栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

8/28,29の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2021-08-30 14:25:03 | 共有クラブ

キャロットのピックは水曜までにはやります…今日明日かけて全部チェックします

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で望田潤と栗山求がダブル推奨し、『望田潤のPOG好配合馬リスト(2021)』で望田潤が推奨したセリフォス(牡2歳)が日曜新潟11Rの新潟2歳S(G3・芝1600m)を勝ちました。

★ジーワンサラブレッドクラブ
父ダイワメジャー
母シーフロント(Le Havre)
牡 募集価格:4000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019104462/
母シーフロントはフランスで走り、重賞勝ちこそないもののジャンロマネ賞(仏G1・芝2000m)で4着という成績があります。母の父Le Havreは仏ダービー馬で、アヴニールセルタン、ラクレッソニエール(いずれも仏二冠牝馬)、プールヴィル(フィリーズレビュー)などの父。異系の血で構成されながら日本の高速馬場にも適性があるため、ブルードメアサイアーとして注目の存在です。スイートピーS(L)を勝ったデゼルも母の父がLe Havreでした。本馬の父はダイワメジャー。母方にBlushing Groomを持つ同産駒はメジャーエンブレム、コパノリチャード、ロジチャリスをはじめ多くの活躍馬が誕生しています。母はフランス産馬ですが、アメリカ血統の要素も濃く、高速馬場のスピード勝負にも十分対応可能でしょう。芝向きのマイラーとして期待できます。(栗山)
【6/19追記】
母シーフロントはベルトランデュブルイユ賞(仏G3・芝1600m)3着。母父Le Havreは仏ダービー馬でプールヴィルの父でデゼルの母父。Halo≒Red Godのニアリークロス3×5・6・6、母父Le HavreがLe FabuleuxやOcarinaやCrepelloを引く中距離本格派ですから、ダイワメジャー黄金配合に認定できます。歩きにしなやかさと重厚さがあり、こういうメジャー産駒はNHKマイル路線で期待していいでしょう。(望田)

セリフォス(牡・父ダイワメジャー・母シーフロント)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019104462/
母シーフロントはベルトランデュブルイユ賞(仏G3・芝1600m)3着。母父Le Havreは仏ダービー馬でデゼルの母父。Halo≒Red Godのニアリークロスを重ねつつ、母父がLe FabuleuxやOcarinaやCrepelloを引く中距離本格派というダイワメジャー黄金配合。早々と入厩して乗り込まれているが、メジャーにしては肉付きがガチムチしてないのがいいと思う。NHKマイルまで期待したいマイラー。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したイクイノックス(牡2歳)が土曜新潟5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

★シルクホースクラブ
父キタサンブラック
母シャトーブランシュ(キングヘイロー)
牡 募集価格:4000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105219/
母シャトーブランシュはマーメイドS勝ち馬で、トニービンやAllegedやNureyev譲りのナタの斬れを武器とした重厚な差し馬でした。そこにキタサンブラックだとやや重すぎるきらいはあるのですが、母父がマイラーのキングヘイローなので全体の配合形やバランスは良いです。Lyphard5・5×4とHalo4×4のクロスで、母父のスピードで先行し父と牝系のスタミナで粘る中距離馬にうまく出たのではないかと思います。父同様の成長曲線にも期待できるので、古馬になって更に楽しめる馬でもあります。(望田)
【8/2追記】
母シャトーブランシュは現役時代にマーメイドS(G3)を勝ったほか、ローズS(G2)でも2着と健闘しました。ディープインパクトとダンシングブレーヴはニックスですが、これはディープインパクトの母の父 Alzao とダンシングブレーヴが相似な血であることが理由です。母の父キングヘイローは Drone≒Halo≒Sir Ivor 3×2・3という異様な凝縮を持っており、父の父ブラックタイドはHalo≒Sir Ivor2×4。血統構成はかなり近いので、両者が2~4代目ぐらいの適度な距離に配置されたとき、最大の効果を発揮するのではないかと思います。本馬はその条件にあてはまり、なおかつ、ブラックタイドとキングヘイロー以外の部分が異系色の強い血で構成されているので好ましいでしょう。さらに、サクラバクシンオーとキングヘイローの組み合わせも実績十分(ローレルベローチェ、キタサンミカヅキなど)。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で栗山求が推奨したソネットフレーズ(牝2歳)が土曜新潟6Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父エピファネイア
母ボージェスト(キングカメハメハ)
牝 募集価格:4000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105431/
スプリングS(G2)で3着となったボーデン(父ハービンジャー)の半妹。母ボージェストの全きょうだいに二冠馬ドゥラメンテ、京阪杯(G3)2着のアドマイヤセプターがいます。2代母アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯(G1)を連覇し、3代母エアグルーヴは年度代表馬、4代母ダイナカールはオークス馬というおなじみの名門牝系に属しており、京成杯(G3)で2着となったスカイグルーヴは、父エピファネイア、母アドマイヤセプターなので血統構成はほぼ同じです。エピファネイア産駒の配合のなかで最も成功確率が高く、なおかつポピュラーなパターンは、母方にキングカメハメハを持つもの。「連対率26.6%、1走あたりの賞金額423万円」は、エピファネイア産駒全体の「18.4%、176万円」を大きく上回ります。牝馬三冠馬デアリングタクトは「エピファネイア×キングカメハメハ」で、2代母の父がサンデーサイレンスであるところまで共通しています。2020年5月に両トモ大腿骨内側顆ボーンシスト手術を行いましたが、追加募集のラインナップに入ったということは、手術の影響はすでになく、完治したと判断します。芝中距離タイプとして大仕事が期待できます。(栗山)

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2021)』で推奨したホウオウパレード(牡2歳)が土曜新潟1Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

ホウオウパレード(牡・父ドゥラメンテ・母スパニッシュクイーン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019104465/
母スパニッシュクイーンはアメリカンオークス(米G1・芝10F)勝ち馬。ドゥラメンテとの配合はトライマイベスト=El Gran Senor5×4など妙味十分。当歳時にセレクトセールで見ましたがいい馬でした。最近の写真を見ても、当時のイメージのまま大きくなった感じ。やや立ち繋ぎは気になりますが、好配合好馬体のドゥラメンテ牡駒で中距離大物の期待。(望田)

■『ディープインパクト好配合リスト(2021)』で栗山求が推奨したキラーアビリティ(牡2歳)が土曜小倉2Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

○キラーアビリティ(牡・母キラーグレイシス)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105155/
キャロットクラブで募集価格1億円。母キラーグレイシスは2歳時にハリウッドスターレットS(米G1・AW8.5f)を制覇。3歳時に芝9ハロンの米G2で3着という成績もある。これまでに産んだ3頭はすべて勝ち上がっており、繁殖牝馬としての能力は上々。母の2代父アラジはNoverreの4分の3兄で、母方にNoverreを持つディープインパクト産駒にはデゼル(阪神牝馬S)とオヌール(3戦2勝)の姉妹がいる。芝向きの中距離タイプだろう。(栗山)

■土曜小倉1R障害未勝利 クライムメジャー(一口・栗山)
■土曜小倉10R西海賞 レッドルーヴル(一口・望田)
■土曜札幌11RオホーツクS アンティシペイト(一口・栗山)
■日曜新潟9R五頭連峰特別 クロンターフ(ディープ・望田)
■日曜札幌11RキーンランドC2着 エイティーンガール(POG・望田)
■日曜札幌12R支笏湖特別 ラヴユーライヴ(ディープ・望田&栗山)

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ホウオウパレードの配合のポイントはトライマイベスト=El Gran Senorの全きょうだいクロス5×4で、ロードカナロア同様、ドゥラメンテ産駒で近い世代に有力な全きょうだいクロス3/4同血クロスを狙うのならば、Nureyev≒Sadler's Wellsのラインかトライマイベスト=El Gran Senorのラインか、ほぼ二択になります



ただホウオウパレードもそうなんですが、このクロスは立ち繋ぎになりやすくてやや脚元に硬さを伴う傾向が見られるので、そのあたりの配慮は必要だろうし、だから良発表とはいえ雨上がりのソフトな馬場もよかっただろうと

イクイノックスはシャトーブランシュ仔らしい野太い持続力ある末脚で、他がみんな止まったのにこの馬だけが止まらず走りつづけたら6馬身差がついてしまったという勝ち方で、でも母父がキングヘイローでこの持続力を活かせる先行力があるのがいいんですよね



「種牡馬キタサンブラックはマイラーやスプリンターの肌との配合が成功するだろう」と書いてきましたが、ここまで勝ち上がった産駒はやっぱり母や母父がマイラーなんですよね

イクイノックス=母父キングヘイロー
コナブラック=母コナブリュワーズはJRA4勝全て芝1200
サウンドクレア=母サウンドバリアーはアグネスデジタル産駒でフィリーズレビュー勝ち
ドグマ=母ショウナンカラットは未勝利も、ブライアンズタイム×ニュースヴァリューでダ1400の新馬で2着

逆にドレフォンやビッグアーサーのようなマイラー種牡馬は、ディープインパクトやマンハッタンカフェやスペシャルウィークやアドマイヤジャパンの肌で成功していて、セリフォスも母父Le Havreが仏ダービー馬ですから、こういうのは配合論のイロハのイなのです



セリフォスはアドマイヤマーズと似たところのあるダイワメジャー黄金配合で、デビュー戦の勝ち方もマーズと重なるものがあったし、加速がアライバルよりもマイラーっぽいぶん先にうなりをあげて抜け出したという勝利で、1800ならアライバルが◎やったですかね
ここまではマーズと似た蹄跡といえますが、かたや重厚ストライドの中距離馬をつくらせたら右に出るものはいない友道厩舎、かたやプリプリ早熟マイラーをつくらせたら右に出るものはいない中内田厩舎、そのあたりの違いがこれから出てくるのかどうかにも注目したいです

コメント (10)
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