長岡京歴史散策の会

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物忌木簡と蘇民将来札を作って新年を迎えよう!

2017-12-16 01:36:55 | 歴史
「長岡京と物忌〜物忌木簡を作って穢れを避けよう〜」を開催します。

今日は13時から長岡京市中央公民館で第8回長岡京歴史よもやま話「長岡京と物忌〜物忌木簡を作って穢れを避けよう〜」を開催します。
檜の長さ90センチの板材と筆ペン、カッターナイフを用意しています。会費は500円ですが飛び込みも可能です。
物忌とは、平安時代の貴族の間で行なわれた行為で、陰陽師の占いに従って行う慎みの行為です。
物忌には軽重があり、重い時は何日も邸宅に引きこもります。外部との連絡を立つことを示す札が物忌札です。
長岡京では二箇所から見つかり、1点は、110センチもあるもので、門前に立てられていたものと推定されています。
この他、西市に近い曲げ物工房からは、工人たちが身につけていた「蘇民将来札」が発見されています。長さ3センチ足らずの可愛らしいもので、穴が開いていますので、衣服に縫い付けていたのかもしれません。
蘇民将来伝承は、風土記にも記載されており、「北の神、武塔が、宿としてある家に宿泊を依頼した折、豊かな弟・巨旦将来は拒否し、貧しい・蘇民将来はもてなしてくれた。後日、武塔の神はこの村を訪れ、蘇民将来の娘には、腰に茅の輪を付けさせ、つけていないものは皆殺しにしたという。以後、「蘇民将来の子孫」と名乗れば幸せがやってくると言われ、人々はその札をつけるようになった。」この説話が奈良時代に人々に浸透していたことを示す木簡が、長岡京からも発見されたのである。
皆さんにお札を作ってもらって、新年が良き年であるように願ってもらおうと思います。
興味のある方は、是非ご参加ください。
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