なごり雪と尺イワナ

芦ノ湖が今ひとつだったので、友人のルアーマンＭ君と次はどこに行こうかと相談。
このところの高気温に期待して少し上流部に入ろうと話がまとまった。
Ｍ君は自宅から集合場所まで２時間半そこからさらに上流を目指すことになる。
私も今シーズンは初めてだ。

しかし、現地に着くと思ったより気温が低く、昨夜は南アは雪が降ったようだ。
リスクを避け、目的地を変更。Ｍ君が入っていないというエリアに向かうことにした。
しかし渓に降りると、思ってもみなかった先行者が二人。
了解を得て、しばらく上流へ歩くことに。

１時間ほど歩いたところで釣り開始。気温は３度、しかし水温は８度とまずまず。
ライズは全く無い。素晴らしい渓相が続くがルアー、ドライ共に反応無しが続く。
最近は朝方は良い結果が出ないことが多いので気にせずつり上がる。
１時間ほど経ったところでようやく小振りのアマゴがフライをくわえてくれた。
ルアーにもチェイスがあり、８寸クラスのアマゴがヒット。

続いて現れた緩やかな流れ込みで、ライズを発見。散発ではあるが
魚の活性が上がってきたようだ。しかしフライには反応するがなかなかヒットしない。
こちらがライズに手こずっていると、Ｍ君に良型がヒット。
大岩の影から出てきたという尺にわずかに届かなかったが、尾鰭の大きなイワナだった。


ライズもおさまってしまったので次のポイントへ移動すると、
ここでは複数のアマゴがライズを繰り返している。
ライズの位置を確かめフライを送り込むと今度はしっかりとフッキングした。
７寸強の綺麗なアマゴだった。その後も連続ヒットもありようやく楽しい時間到来。

↑こんなサイズだが愉しませてくれた。

しかし、このころから気温が急激に下がりだし、風も激しく吹き出した。
指先がかじかみ、フライを結ぶのも困難になってきた。
体も冷え始めたのでレインジャケットをはおるが、それでも寒い。
急いで先に行っていたＭ君に追いつく。
白い物がちらつき始めたが、沢の合流する良いポイントだったので
寒さをこらえながら釣りを続けるが、急激な冷え込みのせいかライズもなく、ドライへの反応も全くない。
そんな時、Ｍ君に再び良型がヒット！前回よりもさらに大きそうだ。
急いで近寄ってネットを出そうとするが、ネットが小さい。
慎重に岸に寄せ無事キャッチ。サイズを計るとなんと３５ｃｍ。
Ｍ君のイワナ自己記録更新となった。

今回もすべてのヒレが完璧な美麗イワナ

しかしこの直後、なんと雪が本降りになってきた。
まさかこの時期ここで雪に見舞われるとは思ってもいなかった。
そうこうしていると、入渓時に会った二人のエサ師が追いついてきた。
しかし、この寒さもあり引き上げるという。
われわれもさすがにたまらず終了することにした。

雪の中にたたずむＭ君。上空はこんな状態だ↑（写真をクリック）

即乾パンツスタイルだったＭ君は、乾ききらないパンツやシューズが冷え込み
筋肉硬直状態に。私も古いウェーダーから水がしみ込み辛い状態。
急いで車に戻り着替えを済ませると、民宿の温泉風呂に直行した。

短時間の釣りにはなってしまったが、釣り自体は二人とも満足できた。
なごり雪には驚いたが、温泉で体を温め、上々の１日を終了した。