あとがき
一年に渡り継続して参りました、内惑星戦争も、ようやく終わりです。
はい。我ながら良く続いたなとは思っております。
後書きらしい後書きというのが私にはよくわからないのですが、今回の内惑星戦争シリーズは、夏樹智也史上初の25000文字超えという快挙を成し遂げ終わりました。
このまま休眠に入ると腕が落ちそうなので、このまま次回作構想まで走り続けたいとも考えておりますが、それはまた後ほどお話いたしましょう。
内惑星戦争の総評とも言える本文章なので、次回作の予定を組んでいる天王星沖海戦に触れない程度に内惑星戦争についてお話していきたいと思います。
まず企画の発端はFGT2199さんの第二次火星沖海戦にありました。
そして考えられたのがあの第一次内惑星戦争です。
火星沖海戦にてガミラスに一矢報いたあの陽電子砲の原型は火星軍が作ったという設定にしても面白いのではないか?と思い、あのような第一次内惑星戦争になりました。
そしてあの第二次内惑星戦争。時代に翻弄されたジャックエメラルダスの話はもう少し続けさせていただこうかなと考えてます。
私の大好きな作品の一つにメタルギアソリッド3スネークイーターというものがありまして、その中でザ・ボスは「(前略)時の流れは人の価値観を変える。指導者も替わる。だから絶対的なんてものはない。私たちは時代の中で絶えず変化する相対的と戦っているの」( 長谷敏司 『メタルギア ソリッド スネークイーター』 角川文庫 2014年 より)という台詞がありますが、今回の火星、いやどの戦争においても今日の敵は明日の心強い味方という面があります。
マーズノイドだって2183年には地球と戦い、2191年以降は地球の一部としてガミラス帝国と戦っています。
そのガミラスだって2202年には地球の良き同盟国として、ガトランティスと戦っています。
敵とは何なんでしょうね。
今回の小説では思い切ってヤマトという作品ではほぼあり得ない。地球の悪役的な面を描いてみています。
現実の歴史において、虐殺というのは昔から起きています。
そして現代においてもイラク戦争など虐殺の文法がこの世界から消えてなくなることは人類という種がこの地球に巣食っている限り消えてなくなることはないでしょう。
私の敬愛するアーティスト、平沢進の楽曲の中に「高貴な城」という音楽があります。
この場で政治的な話をする気はありません。(どの口がいう?)
ただあの小説を読み終えた方の中でその曲に興味があるという方はぜひ聞いてみてください。
第三話のコロニー落としの虐殺などがまた違う風に見えるかもしれません。
さて、いつになるかはまだわかりませんが、次回作ではガミラス大戦、最初の戦いである天王星沖海戦を描きたいと考えてもいます。
ガミラスとのファーストコンタクト、国際連合内の軋轢、そしてデスラーの思惑。これらを拾い集めて行きたいと考えていますが、まだ予定であり、しばらくは企画書(と呼んでいるプロット)を作るなどをして行こうと思っています。
いつか私が書くストーリーが先人の作品と一緒に並んでも恥ずかしくないような、作品を書けるように精進していく所存です。
それでは次の作品でまたお会いしましょう。
またこんど!
2020/09/28 夏樹智也
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