初夏を迎える少しだけ前の頃。
いつもより少しだけ目覚ましを早くかけて
街をウィンドウショッピングしてみると
必ず目に止まるのがマドラスチェック。
様々なメーカーが趣向を凝らして
作るアイテムは本当に魅力的です。
中でも1980年代くらいまでの生地は
単なるコットン素材に
チェック柄のプリントを載せただけのような
生地ではありませんでした。
今回ご紹介するのは
ケーブルカークロージャーズという会社の
1970年代に作られた
マドラスジャケットになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/7f/413b0e5d3910df581a244a737be52e06.jpg?1583565283)
(存在感のある春夏の大本命)
よくFree&Easyなんかで
「アイビーは夏でもジャケットを着る」
なんて決まり文句がありましたが
暑い中着るのであれば、背抜きは絶対条件。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/0f/bc62d6cdd65307a586101aeb8337b8db.jpg?1583565401)
(やりすぎ感のないシンプルな背抜き)
英国、米国、そして日本と
この同時期に色んなブランドが
同じジャケットを大量生産してましたが
みんな決まって、
インディアンマドラスを使っていました。
段々と色褪せていく感じもまた
質実剛健、アイビーのそれには相応しかった。
つまりはそういうことなのかなと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/e3/48306a7300f70d8be399bd4f01258e6d.jpg?1583565546)
(ディテールは中央に凝縮されるの図)
ケーブルカークロージャーズは
サンフランシスコにあったメーカーで
ケーブルカーがこの街にはよく走っている
そんな理由から店名を名付けたそうです。
この写真から分かる主なディテールは
袖2つボタンに対しての段返りの3つボタン
(ボタンの数が計5個が理想という説あり)
優しい印象のダブルフラップポケットに
見えてないですが背中はセンターベンツ。
ストンと落ちるボックスシルエット。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/10/9013a78efa91871cf1f05445342024af.jpg?1583565835)
(高級感のある黒タグに金字が素敵)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/05/fe7e6c538617b07dc7361a4c75c01967.jpg?1583565878)
(古着好きが唸るユニオンチケット)
クラシカルなネームタグは
右ポケット側に配置されて
ポケット内部にユニチケ付き。
ユニオンチケットは古着屋さんでも
生産工場などを番号表記から
割り出したりする時とかに使われています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/9a/b046d06303e1f7ee775f4d8188f0bba0.jpg?1583566076)
(基本的な姿見が1番です)
数あるチェックの中でも
マドラスはギンガムと並んで
ポップで軽い印象を与えられるので
春の装いにはピッタリなアイテムですね。
2020/03/07(土)
Kohei