春分の日を昨日迎えた日本は
ようやく桜の開花宣言や春らしい
暖かく気持ちの良い気温になり始めました。
風は強いけど、
陽向はほっこりします。
そんな今年、2020年の春は
ジャケットを思いきって脱いで、
ボタンダウン本来の味の良さを追求する
そんな時間に充ててみましょう。
まず、今回の本題のひとつである
オックスフォードシャツについて
軽く解説をしてみたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/30/95e200e50dfb37aadab3aaafaf84ec60.jpg?1584741759)
(そもそもオックスフォードシャツって何?)
俗にオックスフォードと呼ばれるシャツは
正式名称を
オックスフォードクロスと呼びます。
起源としては19世紀頃に
スコットランドの紡績会社が各大学の
名前を付けて売り出したのが始まりだそう。
その大学は後にアイビーリーグと呼ばれる
イェール大や、ハーバードが含まれています。
次に生地の特徴ですが、
1番に来るのはその丈夫さです。
2本またはそれ以上の糸を引き揃えて
タテヨコ同数の糸を打ち込んだ
平織りの生地。
タフな厚さがあるのに対して、
折り目に少し隙間を設けていることで
通気性が高くなり、ソフトな肌触りを実現。
織目が目立つので立体的な表情を作ります。
カラーは数えきれないほど存在しますが
元の出が質実剛健な
オーセンティックウェアになるので
確実に抑えておきたいのは
ライトブルー、ホワイト、そしてペールカラー。
今回はMr.アイビーである
アンソニー・パーキンスに倣って
ライトブルーのオックスフォードを
例に取って深堀りしてみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/53/73f6ecd7728f9aaf3e67f5a43420e954.jpg?1584742599)
(アンソニー・パーキンス)
アンソニー・パーキンスから
若い世代の人達に学んでほしい
最大のポイントは
特別性のない特別性
という部分です。
写真でも分かるように
ロールの効いた襟元で第1ボタンを開けて
右腕に茶色の革時計を付ける。
たったこれだけの数少ないアイテムで
アイビーを主張できる技はお見事で
是非ともお手本にしたいトコロ。
では、同時に、タイドアップの場合も
写真を参考に解説してみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/84/9b33263de9035b72c9b4e00aa276d5a3.jpg?1584742956)
(ネクタイは細めのナロータイを選ぼう)
ネクタイも、やはりシンプルな色を
選んでいるのが分かります。
一部分を切り取るというよりかは
身体全体でアイビーを表現するといった
感覚に近いのですが、
バランスを知る上では非常に参考になります。
よく見ると、チノトラウザース(ズボン)も
ノータックの細めを履いていたり
…という具合。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/6a/1a287c139d51fbc2bc32d4c24d55d3ce.jpg?1584743170)
(最も今年の春に実践したいコーディネート)
ライトブルーのオックスフォードシャツを
生かせるコーディネートとして
明日にでも取り入れたくなるのが
この写真のスタイルではないでしょうか。
ニットタイを付けていますが
黒のニットタイは単なるフォーマルではなく
オケージョン・タイとも呼ばれていて
アイビーリーガーにとっては
基本中の基本アイテムになるので
積極的に取り入れてみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/97/cad10d05a72afb0001d63de16964faa6.jpg?1584743418)
(オケージョン・タイは1970年代VAN製。)
僕が長年愛用しているのは
1970年代VANJACが製作した
オケージョン・タイです。
剣幅も、よろしくアンソニー調で
気分よく胸元に収まってくれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/9d/15177e8056253548e99367f3a0ec3199.jpg?1584743541)
(ビンテージのオックスフォードシャツと共に)
今年の春はアンソニーを手本に
ライトブルーのオックスフォードシャツと
ニットタイを携えて、街を歩きましょう。
個人的には桜を背景にしても
とてもコントラストが合うと思います。
2020-03-21(土)
Kohei