レリーズタイムラグ

「元」デジカメブログ、今は興味あること全般、何でも節操なく書いてます。

是(こ)を「チプカシ」と 人はいふなり・2

2014-06-08 00:00:00 | 時計
楽し楽し「チプカシ」。今回はちょっとハイグレード(といっても2,000円だけど)な A168W を買ってしまった話。

前々から欲しかったけど、スペック比で「こんくらいは大丈夫だろう」って感じで値段を振っかけてる店の多いこと多いこと・・・ネットで買ってもよかったけど、なんとなく「妥当な値段に巡りあえたらその店で買う」縛りが自分の中で出来てしまって、実際買えたのがついこの前。

前回 のA158Wとパッと見いっしょに見えますが、ご覧のとおり(と書いてはみたけど分かりにくい?)、厚みが全然違います。

上がA168W、けっこう盛り上がってます。ちなみにボディはA158W同様、樹脂製の銀メッキです。分厚いからって重いなんてことは全然ありません.....

当機の最大のウリは、何といってもELバックライトを実装していることです。この視認性。

A158Wと比べて分厚いこと、さらに1,000円高いこと、すべてはこのバックライトに起因しています。A158WやF-91WのLEDライトが暗がりでほとんど役に立たないのと比べたら雲泥の差。これは文句無く便利。

不満としては、肝心の時計としての精度がA158WやF-91Wより多少頼りないこと。この辺は個体差があるので話半分で読んでいただければと思いますが、同時期に合せをしても、同じ593というムーブメントのA158WとF-91Wが仲良く同じような時刻を刻んでいる時に、A168W(ムーブメント番号は3298)だけが一週間で4~5秒ズレてきて、合っているのは前2機の方、という感じ。結局、ふだんはA158Wを手に取ってしまいがちで、飲み会とかあってバックライトの出番がありそうなときだけA168W、みたいな使い方になってます。まぁ、合せそのものが簡単なんで、こまめにやれよってことですが.....

余談ですがこのA168W、かのグッドデザイン賞で ロングライフデザイン賞 を獲得したことがあるとか。初回発売は1988年ですか。見事なもんです。

是(こ)を「チプカシ」と 人はいふなり

2014-04-13 00:00:00 | 時計
長年使っていた「セイコー5」が最近どうも不調。息子が中学生になったらくれてやると勝手に決めているのに、あんまり酷使が過ぎるとそれまで持たんかも知れん。そこである程度温存策を取るべく(そこまでイイやつでもないんだけど)新しい常用時計を買うことに。

「セイコー5」の<オートマ><アナログ>から来るアバウト感にはある程度慣れましたが、どうせ買い換えるなら久々に<クォーツ><デジタル>の秒単位のキチキチ感が欲しい...というところまで決めて、特にメーカーだのデザインだの決めずにざっくり絞り込み。あと、ポイントが溜まっていたので、足しにして安く買えれば...と思っていたところ、足すどころかポイントのみで買えてしまい、しかもそんな価格にも関わらず何故かわんさかレビューが付いている商品が。

それがこの A158W (左)と F-91W (右)。ともにお値段980円(増税前)也 。思わず唸ってしまった。まだ売っているのか!自分が学生の頃、小遣いでも買える時計って感じで、時計屋っていうより近所の文房具屋に吊り売りされてたようなモノが、ほとんどデザインも変わらず未だに・・・しかも、懐かしんで買う人が大半かと思いきや、一周回ってレトロアイテムとして買っている若者もかなりいる。これはオモシロイ。値段的にすぐ飽きても全然惜しくない。即購入。

最初に買ったのはウレタンバンドのF-91Wのほう。数多のレビューの中に、某国際テロ組織の御用達との記述が見受けられる物騒な?機種(経緯は ウィキペディア に詳しい)。まぁそれだけ性能に間違いがないということだろうと。この価格で曜日、日付(月がでないのはご愛嬌)の表示があってストップウォッチまで付いている。どうやら防水も信用できるらしい。点いてはいるがよく見えないライトも当時っぽくてよい。そして樹脂感丸出しなだけあって軽い。とんでもなく軽い。これで980円(増税前)。同じような値段でも、雑貨屋とかに置いてある「どっかのブランド風」の、見るからにすぐ壊れそうなブツとは格が違います。

ただこの見栄えではさすがにシゴトには着けて行けないということで、程なく追加購入したのがメタルバンドのA158W。ムーブメント的にはF-91Wと同じの兄弟機のようで、メタルバンドの分だけこっちが高そうな気もするけど、値段は同じ980円(増税前)。まぁ実際手に取って見ると「これでよく崩壊しないものだ」と関心するほどペラペラで軽くて安っぽいバンドではありますが...そして写真では金属に見えなくもないフェイスは、実のところ樹脂製のシルバーメッキなのです。ただそのおかげで、持ち味の軽さは失われずに済んではいます。ちっともズシッときません。買ったはいいが、こんなんでシゴトに着けていけるかとなると、世間的には8割方アウト判定でしょうか。しかしボクはこの「なんとかしようとしてなんとかなってない感」が、もうたまらなく気に入ってしまいまして、あと基本的に「時計としては」ちゃんとしてるという実利もあって、お構いなしに着けていってる次第です。覗き込んではニヤニヤしてます。

この2つに限らず、カシオのこの辺りの商品群、つまり今でもホームセンターとかディスカウントストアで吊り売りされている昔ながらのデザインの安い時計は「チープ・カシオ」略して”チプカシ”と呼ばれ、コアな愛好者が少なからず存在するみたいです。チプカシ。ぴったりですね、言いえて妙な脱力感が。