僕が27歳の時、渋谷PARCOギャラリーに、ビアードさんが、来ていたので、僕が描いた絵を、持って行った。プレゼントホーユーと言って、絵を渡すと。ピータービアードは、おー!グレート!グレート!と。叫び、横にいた新聞記者に、絵を見せて…ペラペラ。なんか言っていたが。俺英語まったくダメなんだが。ひとつだけ、解読できた…「ディスイズ・グレートペインティング~」返りに握手する。分厚い手。あの分厚い日記を書いている手だ。
段ボール箱の整理をしていると、野見山さんの靴下がホコリにまみれて、出てきた。20歳の頃に僕が、野見山さんのアトリエのお掃除していた…スリッパ履かないでいたから、野見山さんが、奥村君!靴下真っ黒になっちゃったね。と言って野見山さんが靴下くれた。これ板に張り付け作品にした。
1987年2月、明大前の 森山大道のアパートを見つけた。ストーカーをする。ドアをゴンゴン、叩いたけど、出てこない。アパートの前の電柱の陰から、張り込みしていると、しばらくし、女が出てきた。それがものすごい美人だ。ちくしょー、どうりで出てこない訳じゃ、逗子の自宅に家族を残して、こんなボロいアパートでまったく、いい暮らししていやがる。と、俺、半分うらやましく思ったよ。