映画『小さき麦の花』見て来ました。

映画『小さき麦の花』予告編



GW中の休み、特に出掛ける話もないので、
行きたいと思ってた映画を見に行って来ました。

公開2日目だからか、満席とは言わずともかなり席は埋まっていて、
仕方なく前から二番目の列に。

お互いの家族に厄介払いされる形で結婚する2人。
真面目で朴訥なヨウティエ、左半身に障害がある(麻痺があるせいなのか尿失禁してしまいコントロールできない。)クイイン。
初めはぎこちないやり取りながら、お互いを大事に思い、日々の生活を助け合いながらロバと荒れた土地を耕し、借りた卵でヒナを孵し育て、自分たちの家まで作ってしまう。

２人は貧しいながらとても幸せそうなのだ。
クイインの手に麦粒で花の跡を付けるヨウティエ。
そんな夫を初めて見た日から好ましく思っていたクイイン。

途中身勝手な登場人物たちに時々イラッとしながらも話は進んでいく。

２人の幸せは長続きせずクイインの突然の死によって終わってしまいます。
力を落とすヨウティエですが、
借りた物ゃ金を返し、来季用の種麦さえ要らないと言い、共に過ごしたロバさえ離します。
私にはまるで後追いするつもりなのかと思えたのですが、
ラストのヨウティエは姿を見せません。

２人で作った家を壊す、その受け取れるお金さえも甥が受け取っています。
新生活が待ってるというラストなのに彼は見えない。

検閲の結果↑のヨウティエは新生活を送る都会に向かった。という一文が加えられたというレビューを読んだので、
本当の彼はどうだったのかわからない。

エンディングロールを見ながら、腑に落ちたことにじわっと涙腺が緩みましたが
ぼろぼろ泣くような映画ではない。
２人が過ごした幸せな時間が愛おしいと思います。