日にち薬

瀬戸内寂聴さんの言葉をタイトルにいただきました。
以前は「デルタ」をメインテーマに。今後は・・?

閉校式とバドミントン大会

2006-03-12 21:45:13 | バド
昨日は自分にとって二つの大きな大会が開催された。

ひとつは自分の少年団主催の小学生のバドミントン大会、もうひとつは自分が育った小学校の閉校式。

完全に行事が重なってしまい、どちらに出ようか迷った末、一生経験することのない小学校の閉校式に出席した。

朝は少年団の準備をし、大会が始まると同時に退席し、自分の育った小学校へ向かう。




小学校を卒業してからだから、20数年ぶりに小学校を訪問。第一印象は「こんなに小さかったけ?」

田舎とはいえ全ての卒業生に案内を出し、出席したのは300数十名。ほとんどがいわゆる中・高齢者。ただ、自分が小学生だったときも含めて、おそらくこんなに人が集まったのは初めてだろうというほど、ごった返しの学校内。



110年の小学校の歴史で送り出した卒業生は約1200名。
ん?卒業生の平均約10人・・・。

そうなんです。

私の小学校は現在でも、まして当時はかなり珍しい複式学級!

授業は、算数だけは別々でやったけど、国語や社会などは二学年が同時に授業を受ける・・・。
だから教科書は2年に1回の支給。一度に2学年分もらう。

1・2年、3・4年、5・6年の3クラス。国語でも社会でも、下の学年の子は習っていない漢字などを勉強しなければならない。良かったんだか、悪かったんだか・・。

修学旅行は5・6年が一緒。だから2年に1回。良かったんだか、悪かったんだか・・。


こういう田舎は農家が多く、男が重宝される風潮があった。しかし自分が小学生の時代はなんか女の子が多かったし強かった気がする。男子と女子に分かれてけんかするようなとき、負けてたよな・・・。


給食は各クラスごとだった。中学校では全校生徒がひとつの部屋で食べてたんだよなー。
小学校のときもひとつの部屋で食べれそうだけど、あまりなかった。複式用の教室って、狭いのか?確かに今の自分の地元の学校比べても狭い気がするが・・・・。


現在の小学校の全校児童数は12名。20数年前の自分が小6のときは32名。
私の同級生は6人。当時はどちらかといえば人数の多い学年だった。




さて、閉校式典の出席者名簿を見ると、・・・・・・自分の同級生は一人。しかも地元の人間なので主催者側の立場のため、書かれている欄が違う。会場でも話す暇もなし。

じゃあ別の学年は・・・、完璧にわかる上下3年で検索。



結果は7人!寂しすぎねー?

まして、同じ学校だったと言っても自分が小学6年ときに3年生だった子は現在30云歳。顔、わかんねー!!
先生はかろうじてわかったので、先生方に話しかけ、同じ先生に話しかける人をチェックして行って、消去法で絞り込んでいった。


あー!と気づいて、お互い懐かしい名前で呼ぶが、実はぜんぜん懐かしくない!その場から記憶を作り直しているのだ。



いやー、しかし、記憶ってホンと曖昧ねー!

知っているはずのご近所だった人だとか、友達の親とかもパッと名前が出てこない!呼べない、話しかけられない!


黙っていたら誰も話しかけても来ないので、もしかしたら・・・と思い聞いてみると、案の定、「話しかけられても、名前言われないとわからないわー」

いろんな人に言われた。「小学生時代の面影ないねー!」



これでも、かわいらしい子って毎日のようによく言われてた、宝のような子どもだったんだけどねえ!

まあ、しゃーないわなあ・・・。かわいい、かわいい、つぶらな瞳をした子は20年を経て、毛根の存在を心配しなければいけない中年になっているんだから・・・。


20数年前のままストップしていた上級・下級生たちの記憶の整理も終わるころ、式典も終了。
小学生から中学生になったころ、淡い恋心を抱いていた子は、りっぱなおばさんになっていた。まあ、向こうから見ればこっちは"おじさん”なんだけどね。


 祝賀会、というか祝賀じゃないけど、感謝の会という名の宴会も開催された。この会場では席順も決まっていたので、名簿と照らし合わせながら皆さんのお顔を拝見、確認。
 20代前半以下の子で知っている子はほとんどいないし、名前もよくわからんのに見たことある子だなーと思っていたら、○○さんの子どもだった、というのが多い。
 中・高年の皆さんも全く同じ。地域から去った人間はみんな同じように感じたよう。

 時間の流れを感じるとともに、親子何世代と渡って家業をつないできた、ふるさとの人々に尊敬の念を覚えました。
 意外にも後継者のいる家庭が多いそうで、跡継ぎ問題は特に深刻ではないらしい。




 郷愁の地であるふるさとは、変わらないけど変わりつつあります。
 田舎ならではの、地域の一体感と連携と絆を感じつつ、彼らにとっては現在であり未来であるその地域が、自分にとっては変わって欲しくない過去の地であることを実感してきました。



ちなみに、本日は一般の、自分のバドミントン大会。
疲れてもいない。だって、シングル棄権したモーん!
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