarzandの配合は、前に書いたようにForeign Courier≒Hopespringseternal≒Monroeのニアリークロス4・4×3(ナスキロ+Tom Fool+War Admiral+La Troienneの組み合わせ)とMr.Prospector4×5がまずポイント
http://www.pedigreequery.com/harzand
そしてそれ以外の部分、余白といえる部分を、良質の異系の近交で埋めているところがまた実に美しい
血統表の3代目まででみると、Green DesertがPharos=Fairway≒Sickle=Pharamond5・6・7・7×5・6・7・7、Park AppealがThe Phoenix4×4、MiswakiがNasrullah4×4、ザールがSecretariat≒Sir Gaylord4×3、Hazy IdeaがNetherton Maid3×3
ここにはPharos~Nearco~Nasrullahと続くラインの、スピードの血の強いクロス(血量にして4×4以上)があります(The Phoenixの母父父はPharos)
一方で、このGreen DesertとPark AppealとMiswakiとザールのところ以外に何があるかというと、Allegrettaがドイツ血脈Aralia≒Almyraの3×2で、Darshaanの母Delsyがフランス血脈Astronomieの3×4
つまりHarzandは、「血統表の3/4をPhalaris系の強いクロスで固め、残りの1/4をそれとは縁遠いドイツやフランスのアウトサイダー血脈で固めた」父と母から生まれたのです
殿下の馬の血統が上品なのは、Sadler's WellsやデインヒルやGreen Desertの脇を固める、Northern Dancerクロスの余白を埋めるアウトサイダー血脈も良質だからで、AllegrettaやDarshaanやAhonooraといった血もNorthern Dancerと同じぐらい大事にしてきたから
キングジョージのHighland Reelにしても、Sadler's WellsがNearco3×6・6、デインヒルがNatalma3×3、MiswakiがNasrullah4×4、あと牝祖Olympic AimはPherozshah≒Nasrullah4×4、Pharos=Fairway5・6・6×4・6
http://www.pedigreequery.com/highland+reel8
それ以外の部分、血統表中でPhalaris系の強いクロスを持たない部分が、Aralia≒Almyra3×2のAllegrettaと5代アウトのMarscay(このMarscayのアウトブリードがまた絶技で、ヒマな人は血統表掘り返しましょう)
つまりやってることはHarzandと同じで、父Galileoはドイツ血統の名繁殖Allegrettaを、母Hvegerはオセアニアの名種牡馬Marscay(90年代前半の豪リーディングサイアー)を、ともにPhalaris系の流行血脈に対するまさに1/4異系として取り込んでいた
これがHighland Reelの配合の美しさであり、凄みであると言えるのではないかと
Sadler's Wellsとデインヒルを併せ持つオープン馬なんて世界中に腐るほどいるでしょうが、笠シショーの言葉を借りれば「クロスすることとしないことは、同時に考えなければならない」
サンデーサイレンスやSadler's Wellsやデインヒルの父系に人気が集中する一方で、ドイツやオセアニアや南米の血が注目されているというのは、ようはそういうことなのです
英ダービー馬Harzandの配合~GalileoやSea the Starsを俊敏にするには
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/dfb77801ad84d7a6b9f8a7a9cc249f29
函館11R 函館2歳S
◎4.メローブリーズ
○6.モンドキャンノ
土曜の函館芝はなかなか速い時計が出ていた。モンドキャンノの母レイズアンドコールは2歳暮の芝1200mのフェアリーSで3着入線(失格)、古馬になってアイビスサマーダッシュで3着したスプリンター。キンシャサノキセキはアウトブリードなので相手牝馬を立てるタイプの種牡馬だから、モンドキャンノも母譲りのパワーで短距離を走るタイプで、洋芝1200mは合っている。前走で負かした馬たちが続々と勝ち上がっておりレースレベルも高かった。
マイル王モーリスなどを出して成功しているスクリーンヒーローだが、父グラスワンダーと種牡馬としての傾向は似ていて、産駒のJRA全勝ち鞍61勝のうち牝馬はたった8勝、うち6勝が1400m以下と、牝馬はあまり走らないし牝馬はスプリンターが多い。メローブリーズもいかにも短距離向きの体型だが、デビュー戦は4角で前に取りつく脚が速くて楽勝。配合も父スクリーンヒーローがノーザンダンサー4×4とヘイルトゥリーズン4×4、母父エルコンドルパサーがヌレイエフ≒サドラーズウェルズ3×2、しかし母母リープフォージョイのところだけはノーザンダンサーの血が皆無でミクスドマリッジ4×4という傍系のクロスがある。このスクリーンヒーロー産駒としても好形といえる配合パターンと、相手が弱かったとはいえ新馬戦の勝ちっぷりの良さ、2歳牝馬とは思えない手先の強い走り、そして差しに回れる脚質も込みで狙ってみたい。
--------
予想コメントに書いたようにモンドキャンノに死角なしと思われましたが、いつも書くようにキンシャサノキセキは基本的には相手牝馬の尻に敷かれる種牡馬で、つまりこの馬は主として母レイズアンドコールのスプリンター資質で走っているというべきかと
となると、オープンで活躍したけれど重賞には少し手が届かなかった母を超えられる配合なのかどうか、そこまでの確信がなかったので、好走は間違いないだろうけど単勝は他の馬を買ってみたくなった
それで頭をひねったあげくメローブリーズに着地したわけですが、モンドの後ろからモンドと同じぐらいの脚で差してきたし、ワイドはほしかったところですが結果には納得するしかないです…
レヴァンテライオンの父Pioneerof the Nileはサンタアニタダービー(米G1・ダ9F)の勝ち馬で、ケンタッキーダービーはMine That Birdの2着でした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014110043/
その父エンパイアメーカーがIn Reality4×3、Buckpasser5×4など北米血脈のクロスを重ねていて、それに対して北米血脈を一切引かないLord at Warを母父にもってきてアウトブリードとした配合で、ようするに私がよく言う緊張→緩和のリズム
代表産駒は北米三冠の名馬American Pharoah、他にシューメイカーマイルS(米G1・芝8F)のMidnight StormやホーリーブルS(米G2・ダ8.5F)のCairo Princeなどを出して成功をおさめていますが、父エンパイアメーカーほど自己主張は強くないというか、わりといろんなタイプを出す種牡馬じゃないかと思いますね
特に母母父Key to the KingdomはBold RulerとPrincequilloの組み合わせ、いわゆるナスキロ血脈なので、日本の高速芝を走るにはここをいじくるのが有効手の一つでしょう
レヴァンテライオンも母系の奥にStar Spangled(Round Table×Bold Ruler)、Sir Gaylord(Turn-to×Princequillo)と二つのナスキロ血脈を持っており、母の姉、つまり伯母にあたるHour of Justiceは短距離重賞のロイヤルノースH(米G3・ダ6F)を勝っています
レヴァンテライオンのしなやかな身のこなしにはエンパイアメーカー系らしい力馬っぽさは微塵も感じられないので、In Realityの継続クロスとMr.Prospectorの薄いクロス、そしてナスキロのクロスによって、主に牝系のスピードで走る短距離馬に出たというべきでしょう
リトルゲルダなんかも父系がValid Appealで母父がUnbridledでIn Realityのクロスで、一方でGone WestとStorm Catを通じてBold RulerとPrincequilloのクロスも持っていて、字面の血統以上に柔軽いスピードがありましたが、あれに近いイメージでもあるかな
新馬勝ちは稍重で少しタフな馬場でしたが、今日は良馬場だったので更にパフォーマンスを上げられたと思います
モンドキャンノはスタート後にちょっと行きっぷりがよすぎるシーンがありましたが、でも勝ち馬の直後を追走してロスなく運んで、あれで負けたのだから今日のところは仕方ない
結びの一番を見たら出かけるので、中京記念の回顧は後ほど雑感とともに…
中京記念は◎ダッシングブレイズ
父Kitten's Joyは北米リーディングサイアーで、Native Dancer3×5とHail to Reason5×4とThong=Lt.Stevens5×4とTom Fool≒Attica4・4×5を持つので自己主張が強く、小回り芝向きの機動力を強く伝える種牡馬といえます
ただしダッシングブレイズは母がGonfalon≒Hopespringseternalのニアリークロス(ナスキロとBlue Eyed Momo≒Busanda)4×4で、全体にナスキロ+Tom Fool+War Admiral+La Troienneの組み合わせのクロスを重ねた配合になっていて、だから父の産駒にしてはストライドで走るタイプに出ました
大箱でこういうタイプに乗せたらルメールは達者だし、ピュアマイラーというよりは1800m寄りというイメージもあるので、ペースが緩んだほうがむしろ差しやすいと思います(スローのリゲルSでも一頭だけ桁違いの脚)
トウショウドラフタは超Hペースのファルコンを走ったことで、Sadler's Wells≒Number3×3譲りの前向きな気性に火がついてしまったようで、NHKマイルでは田辺がなだめるのに苦労していたし、中間の追い切りも行きたがるのをソッと乗られているようで、となると先行馬が少なくペースが緩みそうなのは心配
ピークトラムはチチカス産駒だけに緩いAureole魂を受け継いでいて、差しに回っても前走のように外を気分よく走れれば力は出せるのですが、前走で差して勝ってしまっただけにここも控えてしまうようだと、内枠で馬群を割ろうとしなかった元町Sのようなレースになってしまうかも
ブラックタイドはディープインパクトのような斬れ味は伝えないので産駒は先行して粘着力を活かす競馬が合っていますが、○タガノエスプレッソも先行したときは[3-0-0-2]、着外2回はダービーと菊花賞、つまり1600~1800mで前で受けたときは全勝
引きつづきミルコとのコンビですから、ハナにはこだわらないにしても前走のように出していくのは間違いないので、相手はこれに絞ってみたい
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では函館2歳Sを、「厳選予想 ウマい馬券」では函館2歳Sと中京12Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします(函館2歳は◎○に、中京最終は◎○▲に絞ってます)
追記
栗子は◎ルグランパントル
マツリダゴッホ×フサイチコンコルドで牝系がジェヌインダイアモンド、血統どおりの機動力型で隅田川でも◎にしましたが、小回り1800が一番合っている馬で、雄国沼組よりはこれを上位視したい
福島テレビOPは昨年は◎ヒストリカル○インパルスヒーローの1点でしたが今年は◎ココロノアイ○インパルスヒーロー
どちらも少なからずRobertoが表現された体質走法で、福島で捲れる馬だし内回りベター
大きなズッキーニが余ってるのでパスタとサラダにしよう