輻射熱と断熱材
暑さが厳しいときには、例え高断熱住宅でも建物内の温度は相当に上昇します。
そして、日が沈んでからは、外はそれほど暑く感じないのに、建物内は暑いままということが起こります。
何故なのでしょうか。
その原因は、断熱材と輻射熱の関係にあります。
断熱材は輻射熱の90%程度を吸収し、やがて放熱します。
断熱材が反射出来る輻射熱は、10%程度に過ぎないのです。
つまり、熱移動において多くを占める輻射熱の移動を、防ぐことが出来ないということです。
実は、断熱材は「熱伝播遅効型熱吸収材料」です。つまり、熱を吸収することで、熱が伝わる時間を遅らせるという材料なのです。
ということは、断熱性能を上げる、高断熱にするということは、吸収する熱量が増えることとなり、冷めにくくなるということでもあるのです。
だから、日が沈んだ後は、無断熱の外のほうがよっぽど涼しいとなるのです。
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