アホな写真デザイナー賞だ。木村伊兵衛賞をとると木村伊兵衛のお墓参りにいかないといけない。俺は木村伊兵衛のお墓に小便かける絵を描き展覧会に出した~。アホの仲間にゃなりたかねぇよ!
中藤さんが写真集「R・October」を売ってくれると、ギャラリーニエプス恵比寿に、5冊、置いてくれた。しかし、しかしニエプスが火事になって、写真集も燃えてしまった。中藤さんと音楽の好みは同じなんだ…テレヴィジョン、パティスミス、ノーニューヨーク、ドアーズ…と、中藤さんはアナログレコードを「ニエプス」に置いているんだ。
日夏さんに、俺の実験映画「胎児の夢」のビデオを送ったら、「これはすごくいいぞ」と電話でほめられたけど、昨年度の岡本太郎賞に出したら、おもいっきり落選だ!焼きいも屋芸人に、勝てるわけないよ~。俺は岡本太郎は絵はド3流だ~って言っていると、日夏さんも「そのとおり」だって~。
(その5)森山さんのアパートにあがって、「写真時代」の編集者のとなりに、座る。森山さんはコーヒーを入れてくれた。目の前に引き伸ばし機があり、奥に猫のキャビネ大の写真がビンナップしてあり、俺「森山さんが撮ったんですか?」って聞いたら、「そうだよ、そこの玄関で撮ったんだよ。」と…その写真はしばらく、あとに、「サンルゥへの手紙」に載る。太ったキジトラの猫だ。(つづく)