初めての渓で

 

このところ、被災地の復興に向けた放送より、原発関連の放送の方が多い気がする。
もちろん重大さはわかってはいるのだが、なんだかやるせない。

そんなことを思っていた日曜日
カミさんが「釣り行かないの！」と背中を押してくれた。
最近はガソリンの節約もあり、出かけても近場だったので、
この日は少しだけ上流の支流を覗かせてもらうことにした。

昨年はまずまずの釣りができたので、期待しながら上流へと向かう。
水量はやや少な目だが、渇水と言うほどではない。
いつも入るエリアより少し上流だったが、渓相は良く、良型の気配がある。

ここぞというポイントからアマゴのアタックが続くのだがどうものらない。
水温を測ると６度。ここ数日冬型に逆戻りしていた影響か。
低水温で活性が上がらないようだ。
あきらかにフライをくわえ損ねている。
仕方なくこの渓をあきらめ、今までなぜか入らなかった同じ左岸の支流を
覗いてみることにした。

下流部の里川イメージに反し、上に行くに従って渓相はどんどん良くなる。


水量もまずまず、３００ｍくらい上がると渓らしさが出てきた。

水温は８度とさっきの支流よりは開けているからか少し高い。
このあたりまでは魚の反応は全くなく影も見えず。

渓相が好転するポイントでようやくはじめての反応。
フライをくわえてくれたのはこんなアマゴだった。

初めての渓での初物だったので、サイズは別としてうれしいものだ。

そして渓相はどんどん良くなる。


想像していたよりかなり良い。

しかし反応は少ない。
魚がいないのか、活性が低いのかわからない。
ニンフで探ってみる手もあるが、ここはドライで押し通す。

それでもこんなサイズがポツポツと出てくれた。


２時間半ほどで反応は７，８回
４尾キャッチ２尾バラシという結果。

気温、水温も上がる４月になったら再挑戦してみよう。


最後の退渓はルートがわからないので斜面のヤブを無理矢理上がる。
なんとか林道に出てしばらく行ったところでロッドの先端が無いことに気づき、
今来たところをゆっくりと戻るが、道の上には無かった。
このまま見つからないと相当ショックだ。
使用頻度最多のヤブサワスペシャル。

仕方なく傾斜が急なブッシュに逆戻り。
しかし降りはじめてすぐのところで無事発見。
良かった～

以前やはり斜面でハーディのリールがはずれてころころと斜面を
転がっていった時はもっとショックだったが、この時も木の根本にひっかかり
難を逃れることができた。ヤブ漕ぎには注意しよう。

とりあえず、少しだけ元気をいただいた１日でした。