富士には 月見草が よくにあふ

この言葉をご存知のアナタ。
アナタも若い頃に太宰治にハマった事がおありでしょう?

昨日は、前々から娘が食べたいと言ってた山梨の郷土料理『ほうとう』を食べに行きました。
＋私の希望「どうせ行くなら『天下茶屋』に行きたい!!」を、
旦那が珍しく聞き入れてくれたのでした。

ですが、家を出て何分もしないうちに道路の渋滞は始まり・・・・
ノロノロ運転なのに、信号が赤に変わるたびに
『あ～っ』とか『またかぁ～?』と、
イライラしているのが私や娘にも伝わってきまして、
娘が『出て来たばっかりなのに『もう帰る!』とか言い出さないでよ。』と早くも釘を打ってました。

お昼の時間も大幅に過ぎて、河口湖大橋を渡り、目指す『天下茶屋』は
137号の旧道方向にあります。
なーんも無い山道をただひたすら・・
ナビを見ると通行止めの表示。
段々と旦那は不安になったようですが、
とりあえずナビで通行止めになってるトンネルの前までは行く事にして・・
いきなり自動車が両端に駐車してあると思ったら、そのトンネルの前に
『天下茶屋』はあったのでした。

駐車場も殆どなく、車を止めるのに困るほどの小さな一軒家のようなお店です。
このお店を知ってるのは、太宰治を何らかの理由で知ってる人なんじゃないかと思います。
わざわざ(行かれると分かります。。)お店を目当てにじゃなければ行かないような場所だと思う。

太宰治の『富岳百景』という作品の中にここから見える富士の描写があります。

天下茶屋２階からの富士


天下茶屋


家族で経営されているんでしょうが、
とても忙しそうにされていました。
私はきのこほうとう、旦那と娘は普通のほうとう、
そして山椒入り味噌の味噌おでんを頼み、
待っている間にお座敷の壁に貼られた有名人のサインを娘と当てながら見てました。
『ぴったんこかんかん』で安住さんと漫談のきみまろさんが来たらしくお２人連名のサインを見つけたり、佐野史郎さん、立松和平さん、壇ふみさん・・新旧色々ありましたね。

味噌おでんの山椒入りは初めて食べましたが、
娘はかなり気に入ったようでした。
きのこほうとうはなめこがたっぷり。
なめこ大好きな娘が羨ましがるので分けてやりました・・・

以前から行きたいと思っていた場所だったので、
その道を下りながら、
旦那に『もう絶対来ないだろうから、１つ心残りが無くなってよかったよ～。』と言うと、
大袈裟な・・と言いたそうに笑っていました。

その後　ダヤンの『木ノ花美術館』に。。

旦那は外で待ってると言うので２人で入りました。
こうした絵を見ると感じる事なんですが、(先日の、ロダン展のデッサンも)
見難い。。。
おばあちゃんのように眼鏡をずらしながら近くで見たり。。

ダヤン作者の池田あきこさんの色の使い方もとても好きです。
単調じゃなくいろんな色を使ってるのがよくわかる。
じっくり見すぎてあの小さな美術館なのに１時間以上かかってしまい
旦那は待ちくたびれてしまい、
もう一軒行きたいと言った『与勇輝人形館』は閉館まで
残り３０分も無くなってしまったのでパスになってしまい
帰途についたのでした。

帰りは魚がし鮨でちょっとリッチな回るお鮨。
美味しいけど、内心『スシ○ーなら半分で済むのよぉぉぉぉぉぉ』と思ってました。