南大東島には小さいながらゴルフ場もあります。20年以上前には、月見橋の付近に打ちっぱなしのゴルフ練習場がありました。水に浮かぶゴルフボール(フロートボール)が開発されたことから、地元の業者が瓢箪池に向けてフロートボールを打ちっぱなしする練習場を開設したようです。しかし、フロートボールを打つだけでは変化が無く、飽きられるのが早く、比較的早い時期に閉鎖したようです。前回の旅行では、このゴルフ練習場の跡地を見ましたが、現在は月見公園に改修されていました。
芝を貼った本格的なゴルフ場である「大東ゴルフ倶楽部」が開設されたのは2003年でした。コースはアウトが13ホール、インが9ホールで合計22ホール、パー67で開業しました。ただし、インのコースはアウトと共通していて、ホールの位置が相違するだけとなります。現在、アウトの10番ホールから13番ホールは閉鎖しているため、アウト、インがそれぞれ9ホールでラウンドすることになります。
グリーンフィーは、アウトの9ホールで2千円、インの9ホールを回ると千円の追加となり、18ホールを回ると3千円になります。会員権は販売していませんが、年会費3万円を支払うと9ホールのグリーンフィーが千円の割り引きになる特典があります。一段目の写真は1番ホールのコースを撮影したもので、比較的フラットなコースです。元々は砂糖きび畑であった場所をゴルフ場に転用したからです。私はカリブ海の島にあるゴルフ場を巡ったことがありましたが、砂糖きび畑を転用したゴルフ場を数多く見かけました。世界的な砂糖価格の低下により、砂糖きびを栽培するより観光客相手にゴルフ場を運営した方が利益になると判断したからでした。このコースの風景を見ていると、カリブ海のゴルフ場が思い出されました。
二段目の写真はクラブハウスです。一階の右側がクラブハウスとなっていました。建物の大部分は資材や保守機材の倉庫となっているようです。以前は一階に「食事処銀ちゃん」というレストランもあったのですが、利用者が少なかったためか現在は閉鎖されています。クラブハウスの外観は何となく建築現場に設置される建物を連想させますが、ゴルフ場の親会社が地元の大智という建設会社のためでしょう。
三段目の写真はクラブハウスの受け付けで、マネージャーがテレビを鑑賞しながらノンビリと待機されていました。南国にある離島独特の、ゆるやかな時間が流れていく雰囲気が伝わってくるようです。