ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年8月15日。ウクライナ侵攻から906日目

2024-08-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
2024年8月15日。

 ベラルーシ大統領は今日、ロシア国営テレビのインタビューで、
「交渉のテーブルに着いてこの戦いを終結させよう。ウクライナ、ロシア、ベラルーシのいずれの国民も戦いを必要としていない。必要としているのは彼ら(西側諸国)だ。戦争の継続を望んでいるのはアメリカの高官たちだけだ。西側諸国はウクライナとロシアがお互いを破壊し合うことを望んでいるためウクライナの戦闘を支援している。」との見方を示しました。
 ベラルーシの大統領が、ウクライナ、ロシア、ベラルーシのいずれの国民も戦いを必要としていない、と国民の目線で発言してくれたのは嬉しいです。兄弟国だと思っている一般人が多いと思うんですよ。ただ、ロシアの東の端に住んでいる人はそのように感じていないかもしれません。


 ロイター通信はリトアニア国防相の発言として、ロシアの飛び地カリーニングラードからロシアが自国軍をクルスク州に部隊を移動させていると伝えています。
 ロシアの独立系メディアは、本来は戦地に送られないとされる定期招集で兵役に就いている新兵らが、クルスクの防衛にあたれるよう国防省との契約を結ぶことを強いられていると報じました。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は今日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃で、同州の町スジャを完全制圧したと主張し、この町への軍司令部の設置を表明しました。もちろんロシア側は制圧を否定しています。


 ウクライナ軍のシルスキー総司令官は今日、クルスク州の約1150平方キロの地域と計82集落を制圧したと主張しています。一方でロシア国防省は、ウクライナ軍にいったん制圧されたクルスク州の集落クルペツを奪還したと発表しました。1箇所だけですか。ロシア軍はウクライナ東部では攻勢を続けています。ロシア国防省は今日、ウクライナ東部ドネツク州の集落イワニウカを制圧したと発表しました。この集落から約20キロに位置するポクロウシクの制圧を目指しています。