レリーズタイムラグ

「元」デジカメブログ、今は興味あること全般、何でも節操なく書いてます。

軽量シャーペンの世界・ファーバーカステル ECON編

2022-12-25 15:03:28 | ステーショナリー
ドイツの筆記具メーカー・ファーバーカステルのECON 1342という機種です。神戸・元町にある隠れ家的筆記具店 590&Co. (こくえんあんどこー) さんでちょっと前に購入したもの。

パーツがほぼ樹脂製だけに重量は8.4g(キッチンスケール実測)と軽く、実際に使った感じも、重みによるストレスはほぼ皆無。特徴である三角グリップは大変握りやすく、また樹脂製ながらボディの厚みはそれなりにあるため、ぱっと見ほどの華奢さはありません。遠慮なくガシガシ使える一本という印象です。チャックが樹脂製で、芯送りがやや大ざっぱなのがちょっと残念。

正直、軽いシャーペンを探そうとなったとき、この手のフル樹脂製機種を当たればだいたい10gは切ってくるはず。だからこの切り口でわざわざ取り上げる程かという所ではありますが、いくつか理由があり、あえて書きました。

まず単純にファーバーカステル製品が好きだから。加えて、本モデルは地元の文具店で見たことがなく、恐らく本来は日本未発売モデルではないかという点も気に入ったから。

そしてそんなモデルを山ほど取り扱っている590&Co.さんに敬意を表して、という理由もあります。今年になって初めて存在を知ったのですが、筆記具、特にシャーペン好きにとっては宝の山のような場所です。他にも面白いものを色々買わせていただいたので、いずれ書くことができればと思っております。

軽量シャーペンの世界・ANTERIQUE(アンテリック)MP1S編

2022-09-23 23:48:57 | ステーショナリー
最近よく拝見している 「かゑる堂的文房具のススメ」 さんで、ANTERIQUEのボールペン・GP1 について特集していました。ANTERIQUE、そういえばこないだ買ったな、と思い出したので、こちらはシャーペン・MP1Sの話でもしてみます。

この ANTERIQUE(アンテリック) というメーカー、地元の文具店ではほとんど取り扱いがなく、アンテリックと読むことも、日本のメーカーであることも、動画を拝見するまで知りませんでした。ではどこで手に入れたのかというと、自分にとっての西の聖地のひとつ・神戸三宮の ナガサワ文具センター です。遅めの夏季休暇でまたしても文具店巡りの遠征。普通のシャーペン棚に、見慣れた現行品群の間に普通に並んでいて、危うく見逃すところでした。

レトロ調というかジョッター調なデザイン。ボディの主要部はほぼ樹脂だけに、重量は8.4g(キッチンスケール実測)とさすがに軽く、実際に持ってみても重みはほぼ感じません。造りは見た目の印象よりもかなりしっかりしていて、剛性に不安を感じることはあまりありません。ノック部のカチャつきも少な目。また構造上、口金パーツのネジ緩みが無いため、先端部分の安定感もそこそこあります。あと使ってて初めて気づいたんですが、クッション機構が実装されています。

チャックが樹脂製であることと、ノック部分が細く(そういえば消しゴム付いてません)、ノック時に指がやや痛いことが少し残念な点。ですが、見た目の雰囲気の良さと、その割になかなか使えるということもあり、最近気に入って使っています。見た目といえば、自分が買ったトップ画像のマルーン(自分は阪急電車でしか聞いたことない)とネイビーブルーのほか、シチリアンレモン、ドナウブルーなど、カラバリ名が独特なのも妙に惹かれました。

アンテリック、まだ新しいメーカーのようですが、サイト見る限りシャーペン以外も面白そうな製品が多いですね。地元でもコンスタントに買えるようになってほしいものです。

軽量シャーペンの世界・ロットリング300編

2022-09-19 21:35:29 | ステーショナリー
ロットリングの製図用3桁ナンバーシリーズ最廉価モデル・ロットリング300です。確か市内のうさぎやで購入。

同ラインの上位モデルである500・600・800などと異なり、軸がほぼ樹脂で構成されている分、重さはたったの8.4g (キッチンスケール実測) 。でありながら、シャーペンとして押さえる所はしっかり押さえており、使い心地に不足はありません。

材質は違うものの、六角形の軸、その軸より少し細身で円形のローレット加工グリップ、というデザインは上位モデルと同様です。握りやすいし書きやすい。安くても造りはしっかりしており(とはいえ500円するので、樹脂軸シャーペンとしてはそこまで安くない)、気になるようなカチャつきもなく、書き心地にほとんどストレスを感じません。加えて軽いので小回り抜群。口金が2段階で細くなっているのも良いですね。製図用とあって、視認性は極めて良好です。弱点をひとつ上げておくと、硬度表示窓がやや緩く、知らない間にちょいちょい動いてしまいます。性能と関係ない部分ですので、自分はあんまり気になりませんが。

全くの余談ですが、500・600はあっても300は置いてないというお店は割と多く、自分の中で「ちゃんと300も置いてる店は信用できるお店」という謎の価値観が存在します。あくまで私見です。

軽量シャーペンの世界・ぺんてる オレンズ編

2022-09-11 22:03:21 | ステーショナリー
今年もこんな時期まで放置していながら、何事もなかったかのように投稿。

文具店巡りと筆記具・特にシャープペンシルの乱獲を久しく趣味としています。手と心にぴったり馴染む1本を探し求めていますが、自分の中で最近「これは」と感じているのは、シンプルに「軽い」モノほど使いやすいのでは、ということ。

レビューでよく見る「重心」「グリップ」「剛性」といった要素も、もちろん良いに越したことはありませんが、重心が低いということはペン先部分に重さが生じ、ローレットグリップが金属製ならそこに重さが生じます。これまであまり意識していなかったんですが、自分は筆記の際に軽快な取り回しを重視しているようで、重さで追従性が落ちるとそれだけでストレスを感じているようです。他人事のような書き方ですが。

例えば、ぺんてるのオレンズシリーズでいうと、重心(と機能)ではオレンズネロ、グリップではメタルグリップモデルに分があるとは思いますが、結局いちばん手に取っているのは、最も軽いスタンダードモデルです。(余談ですが、オレンズは各モデルとも芯径0.2、0.3、0.5がそれぞれ販売されていますが、最近になってスタンダードの0.3を持っていないことに気付き、わざわざ買い足しました。)

スタンダードの軽さ+あっさり細身でシンプルな軸が個人的にはしっくりきています。ちなみにキッチンスケール実測によると、スタンダード10.0gに対し、メタルグリップは13.3g、ネロは16.8g、<※0.5mmで比較> ネロはスタンダードの1.5倍超ですか。やはりなかなかの重量感です。

大昔にデジカメのどこかの記事で、手中で御せる機種が好きというような趣旨の記述をした覚えがありますが、筆記具に関する所感もほぼ同じです。軽量シャーペンのネタはいくつかストックがあるので、書く気が起こればいずれまた上げてみたいと思います。

OHTO オートシャープスリム

2021-10-31 20:39:14 | ステーショナリー
マイナー文具メーカー OHTO の AUTO SHARP。「オートのオートシャープ」と読みます。ややこしい。

その名のとおり芯自動繰出し式のシャーペン。オレンズネロ がよく引き合いに出されますが、発売自体はOHTOのほうが先。とはいえこちらはペン先が樹脂製かつグラつきも大きく、筆記箇所の視認性も悪いため、書き味でいえばネロのほうが何倍もよいです。まぁ、定価もこちらの15倍ですからね。

ということで定価はオレンズネロの15分の1の200円、だったんですが、あらためてHPをチェックしたらラインナップから消えていました。最近はOEMと思われる商品を100円ショップでよく見かけるようになりましたし、自社ブランドで倍額で売る意味はなくなったということでしょうか。今後手に入らないと知って急に愛着が湧いてきました。常に壊れそうな使用感ではあるのですが、大事に使わないと。