ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年4月8日。ウクライナ侵攻から776日目

2024-04-08 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月8日。
 戦争中で国が大変なときでも関係なく自然災害は起こります。
 ウラル山脈、シベリア、カザフスタンの地域で雪解けが急速に進み、主要な河川が増水、過去70年間で最悪の洪水が発生しました。
 ウラル川で5日、堤防ダムが決壊。ウラル山脈の南に位置するオルスク市全域が水没。下流の約50万人の都市オレンブルクでも水位が上昇し、10日にピークに達すると予想されています。
 記録的な洪水に見舞われているロシア南部とカザフスタンで、合計10万人に対して避難命令が出されました。
 それだけでも驚きなのに、オルスク市で今日、被災した一部の住民が市庁舎前に押し寄せて地元当局の対応の鈍さに対する抗議の声を上げました。これはロシアでは異例のことですね。
 プーチン大統領は中央政府は洪水を監視しているとしていますが、オルスクでは当局の対応に不満を持った少なくとも100人の市民がプーチン氏に支援を訴えたほか、地元当局者に「恥を知れ」と罵声を浴びせました。

 トボル川流域のクルガン市の人々は直ちに避難するよう警告されています。この地域には約80万人が住んでおり、トボル川の一部の水位はわずか2時間で約74センチも上昇。タス通信によると、
 オレンブルク、クルガン、そして西シベリアの主要産油地域であるチュメンで非常事態が宣言されました。

 プーチン氏は非常事態省のクレンコフ長官に現地で事態を注視するよう指示し、同長官は9日、オレンブルクに向けて出発しました。非常事態省はまた、救助隊を増援していると発表しています。 
 戦争中で人手(特に男手)が足りないときに大変です。早く近隣住民は避難してほしいですが、そうすると今度は「避難しろと言われてもどこへ行けばいいのか?」という問題が出てきていると思います。