『ディープインパクト好配合リスト(2019)』で望田潤が推奨したコントレイル(牡2歳)が土曜中山11RのホープフルS(G1・芝2000m)を勝ちました。
◎コントレイル(牡、母ロードクロサイト)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2017101835/
バーンフライの3/4弟。ディープインパクト×Unbridled's Song(アジアンミーティア)はJRAに27頭が出走し21頭が勝ち馬で、ダノンプラチナ、ダコール、ブランボヌールなどが出ているニックス。ノースヒルズのお家芸ともいえる配合だ。母ロードクロサイトはFappiano3×4とIncantation4×5を持つので、このニックスの根拠(Sir Ivor≒Cequillo≒Incantationのニアリークロス)を更に増幅した形。斬れるマイラー。(望田)
『一口馬主好配合馬ピックアップ(2018)』で望田潤が推奨したアブレイズヒーロー(牡2歳)が土曜阪神2Rの未勝利戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。
★ノルマンディーオーナーズクラブ(4次)
父スクリーンヒーロー
母シャインパーミット(ファルブラヴ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2017103239/
牡 募集価格:2960万円
5月の北海道トレーニングセールで素晴らしい動きで好時計をマークしましたが、スクリーンヒーローの男馬で、母系の奥にはHyperion血脈が強く、また6/10の遅生まれでもあり、早熟なスプリンターが完成度の高さで出した時計ではないでしょう。ジェネラーレウーノやアーネストリーのようなイメージで、機動力とパワーで走る中距離馬で、それでいてこんな俊敏な動きができるのは能力が高い証。全体の配合も良いので、まだまだ上昇の余地はあると思います。募集価格はお安くないですが、ゆくゆくは重賞やオープンでの活躍も見込めるとみてピックしました。(望田)
土曜阪神10RフォーチュンC ヒンドゥタイムズ(一口・栗山)
土曜中山11RホープフルS2着 ヴェルトライゼンデ(POG・望田)
土曜阪神12RファイナルS エイティーンガール(POG・望田)
--------
ヴェルトライゼンデの配合でほめるところはいくつもありますが、3代母MandelaugeがAlycidon=Acropolis4×3なのも重要なポイントで、ステイゴールド×メジロマックイーンの黄金配合もマックの母父リマンドがAlycidonのラインで、Lady AngelaとAlycidonが「HyperionとSwynfordとDesmondとPretty Polly」で脈絡するのが大きな根拠やと考えているのでね
ラッキーライラックも母父Flower Alleyの母プリンセスオリビア、トーセンラーやスピルバーグも産んだ名繁殖ですが、これがハイハット≒Aureole4×5です(HyperionとDonatello)
エポカドーロも母母サンルージュがAlycidon6×6で、オルフェ代表産駒2頭がいずれもドナペリオンを使ってLady Angelaをいじくって成功していることからも、ヴェルトライゼンデがドリームジャーニー代表産駒となっても何ら不思議はないんですよね
┌Donatello
Alycidon
│┌Hyperion
└△
┌Hyperion
Aureole
│┌Donatello
└△
┌Hyperion
ハイハット
│┌Donatello
└△
ちなみにドリームジャーニー産駒で最も賞金を稼いでいるのはエスティタート(シルクロードS2着)ですが、母系をみると当然のようにハイハットの名を確認できます
このエスティタートの配合に倣うならば、オルフェ産駒も母が非Northern Dancerクロスで、Special血脈とドナペリオン血脈を引く配合が最も成功するだろうと考えられ、そしてラッキーライラックはまさにそのパターンやったんですが、私が初年度産駒からピックしたのはアプルーヴァルやったんですよね(^ ^;)
オーソリティもこの黄金パターンそのものなので、気性面の問題はつきまとうでしょうが奥はある馬やと思ってます
そういえばサラブレ誌のPOG特集で「2歳のドリジャ産駒は3頭しかいないがいずれも好配合でまさに少数精鋭」と書いたのを思い出して、ヴェルトライゼンデとスワーヴドン(母ルナレガーロ)はすでにデビューして勝ってますがキャンディダム(母リリウム)はまだ出てこないですね
アブレイズヒーローはトレーニングセールで動いたといっても、6月生のスクリーンヒーロー牡駒ですからまだまだ未完成と思われる部分はあり、実際使われるごとに着実にレース内容が良くなっていて、生産者の上野さん(当ブログではツァーリーナ大喜利でお世話になりました)ともどもここからの良化を楽しみにしています(・∀・)
ファルブラヴ肌なのでうなりながら行くところはあるんですが、私としてはゆくゆくは中山芝1800やと今でも思ってるんですけどね
中山11R ホープフルS
◎5.ヴェルトライゼンデ
○7.ワーケア
ヴェルトライゼンデはワールドプレミアやワールドエースの下で、父がディープインパクトからドリームジャーニーに替わったが、配合パターンでいえばむしろ兄たちを凌ぐものがある。クラブ募集時から素晴らしい馬っぷりで、小倉の重をひと捲り、阪神外1800でも競り勝って、実戦でも満点の答えを出しつづけてきた。距離延長はプラスだし、東京1800の高速戦ならコントレイルのほうが上かもしれないが、中山内2000ならこの馬に◎でいいだろう。
ワーケアは母チェリーコレクトに似た馬で、このように母方のデインヒルの血が表現されたハーツクライ産駒というのは、グレイルやシャドウディーヴァなどがそうだが、早期から中山内回りで機動力あるレースができる。ちなみにチェリーコレクトの仔は中山京都阪神の内回りでは[1-3-0-1]、姉ダノングレースは春の福島牝馬で9-7-2と機動力をみせて3着だった。
コントレイルはダノンキングリーをトモ高で締まり強く完成度高くしたような馬で、東京1800なら不動の◎だが、陣営がカベをつくって折り合いたいというのもいくばくかの距離不安があるからだろう。オーソリティは母がエピファネイアの全妹で、オルフェ産駒にしては脚長でしなやかなのは半分エピファネイアというイメージだ。気の小さい血統なので外枠を引けたのはよかったが、本質的には大箱向きという気がする。ブラックホールはステイゴールド系×キングカメハメハ系だから大箱向きのナスペリ的ストライドに出やすい配合で、中山だと外から追い込む手だろうからこの最内枠は乗り難しいか。◎○1点で買いたい。
--------
中山芝は良発表でしたが、先週と比べても明らかに時計がかかってタフなコンディションで、レース上がりが4R37.6、5R37.9、7R36.9、10R36.0、12R35.5、勝ち馬の父がゴールドシップ、ディープインパクト、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル、ハービンジャー
ステゴ系が勇躍する冬の中山らしい馬場になってきて、となるとドリームジャーニー産駒で道悪実績もあるヴェルトライゼンデにとっては更に追い風かと思われたのですが、60.9-60.5の平均ペースを好位から手ごたえ十分に抜け出したコントレイルに隙はなかったですね
この日は午前中に仕事を片付けて、ちけぞう亭に集合してメタボ博士とクレバーさんとクリソオヤジと忘年会、冷めても美味い嫁ザンギ→やまだスキヤキ牛→白糠ししゃも→嶋倉豚→オツマミいろいろ、競馬観ながら昼から家飲みは至福のひとときでしたが、コントレイルが勝つ馬券は誰も買ってなかったので、「う~ん祐一折り合っとるなあ…」「あ~これは押し切ってしまうなあ…」と盛り上がりには欠けた(^ ^;)
クレバーさんの指導で、めざせエダテル900勝
パンサラッサが緩みないペースで逃げたので折り合いはつけやすかったと思いますが、正攻法で堂々と押し切ったのだから、中山と延長に一抹の不安があるとした私の予想は完敗で、シャイニングレイやジャンダルムが勝ち負けしていることからも、タフな中山内2000だからこそマイラー寄りの完成度がモノを言う側面もあるのだろうと
今でもベストは東京1800やと思ってるし、単純にラインベックをモノサシにすれば東スポよりパフォーマンス落としているという言い方もできるだろうし、サトノアラジンのように古馬になったらもっとマイルに寄ってくるだろうとも思っていますが、それでもこれぐらいの差がつくほど性能と完成度で他馬を上回っていたというべきでしょう
配合的には1着も2着もPOGで推奨したぐらいで文句なしで、例によって1~3着馬の血統解説をNETKEIBAより再掲
コントレイル
2世代歳で大当たりしているディープインパクト×Unbridled's Songのニックスで、ノースヒルズのお家芸ともいえる配合。母ロードクロサイトはFappianoとIncantationのクロスを持ち、このニックスの根拠を更に増幅した形になっている。ディープ×Storm Catらしいストライドはダノンキングリーなどと重なるもので、ベストコースは大箱1800だろう。中山内2000に替わるのはプラスではないが元値の高さで。(距離○スピード◎底力◎コース○)
ヴェルトライゼンデ
ワールドプレミアやワールドエースの3/4弟で、ジャックルマロワ賞(仏G1・芝1600m)などに勝ったManduroの甥。母マンデラは独オークス(独G1・芝2200m)3着で、母方にはドイツ血脈とHyperionのスタミナが強い。ドイツ牝系特有の黒光りするしなやかな体質は兄たちと似て、ドリームジャーニー産駒ながら重厚なストライドが光る。まだまだ良くなりそうな奥深い中長距離馬だ。(距離◎スピード○底力◎コース○)
ワーケア
ダノングレースの3/4弟で、ヨークシャーオークスのSea of Classの甥で、母チェリーコレクトは伊オークス(伊G2・芝2200m)勝ち。母父OratorioはエクリプスS勝ち馬で香港の強豪Military Attackの父。2歳世代はハーツクライ産駒空前の当たり年だが、本馬はわりと母似でOratorio似。姉も福島牝馬S3着など小回りがきくタイプだし、タイムフライヤーのように中山を捲れるハーツ産駒だろう。(距離◎スピード○底力○コース◎)
ヴェルトライゼンデはクラブのツアーのときから素晴らしい出来で、この世代のサンデーTCの1人気になったんかな? ワールドプレミアの下で父がドリームジャーニーで、血統的配合的には晩成というかまだまだ良くなる余地を多分に残しており、ここで2着に好走したというのはそれこそドリームジャーニーが朝日杯を勝ったのに近い快挙と言っていいだろうし、ダービーの頃に、菊花賞の頃にどんな馬になっているのか本当に楽しみです
よく書いていることですが、AcatenangoやMonsunのような主流血脈を引かないドイツ血脈は、ソウルスターリング(父はNorthern Dancer3×4のFrankel)やヴェロックス(父はNorthern Dancer≒Icecapade5×3のジャスタウェイ)のように、Northern Dancerクロスがうるさいぐらいの種に対する母父として1/4異系的に使うのが最も成功しやすい
ワーケアはコメントにも書いたように、母方のデインヒルっぽさOratorioっぽさが強く表現されていて、グレイルやマジックタイムが母系のRobertoで中山を捲るのと同じようなもんで、そのあたりのニュアンスは一言コメントのエントリでも説明しておきましたが、だから東京でベストパフォを叩き出す典型的ハーツクライとはちょっと趣が違うだろうとは思いますね
オーソリティは母がエピファネイアの全妹でいかにも気性が若く、その点で揉まれない外枠を引けたのはよかったんですが、馬のタイプも半分エピファというイメージで、オルフェ産駒にしては脚長でしなやかな走り
だから本質的には大箱向きだろうというのが4番手とした理由で、2着馬3着馬にはコーナー加速でも譲ったという内容でしたが、東京や外回りでどんな走りになるのか注目したいですね
枠順が出たときに石塚さんと「ブラックホールの最内は辛い…」という話をまずしたんですが、ステイゴールド系×キンカメ系というのはナスペリオン的斬れがオンになりやすく、タガノディアマンテみたいなナタ系のストライドになりがちで、この馬も前がきれいに伸びて重厚に斬れるので、中山内回りだと大外一気で間に合う展開やバイアスにならないと難しかった
コントレイルのみごとな黄金配合については新馬を勝ったときからあれこれ書いてきたので、例によって下記エントリを読んでくださいということで
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/33160a31ec0bf3a0b96fdf8628d2d9b7
しかしディープ×Unbridled's Songの大成功の根拠がSir Ivor≒Cequillo≒Incantationのニアリークロスにあるとするならば、カリフォルニアクロームがダート専用ゴリゴリ種牡馬になるとは私には思えないんですよね
ファイナルは8枠2頭とエイティーンガールが強そうですが、ひとひねりするなら◎バーミーブリーズ
母ウィンドハックは伊1000ギニー(伊G2・芝1600m)勝ち馬で、そこにキンシャサノキセキで、両親ともアウトブリードで自身はFeatherhill3×5やHis Majesty=Graustark4×5など父母相似配合
5歳下半期に短距離名人と出会ってついに本格化が頷ける晩成血統で、西田も手の内に入れてるのでここも絶妙に立ち回るでしょう
フォーチュンは好配合のオルフェ産駒で今年4回も◎にしたのに松前しか連絡みしてない◎ムーンレイカーで
ショウナンバルディ陣営が前走の内容から控えるふうなコメントを発しているので、スタートはいつもいい馬ですから内枠で松山くんならハナ十分、逃げたときは[1-0-1-0]でオーストラリア3着も強い内容やったのでね
ベストウィッシュはフルゲートですが先行馬が少なく前有利とみて、最近スタートが決まるようになった◎コスモヨハネ
柴田大知の追い込みが届いたのは今年は5月のアンノートルだけ、その前は18年12月のカペラS…あの伝説のコパノキッキングですね、大知であそこから突き抜けるなんていったい何者なんやとびっくらこきましたが(^ ^;)
コスモヨハネも母父がAlydar系なので、本来はマイルでゴールドアクター(母父キョウワアリシバ)やナカヤマナイト(母父カコイーシーズ)やシャイニープリンス(母父リンドシェーバー)みたいなレースが理想
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではホープフルSと阪神6Rを予想していますので、2019年最後のJRA開催もよろしくお願いします(ウマい馬券の年間回収率は100切ってしまいましたが…)
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
ホープフルのニュース記事(金曜にNETKEIBAとYAHOOで公開)を書いているので、ついでにこっちに一言コメントを
ヴェルトライゼンデ:ドイツな黒ジャニ
オーソリティ:オルフェ×エピファ
ガロアクリーク:アーバンキッドみたい
クリノブレーヴ:前受Lyphardなステイ
コントレイル:トモ高強靭ダノキン
ディアセオリー:エアグル的ナスペリ的スト
ナリノモンターニュ:ハーツ+エルコン重厚
パンサラッサ:母中距離カナロア
ブラックホール:小型ナスペリ斬ゴルシ
ブルーミングスカイ:しなやかファルブ
ラインベック:しなやか三男坊
ラグビーボーイ:母砂黄金配合
ワスカランテソーロ:スクリーン×タキオン
ワーケア:柔俊敏エアエミネム
ブラックホールのような「父父ステイゴールド、母母フジキセキ+Northern Dancer」というパターンは、上のようにナカヤマフェスタやオルフェやドリジャでも成功しています
ステイとキセキはサンデーとWorden≒Le Fabuleuxとナスペリとナスキロが共通するので、あとNorthern Dancerを補えばステイゴールドのニアリークロスっぽいのが完成してしまうというね
ブラックホールとミラクルブラッドはステイゴールド≒ブルーリッジリバー(桜花賞2着)のニアリークロス2×2と表記できます
ちょっと喩えが古すぎて40代以上でないとあんまりピンとこないんじゃないかと思いますが(^ ^;)、ワーケアってエアエミネムを柔俊敏にしたイメージですよね
エアエミネムとチェリーコレクトがいろいろ似てるんやと思います
『ディープインパクト好配合リスト(2018)』で栗山求が推奨したグランアレグリア(牝3歳)が土曜阪神11Rの阪神C(G2・芝1400m)を勝ちました。
グランアレグリア(牝・母タピッツフライ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104532/
サンデーサラブレッドクラブで募集価格7000万円。母タピッツフライは北米で24戦7勝。ジャストアゲームS(米G1・芝8f)、ファーストレディS(米G1・芝8f)などを制した芝の一流馬で、2012年のファシグティプトンノベンバーセールでノーザンファームが185万ドルで落札した。来日後、2年連続不受胎のあと、3年目の種付けでようやく受胎したのが本馬。「ディープインパクト×Tapit」は、デビューした5頭中3頭が勝ち上がり、クイーンC(G3)3着のアルーシャ、現1000万下のエイプリルミストなどが出ており悪くない。母のNijinsky4×4も好ましく、瞬発力に特長のあるPerfect Pigeon牝系に属しているのもいい。芝向きの中距離タイプ。(栗山)
日曜中山11R有馬記念2着 サートゥルナーリア(一口・栗山、POG・望田)
日曜中山11R有馬記念3着 ワールドプレミア(ディープ・望田&栗山)
--------
デクラタピットのSilver Prospectorが北米でG2勝ちましたね、やっぱりRubiano≒Tap Your Heels大注目です
「カナロア産駒で長いところに実績あるのは、アーモンドとサートゥルだけじゃないすか?」とさっさん会のむらやんから指摘されたんですが、ロードカナロア産駒はこれまで11頭が22の重賞を勝っていますがたしかに2000以上はアーモンドとサートゥルだけ、ただ母が2000以上で勝ってるのもアーモンドとサートゥルとケイデンスコールだけなんですよね
2000以上で勝ったカナロア産駒の母の成績(最長勝ち距離)をみると
アーモンドアイ:エリザベス女王杯
サートゥルナーリア:オークス
アールスター:芝1800
ニューポート:芝1800
ゴールドギア:芝2000
ハーメティキスト:独オークス
グランデマーレ:芝1800
サトノウィザード:芝1800
レッドサイオン:未勝利
パンサラッサ:未勝利
ミトノマルーン:芝2000
ヘブンリーデイズ:ダ2100
カナロアガール:芝1400
中距離で勝っているカナロア産駒は母も中距離で勝っているケースが圧倒的に多いんですよね
だからむらやんには「クラシックタイプの繁殖との配合でクラシックタイプを出せる種馬という評価が定着したから、これからはクラシックタイプの繁殖との配合がもっと増えるやろうからクラシックタイプがもっと出るんやない?」と
◎14.ヴェロックス
○9.アーモンドアイ
△16.シュヴァルグラン
今年の有馬記念はたしかに豪華メンバーが揃ったが中山より東京向きの馬だらけで、展開も微妙なので難しい。◎はヴェロックス。昨年のブラストワンピースと似た戦績で、菊花賞のパドックを見た印象だと3000mを走るには少し肉付きが良すぎるので距離短縮はプラス。渋った馬場もOKだし、母父モンズンで揉まれ弱い面が垣間見られるので、好位から捲っていける外枠のほうがレースはしやすいだろう。3歳を狙うならこれだと思う。シュヴァルグランは昨年◎にしたので今年も印は入れる。
--------
金土日とひだかに足を運び、静内青年部のみなさんの前で配合大喜利をやったり、パカラ岩倉に同行して浦河の牧場を訪問したりという3日間で、有馬記念はテイエムオペラオーの杵臼牧場さんちで見せていただきました(川越ファームさんともども、パカラの特集「牧場の歴史シリーズ」をお楽しみに)
そんなわけで有馬のパドックも返し馬も、それどころか土日の競馬もあんまり見てないんですが(^ ^;)、まずは例によってNETKEIBAの全頭血統解説より、序文と1~3着を再掲
過去5年の有馬記念において、上がり3Fとも11秒台だったのが14年(5人気-9人気-1人気で決着)。2Fが11秒台だったのが17年(1人気-8人気-3人気)と15年(8人気-5人気-4人気)。1Fだけ11秒台だったのが18年(3人気-1人気-9人気)と16年(1人気-2人気-3人気)。上がりのケイバになると波乱の目、流れて持続戦になると力どおりという傾向
リスグラシュー
母リリサイドはLyphard4×3とMill Reef5×3を持ち、仏1000ギニーで1位入線も6着降着となった。晩成ハーツクライ産駒の典型で、4歳秋についに本格化。重厚なナスペリオン斬れは大箱向きだが、宝塚記念ではアッと驚く先行策で完勝。まさに父がディープを破った有馬を彷彿させる勝利だった。タフな馬場もOKだが、阪神2200はポケット奥からのスタートで1角までが長い。中山2500で同じように先行するのは難しいか。(距離◎スピード○底力◎コース○)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/c9/addb25a708e056fe1142e78deeb68fe7.jpg)
サートゥルナーリア
リオンディーズの3/4弟でエピファネイアの半弟。母シーザリオはオークス馬で名繁殖。父がキンカメからカナロアに替ったが、Northern Dancer血脈が強い父母相似配合なのは同じで、リオンディーズをしなやか体質にしたような、まさに父と母を足して割ったような馬に出た。しなやかでアクションが大きいので、秋天のように力んで走ると消耗も大きい。中山内回りはプラスとはいえないから、いろいろとスミヨンの手腕頼みに。(距離○スピード◎底力◎コース○)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/c4/3111293142a7020f8ad24192b294aa5d.jpg)
ワールドプレミア
ワールドエースの全弟でヴェルトライゼンデの3/4兄で、ジャックルマロワ賞(仏G1・芝1600m)などに勝ったManduroロの甥。母マンデラは独オークス(独G1・芝2200m)3着。母父Acatenangoは独リーディングサイアー。母方にはドイツとHyperionのスタミナが強く、全兄よりも持続力を感じさせる体質脚質。春は未完成だったが、ステイヤーとしての資質を菊花賞でついに開花させた。持続力勝負ならヒケは取らない。(距離◎スピード○底力◎コース○)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/83/4f9d2e626269d02e87322bc6c6d568b4.jpg)
今年の有馬は差し馬が人気になっていたし、キセキがムーアに乗り替わるので、案外アエロリットはジワッと行けるんじゃないかとも思っていたんですが、100m通過から11.1-11.4-11.4-11.5ですから秋天や毎日王冠よりも前がかりで行ってしまったほどで、レース上がりは13.4-12.2-12.0
この全頭評価で距離と底力の項目を◎としたのがシュヴァルグラン、フィエールマン、リスグラシュー、ワールドプレミアで、その4頭が1,3,4,6着を占めるほどには持続力を問われるレースになったし、最初の入りで10番手以降の馬が1~6着を占めるほどには前崩れになりました
これでリスグラシューは2000以上でゴール前の上がりが12秒以上かかったときは有馬①宝塚①秋華②、前半力んでしまったアーモンドは最後脚が上がってしまいましたが、2~4人気が1~3着を占めて、やはりHペースの有馬は固かったのかという結末に
今年のメンバーは中山内回り向きの機動力あるタイプが少ないとみていましたが、前の馬が止まりはじめても3~4角で一気にスパートするような馬は見当たらず、みんな同じぐらいの脚でジワジワ捲り上げる感じ
だから直線まであんまりタテのスペースはなかったんですが、道中はラチ沿いの10番手でジッと機をうかがい、4角を回りながら斜めに持ち出して横一線の馬群を横切って一番外に持ち出しながら差すというのは、中山内回りをナスペリオン的ストライドで差すにはこれしかないという乗り方で、やりすぎるとドゥラメンテの皐月賞のようになってしまいますが(^ ^;)、老害としてはエアグルーヴとマーベラスサンデーをゴール前で差し切る藤田シルクジャスティスを思い出しましたね
鞍上のレーンは小回り内回りでは神と言っていい成績を残しており(以下の芝コース別成績)、しわくちゃウィリアムズも重厚ストライドのルーラーシップを宝塚や有馬でもってきたし、名手ボウマンも東京より中山のプレーが光り、凄腕パートンは短期免許できたときは小倉で無双、アヴちゃんも小倉の短距離は上手ですよね(・∀・)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/a1/ff69bc96beb213942d474847ba05db3d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/32/2e211e10982d2e1f3449960fa1aca547.jpg)
リスグラとのコンビ続行で挑んだコックスプレートでは直線170mの長方形のムーニーヴァレー競馬場で後方一気で捲り差してみせましたが、この人のオセアニアで育まれた騎乗技術は小回り内回りの差しでこそ最も光り輝くというべきで、中山内回りでは仏よりも豪に従え、という名騎乗やったと思います
まあしかし、そんなことを全て抜きにして、とにかくリスグラシューは強かったと言いたくなる有馬記念でした
この名牝について書いてきたことを、引退を前にザッと振り返ってみると
「細身で小柄でMill Reef的な斬れで差す大箱向き中距離馬=女ローズキングダムや!」(2歳時)
「レース上がりと着順がきれいにリンクするタイプで、上がり12.8の桜花賞と12.4の秋華賞と12.2の阪神JFが2着、12.0のローズSと11.9のチューリップが3着、上がり11.6のオークスが5着、同じく上がり11.6のエリ女が7着」(3歳時)
「お尻の小さいリスグラはスピードの乗り方もマイラーではないから、マイル戦だと60秒で追走して33秒で上がってそれで間に合うかどうかというレースになる」(4歳時)
「+12キロで出てきた府中牝馬でまた馬が変わった印象で、ジャスタウェイやハーツクライやトニービンと同じ成長曲線に乗りまさに本格化」(5歳時)
サートゥルナーリアについては「返し馬でもしっかりコンタクトとれて冷静に見えました。スミヨンが上手いのもありますが、やはり間隔開けたほうがいいんでしょうね」というクレバーさんの評をそのまま
秋天では引っかかるサートゥルの直後で折り合ったアーモンドが有馬ではうなりながら追走してしまい、今度はその直後でサートゥルが折り合いをつけたというね、カナロア産駒は2400級を走るにはちょっとスピードが豊かすぎるところはあり、引っかかるというのはスピードが有り余ってる証左ですからね
母父Monsunのヴェロックスは馬群に入ると戦意を殺がれるところがあり、あの形だと直線追っても反応しないし、同期のライバル2頭が2着3着に好走しているのでこの馬で足りないことはないだろうと思います
リスグラシューの配合については宝塚の回顧も読んでいただきたいですが、ほんとにこれで引退なのかもったいない…とみんなが言いたくなるほどのド圧勝で有馬を制し去っていくというのは、リスグラシュー然りオルフェーヴル然りで、トニービンやノーザンテーストのHyperionが完全に開花するのは5歳の有馬なのだなあ…と
というわけで、また宝塚と同じタイトルでいきたいと思います
第60回宝塚記念回顧~エヴァーグリーン・ハイペリオン
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/07cf64866cd03a75bd9f48bca104a66c
コントラチェック(牝・母リッチダンサー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104880/
キャロットクラブで募集価格6000万円。バウンスシャッセ(重賞3勝)、フロアクラフト(オークス-5着)の4分の3妹。母リッチダンサーは日本で産んだ7頭中6頭が勝ち上がっており、確実性と大物感を兼ね備えた優れた繁殖牝馬。これだけの実績を残しているにもかかわらずディープインパクトと交配するのは今回が初めて。母方にFairy Kingを持つディープインパクト産駒はこれまで14頭がデビューして11頭が勝ち上がり、ハープスター(桜花賞など重賞4勝)、ジュールポレール(ヴィクトリアマイル-3着)、ファタモルガーナ(ステイヤーズS-2着3回)、トーセンブレス(フラワーC-2着)などコンスタントに活躍馬が出ている。芝中距離で大きなところを狙える器だろう。(栗山)
『一口馬主好配合馬ピックアップ(2018)』と『ディープインパクト好配合リスト(2019)』で栗山求がダブル推奨したヴァーダイト(牡2歳)が日曜阪神5Rの新馬戦(芝2000m)を勝ち上がりました。
★キャロットクラブ
父ディープインパクト
母クリソプレーズ(エルコンドルパサー)
牡 募集価格:1億2000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105293/
クリソプレーズの子は毎年のように指名しているのですが今年も指名します。宝塚記念(G1)とエリザベス女王杯(G1)を勝ったマリアライトの全妹。クリソライト(ジャパンダートダービー)、リアファル(神戸新聞杯)の4分の3妹でもあります。母クリソプレーズはアロンダイト(ジャパンCダート)の全姉で、現役時代はローズS(G2)8着などの成績を残しました。上記のとおり繁殖成績はきわめて優秀。「ディープインパクト×エルコンドルパサー」は少ないサンプルから他にアンビシャス(大阪杯、ラジオNIKKEI賞)を出しています。現時点で429kgは決して大きくはないですが、全姉マリアライトとエリスライトは小柄でも走っており(前者は募集時380kg台、後者は410kg)、同じ組み合わせのアンビシャスはデビュー時460kgですから、その程度の大きさにはなってくれるのではないか......と期待します。脚長で柔らかな身のこなしなのでこの血統にしては切れる脚もありそうです。(栗山)
ヴァーダイト(牡・母クリソプレーズ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2017105293/
キャロットクラブで募集価格1億2000万円。宝塚記念(G1)とエリザベス女王杯(G1)を勝ったマリアライトの全妹で、クリソライト(父ゴールドアリュール/ジャパンダートダービー)、リアファル(父ゼンノロブロイ/神戸新聞杯)の4分の3妹でもある。母クリソプレーズはアロンダイト(ジャパンCダート)の全姉。「ディープインパクト×エルコンドルパサー」は少ないサンプルから他にアンビシャス(大阪杯、ラジオNIKKEI賞)が出ている。完成がやや遅めの血統なので早めに仕上がれば。(栗山)
『一口馬主好配合馬ピックアップ(2018)』で望田潤が推奨したモンストルオーソ(牡2歳)が水曜船橋4Rの船橋競馬プレゼントキャンペーン賞(ダ1500m)を勝ち上がりました。
★ノルマンディーオーナーズクラブ(二次)
父フリオーソ
母ビービーバカラ(ゼンノロブロイ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2017106618/
牡 募集価格:880万円
フォエストエンゼルはBuckpasser4×4とNever Bend4×5、エルコンドルパサーはNureyev≒Sadler's Wells3×2、ビービーバカラはマイニング≒Woodman3×4、母方は代々ダート向きのパワーの血を重ねています。本馬のように母系にKingmamboの血を引くフリオーソ産駒はJRAに4頭が出走しミスズフリオーソ(現役2勝)とウイングフリオーソ(1勝)が勝ち馬。また本馬はMr.Prospectorの継続クロス(3×5・5・6)でもありますが、エイコーン(3×5・5)、テルペリオン(3×4)、タイキフェルヴール(3×5)、ホーリーブレイズ(3×3)、スズカフリオーソ(3×4)と代表産駒はみなこのクロスを持っています。フリオーソ産駒としてかなり高得点の配合で、5/31生まれですが、これだけ代々の配合が活力があればそれほど完成は遅くないとみました。南関東のクラシックロードを歩んでほしい素材です。(望田)
日曜阪神11R朝日杯フューチュリティS3着 グランレイ(POG・望田)
--------
母系にFairy Kingが入るディープ産駒は牝がめちゃんこ走るとよく書いていますが、以下のように全きょうだいがいる場合でも必ず牝>牡で、Robertoと真逆の傾向が出ていますね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/99/a8bee7cd65a1eb903fc7e8735b7dd398.jpg)
モンストルオーソは短距離で2着をつづけて距離延びて順当に勝ち上がって、さあクラシックロードに殴り込みや!と意気込んでたら骨折の報が…
まあでもフリオーソ牡駒ですからテルペリオンやエイコーンやタイキフェルヴールやホーリーブレイズみたいな成長曲線を辿ると思われるので、ここはいいタイミングの休養ととらえましょうか
◎2.ビアンフェ
○3.ペールエール
▲9.グランレイ
△4.トリプルエース
△6.サリオス
×8.タイセイビジョン
×12.レッドベルジュール
注5.マイネルグリット
注16.ラウダシオン
この5回阪神1~5日において、芝で逃げた馬は[11-11-1-6](土曜はなんと[4-1-0-1])。先週のJFもレシステンシアが猛ラップで逃げ切ったが、とにかくラチ沿いの馬場状態がずっといい。
となると、逃げ馬の隣の枠を引いてその直後を取れそうなペールエールから入る手があるが、ダイワメジャー産駒は母父がマイラーより中距離型のほうが大物が出やすい。母父がマイラーのセルカークというのが最後まで引っかかった。
今年の2歳はディープインパクト×ストームキャット×アンブライドルズソングの配合パターンが空前の大当たりで、暮れのホープフルの大本命になりそうなコントレイルがまさにその配合だし、ここにはビアンフェ、ラウダシオン、レッドベルジュールと3頭も出てくる。
◎はビアンフェ。父キズナがディープ×ストームキャットのダービー馬で、母母アジアンミーティアはアンブライドルズソングの全妹にあたる。母ルシュクルは全3勝が芝1200のスプリンターだったが、そこにキズナならマイルの先行になるのが順当だろう。
たしかに前向きで単調な面はあるので、外マイルのG1を逃げて押し切れるのかという心配はあるのだが、レシステンシアにしても1400寄りのスピード型という馬だ。
前走京王杯はタイセイビジョンに完敗の2着も、自身は止まっているわけではなく上がりが速くて斬れ負けしたという格好で、ここは58秒で行って35秒で上がれれば机上の計算では勝ち負け。
キズナとエピファネイアは現役時のライバル関係そのままにハイレベルな新種牡馬リーディング争いを繰り広げている。初年度からノースヒルズの最高レベルの繁殖に配し、セリでも高値で産駒を落札しつづける前田オーナーの愛に、ビアンフェが渾身の逃げで応えるだろう。
--------
いつもどおり好発から気合十分に行ったビアンフェを、1400を56秒台で先行しレコ勝ちしてきたメイショウチタンがつつく形で、前後半45.4-47.6というのは前週のJF(45.5-47.2)を凌ぐほどの前傾ラップ(馬場差的には先週のほうが少し速かったと思うのでね)
結果先行勢はビアンフェ7着、ウイングレイテスト9着、トリプルエース11着、エグレムニ14着、メイショウチタン15着と総崩れとなり、3角9番手以下の馬たちが2~6着に差してきたわけですが、そんなラップを3番手で嬉々として追走し残り200mではもう先頭に立ってそこからも突き放す一方という、サリオスの強さが図抜けていた今年の朝日杯でした
「サウジアラビアは59.6-33.1で勝ったけど、ハーツクライ×サロミナやからな~、JFのようなマイラーのゾーンのレースに持ち込まれたらわからんよ」と斜めに構えていただけに完全に脱帽です…
このラップをこの勝ち方はマイラーじゃないとなかなか出来ない芸当やと思うんですが、でも実馬はデインヒルを少し胴長で巨大にしそこにハーツやドイツ血脈のしなやかな筋肉をつけた感じで、うなりをあげるマイラーには見えないから恐れ入ったと言うしかない
とはいえ、リスグラシューのような典型的なスタンダードなハーツクライではなくて、ベースはデインヒルという馬やと思うし、しかもこれで540キロもありますからね、ダノンプレミアムしかりサトノアレスしかりで、しなやかなハーツ産駒やディープ産駒はデインヒルのプリケツを早めに受け継いだもん勝ちというね、今年もそんな朝日杯ではあったかと
1~3着馬については、例によってNETKEIBAの重賞出走予定馬血統解説より再掲します
サリオス
サラキアの3/4同血の弟で、サンタフェチーフの甥。母サロミナは独オークス(独G1・芝2200m)馬。母父Lomitasはドイツの年度代表馬でリーディングサイアー。アウトブリードのハーツクライ産駒だから決して仕上がり早の血統ではなく、デインヒルを大型で長手にしたような体型もマイラー然としない。マイル戦をレコ勝ちは器の大きさゆえだろう。まだまだ良くなってきそうな奥深い中距離馬だ。(距離○スピード○底力◎コース◎)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/1c/9dc7ce3be8c63912a0017614d22e3491.jpg)
タイセイビジョン
クッカーニャの甥で、母ソムニアは函館2歳S3着。近親にユートピアやアロハドリーム。母系にKingmamboとサンデーサイレンスとノーザンテーストが入るのでアンデスクイーンと配合の輪郭が似ていて、Northern Dancerクロスが強い母にアウトブリードのタートルボウルが配された点が良い。Night Shift≒ノーザンテーストが強いマイラー体型で距離は1600もOK。G1級の爆発力があるかどうかだがここも圏内。(距離○スピード○底力○コース◎)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/9a/bc7a2af2cda384c947da545941eeb867.jpg)
グランレイ
ダイワキャグニーやフサイチオーレの近親で、3代母トリプルワウはネクストムーヴH(米G3・ダ9.5F)勝ち馬。ルーラーシップ×ファルブラヴはNureyev≒Fairy Kingの3/4同血クロス5×3になり、JRAに5頭が出走しテトラドラクマやヒシゲッコウなど4頭が勝ち馬になっている。キングマンボとフェアリーキングが強いマイラーで、前向きな気性なので前走のように好位で我慢できるかがカギだろう。(距離○スピード○底力◎コース◎)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/e6/c5d9d911328f542cc56e00ced86332a3.jpg)
タイセイビジョンはタートルボウルの日本代表牝駒アンデスクイーンと配合が酷似していて、ソムニアはNorthern Dancer5×4・5・6、レイナカスターニャはNorthern Dancer5・5・7×4、どちらも主流血脈が強いNorthern Dancerクロスでやや煮詰まり気味の母に、アウトサイダー血脈が強くアウトブリードのタートルボウルを配したのがまず成功の因
トリオンフの母もNorthern Dancer4×4だし、海外の代表産駒もLucayan(仏1000ギニー)の母はNorthern Dancer4×4・5、French Fifteen(英2000ギニー2着)の母はHabitat4×3です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/49/bac6eb9e988899cd55425ab1750bef82.jpg)
またタイセイもアンデスも母系にノーザンテーストを持ちますが、このNight Shift≒ノーザンテーストのニアリークロスはJRA勝ち馬率でいうと27%ですから、タートルボウル産駒として特に成功しているとまでは言えず(タートルボウル産駒全体では28%)、タートルボウルの配合のポイントは、クロスのうるさい繁殖との配合で緊張→緩和のリズムをつくることにまずあると考えています
グランレイは知り合いが配合を考案した馬で、ダイワキャグニーとテトラドラクマとウラヌスチャームを足して割ったところを狙いましたという配合(・∀・)
生産者の前谷さんにセリに出すときの映像を見せてもらったら、配合どおりにナスペリオン的なしなやかな歩きをするので感心して、パカラさんちの「サマープレミアムセールの注目配合馬」で取り上げ、血統屋のPOG書籍でも推奨しました
https://pacalla.com/article/article-1718/
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/f9/d3cbbd1b464cb2a4b795a00eac1efd0f.jpg)
体型はファルブラヴの影響も強くてマイラーっぽいんですが、昨日のパドックでも歩きはいいけどまだまだ緩さを感じさせ、ナスペリオンなルーラーやからまあまあイメージどおりなんやけど、完成度でいうと下から数えたほうが早いわなあ…と
緩いのでダッシュつかず後方からになったのは結果オーライでしたが、今後の良化度という点では一番じゃないかとも思うのでこれも楽しみが広がります(・∀・)
ディセンバーは中山内1800なら皐月2着▲サンリヴァルが格上やと思いますが、中山芝も土曜はインベタ前残りが顕著やったので、人気ですが◎ウインイクシードの手堅い先行で
母父サクラバクシンオーでキタサンブラック、ハクサンムーン、グリム、ビアンフェが出たように、「父中距離×母父マイラー(父スタミナ×母スピード)」という配合はだいたいフワッとした先行脚質になりやすい
母父ボストンハーバー(BCジュヴェナイルに勝った北米2歳チャンピオン)もクロコスミア、ベルカント&イベリス姉弟、レジーナフォルテ、ウォータールルドとだいたいフワッと先行しますね
寒椿賞はなかなか難解ですが、このオッズならば◎コパシーナから買って「ダ、ダッシングハニー最強!」とゴール前でうなりたい
他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では朝日杯と元町Sと中京9Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
逃げる馬さえわかれば、労せずして賭け金が4倍になるというすごいバイアスです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/83/8cf539af99418acd0df3afb20170f721.jpg)
となるとタンザナイトは、1枠で主張すれば行けそうな◎メイショウカズヒメが12人気ならひとまずこれで
ただフレンチデピュティ産駒らしいパワー体質で夏場に良績集中となると、パドックで動きが硬くなってないかはチェックしたい
一転して外差しがきくバイアスならば、ミホシンザン譲りのAureole魂で、待望の外枠を引いた▲カルヴァリオの大外一気を狙う手も
準オープン勝ちが福島芝1200で派手な大外一気でしたが、この馬7~8枠引いたときは④⑪②①でほとんど凡走ないんですよね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/91/db29e80db5d695b1773867ee8753f467.jpg)
まあそもそも何が逃げるかを当てるのが難しいレースもあるんですが、7Rはメイショウタカトラで味をしめてるはずの幸が、前走マイルを使ってる◎メイケイハリアーで逃げるのではないかと
フーラブライドの全弟で、ビヴァリーヒルズH(米G1・芝9F)に勝ったReluctant Guestとマルゼンスキーのニアリークロス3×3、ゴルア産駒でもこのクロスだけは芝馬が出るんですよね(トウカイパラダイスとかタケミカヅチとか)
他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではターコイズSとひいらぎ賞とさざんか賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ba/1fa0350c553d81b885c75275e63fdcc6.jpg)
http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/1b/a6822b4295dca638a95db6c6b0f08af0.jpg)