ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ジョージノでのセミナーに参加しました 6

2019-04-04 | 日本文化情報センター
 ジョージノ女学校ですが、生徒さんは女子しかいないということで、何か他の学校とはちがう学習項目があるのでは、と校長先生に尋ねたのですが、ロシア革命前の女学校のような教育内容ではなく、現代で活躍できる女性を育成してるそうです。
 授業内容も他の公立校と同じだそうですが、クラブ活動の中にマナークラブというのがあり、礼儀作法を勉強しているそうです。ここが他学校との違いですね。
 画像はこの学校のダンス部のみなさんの演技です。女サムライをイメージしたダンスのようでした。かっこいい! (ちなみにダンス部の顧問の先生は男性でした。)

ジョージノでのセミナーに参加しました 5

2019-04-04 | 日本文化情報センター
 セミナーの会場に選ばれたジョージノ女学校ですが、ベラルーシでは唯一の女子だけが通う公立の学校です。
 ロシア革命以前、ベラルーシには女学校がありましたが、貴族の子女が通う学校で、つまりブルジョア的であったため、ソ連政権樹立後は廃校になってしまいました。
 その後、性別・貧富の差に関係なく公立学校に通うことが義務教育で定められたので、ソ連の学校は全て男女共学になりました。
(よく考えたら、ロシア革命が起きたのは1917年なので、義務教育化になってから100年と少ししか経過していないことになりますね。また初期のころは義務教育は小学校4年間だけでした。)

 ソ連崩壊後、ベラルーシ共和国が誕生した後、女学校が復活したのですが、それでも国内でまだ一校だけです。
 この学校の中にはベラルーシの女学校の歴史を知ることができるパネル展示があり、生徒さんが自らお話ししてくれました。
 私自身、大学で教育社会学を選考していたもので、大変勉強になり、セミナー参加に招待してもらえて本当によかったです。
 
 

ジョージノでのセミナーに参加しました 4

2019-04-04 |   新美南吉
 私からはジョージノ女学校図書室に新美南吉ベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」を寄贈いたしました。
 新美南吉が安城高等女学校で教職についていたこと、「ごんぎつね」など日本の国語の教科書に採用されていることなどお話ししましたが、聴講していた方々が教育関係者が多かったので、興味深くこちらの話を聞いてくださり、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

ジョージノでのセミナーに参加しました 3

2019-04-04 |   イオシフ・ゴシケーヴィチ
 オブホワ先生はイオシフ・ゴシケーヴィチ生誕205年の今日、論文「イオシフ・アントノヴィチ・ゴシケーヴィチ 宣教師、外交官、言語学者、東洋学者」を出版しました。
 内容について微力ながらも、私もお手伝いをしたのですが、この機会にオブホワ先生から寄贈していただいて、本当にうれしかったです。
 

ジョージノでのセミナーに参加しました 2

2019-04-04 | 日本文化情報センター
 セミナーではオブホワ先生のレクチャーがありましたが、ゴシケーヴィチのことだけではなく、日本のことを深く知ることができるないようでした。
 「詫び寂び」とは何かだけではなく「もののあわれ」「いとおかし」といった日本人固有の考え方、感じ方についての詳しくそして分かりやすい説明を聞くことができました。
 オブホワ先生の講義はレベルが高く、セミナーに参加したのはミンスク州にある学校の教師など教育関係者の方が多かったのですが、聞いていて大変おもしろかったのではないでしょうか。
 
 オブホワ先生のほかにも、ジョージノ女学校の先生が日本の女性教育制度について発表されたり、さまざまなテーマがありました。

ジョージノでのセミナーに参加しました 1

2019-04-04 | 日本文化情報センター
 4月4日、ミンスク州教育向上研究所のナタリヤ・オブホワ先生に声をかけていただいて、ジョージノ市にあるジョージノ女学校で行われたセミナーに参加しました。
 オブホワ先生はイオシフ・ゴシケーヴィチ研究をされている歴史学者です。
 ゴシケーヴィチの生年月日は諸説あったのですが、オブホワ先生の研究では1814年4月4日だそうです。
 そこでこの日が選ばれたそうですが、セミナーのテーマは、ゴシケーヴィチだけにとどまらず教育、日本、文化、国際関係でした。
 
 画像はオブホワ先生と日本の踊りを披露してくれたユリヤさんと記念撮影したものです。
 プロの舞踊家ユリヤさんの着物はオブホワ先生の手作りの舞台衣装。私も着付けをお手伝いさせていただきました。

モロジェチノで出張講演 3

2019-04-02 | 日本文化情報センター
 予想に反して、男子学生のみなさんは喜んで折り鶴を作ってくれました。
 技術系の頭脳を持っている人たちばかりだったせいか、作り方の図もすぐ理解してくれました。器用な人はあっという間に完成。私がちょっと手伝った人もいましたが、最後には全員笑顔でした。 
「千羽作るのにどれだけ時間がかかるのだろう。」
「サダコさんはどんな気持ちで折っていたのか・・・」
「日本語を勉強してみたくなった。」
といった感想をいただきました。
  
 原爆や白血病といった重いテーマについても真剣に耳を傾けてくれ、また戦争の歴史を学ぼうとする姿勢がすばらしく、私も勉強になりました。文化交流は大切だとかいろいろ言われていますが、情報発信する側としてはやはり受け入れる側にそういう心があると助かりますし、お互いのためになると感じました。

 いつものことながら、司書のみなさんには細かく準備、配慮してくださり本当にありがたいことです。
 機会があればモロジェチノ中央図書館とは協力関係を続けていきたいです。
 

モロジェチノで出張講演 2

2019-04-02 | 日本文化情報センター
 今回参加するのは地元の国立モロジェチノ総合技術カレッジの学生さんということで、日本の紹介をしましたが、日本人の発明や、日本語についてお話しました。
 すでに寄贈していた絵本「おりづるの旅」を紹介し、広島の原爆の話もしました。
 実際図書館に来てくださったのは、男子学生がほとんどでした。引率した先生は女性でしたが、技術系のカレッジということで、やっぱり男子が多く、折り紙の話をしても受けないのではないかと少々心配していました。

モロジェチノで出張講演

2019-04-02 | 日本文化情報センター
 4月2日、モロジェチノ市立中央図書館へ出張講演に行ってきました。
 日本文化情報センターとこの図書館とは長年のお付き合いがあります。寄贈した書籍・文献も多数になりました。
 今回は「外国語週間・日本の日」という図書館のイベントにご招待を受けて行ってまいりました。
 
 この図書館のサイトでイベント報告が公開されています。(ロシア語のみですが画像が見られます。)こちらをどうぞ。
 
 またモロジェチノTVでも紹介されました。
 こちらのリンク先から視聴できますが、このイベントについて放映されるのは番組開始から7分20秒ぐらいのところからです。
 
地元メディアのニュースサイトはこちらです。(ベラルーシ語)