猫のあしあと

*舞台・ミュージカル・ちょこっと宝塚、な気まぐれ日記*

エリザベート・スペシャル・ガラ・コンサート~春野トート×大鳥エリザ~

2012年11月18日 00時13分35秒 | 春野さん


この夏、新たに渋谷に出来た、シアターオーブという劇場で観て来ました。
エリザベートスペシャルガラコンサート…花組バージョン…と言ってしまって良いのかどうか(^^;)

実は、花組エリザを当時生の舞台で観ていないので(DVDでは勿論見てますが)、ここにきて私にとってまさかの初見でした。


春野トート、最初の登場では緊張もあってか、本当に“中性的”という表現がぴったりな顔つきでしたが、不思議なもので、曲が進むうちに次第に男役の顔になっていった様に見えました(・v・)
でも、容姿も佇まいも、現役当時のまま…。
まるでタイムスリップでもしてきたかの様な、美しい男役姿でした。

久々に聞く春野さんの低音…やっぱりイイです♪(*´д`*)
最後のダンスのシャウトでは、長年培ってきた低音から、退団後磨き抜いた高音まで、正に自由自在の声でした♪

演じながら色々な感情が流れたのでしょうか、春野さんの頬には何度も涙が流れて…。
最初はアイメイクのラメが頬についたのが光って見えてるのかと思いましたが、後ろ向きになった時にそれを拭う様子も見えたので、涙で間違いないかと(´ー`*)


みどりちゃん(大鳥れいさん)エリザベートも、ほとんど変わらぬ容姿・歌声で、本当に春野さんと2人、まだまだ現役でいけるくらいでした。
みどりちゃんも最後の昇天の場面では、嗚咽に近いくらいに泣いているのが分かりました…(;_;)
さすがにラストのキスシーンはカットになっていましたが、“指を絡めて手にキス”は再現されていました。


当時と比べて(…といっても私にとっての当時はTCA版DVDの映像に他ならないんですが…(^_^;))、エリザベートの愛を求めて止まない、感情溢れるトート閣下になっていた様に感じました。
当時もエリザベートの愛を求めていたとは思いますが、トートの感情はあまり表に出さない役作りだったのでは、と思います。
それがクールさに繋がっていたと言えばそうですが、素直な感情を出さずに抑えることで、逆にどこか背伸びしている様な印象を与えるトートだったのかも知れません。
春野さん自身も当時のことをよく“トップお披露目&大作&相手役退団と、プレッシャーだらけでもがいていた公演だった”とか“トップ娘役を満喫して卒業間近のみどり演じるエリザベートに対して、トップ1年目の私が演じるトートでは、みどりの強さに負けそうだった”と振り返っていますが、正直DVD観てる限りでは、それほどそんな印象はなかったです。
でも今回のガラコンサートを観て、改めて比べると、春野さんの言うように、正にそんな面が舞台にも影響していたのかも…と思ってしまいました。
だからこそ、きっと春野さんの中でずっと色々な悔いの残る役だったのでしょう、“機会があればもう一度トートをやりたい!”と言っていた夢が、今回ガラコンサートながら叶った訳ですが。
ラストシーンの昇天の場面で、目にいっぱい涙を溜めながらも、安堵した表情で春野さんの胸に飛び込んだみどりちゃんシシィを、春野トートはようやく本当に包み込めたんだと思います。
最後の場面観ながらそんなことを思って、なんだかとっても感慨深い気持ちになりました…。
春野さん、良かったね…(つд`。)


【余談】
客席には、東宝版トートで春野シシィと共演なさっていた、マテさんと石丸さんが揃ってご観劇♪
2幕始めにわたる君ルキーニにイジられてお2人仲良く写真撮られてました(笑)


この『エリザベート・スペシャル・ガラ・コンサート』のDVDはこちら↓
(販売DVDでは5人の各トートがそれぞれ場面毎に歌い継いでいくDreamキャスト版が収録されている様です)
      
 エリザベート スペシャル ガラ・コンサート [DVD]