長岡京市立長岡第十小学校の校庭から、30年ほど前に一部が発掘されていた大規模な邸宅跡の全体像が明らかになり、現地説明会が開催されました。その現地説明会資料が以下の通り公開されています。
長岡京跡右京第1158次調査現地説明会資料(ここをクリックすると資料が見られます)
長岡宮大極殿の真西に位置する現場
遺構の全体像
建物群の西を限る溝と土坑群
今回の調査の成果をまとめておくと以下のようなことになる。
① 長岡宮大極殿の真西にあたる右京二条三坊二町の宅地に1丁以上を利用した大規模な建物群の存在したこと。
② 宅地の中央に正殿と脇殿からなる中心建物群が置かれたこと。
③ 建物群の西部は溝と土坑群によって区画され、長岡京左京の前期東院に似た内郭構造の建物配置を採っていること。
④ 西外郭と仮称するその空間には小規模な建物1棟があるのみで、大半が広場であること。
⑤ 区画溝の中に掘削された土坑群は大規模なものであるが、遺物の出土量は極めて少ないこと。
この様な事実関係から当該建物群が一般的な貴族邸宅とは考えにくく、私は内郭構造を採る可能性から、「京内離宮」のような公的性格の施設ではないかと考えるが、文字資料などもなく、現状では居住者の性格を明示することは難しい。
10月21日(土)は長岡京歴史散歩の日です。ふるってご参加下さい。
長岡京跡右京第1158次調査現地説明会資料(ここをクリックすると資料が見られます)
長岡宮大極殿の真西に位置する現場
遺構の全体像
建物群の西を限る溝と土坑群
今回の調査の成果をまとめておくと以下のようなことになる。
① 長岡宮大極殿の真西にあたる右京二条三坊二町の宅地に1丁以上を利用した大規模な建物群の存在したこと。
② 宅地の中央に正殿と脇殿からなる中心建物群が置かれたこと。
③ 建物群の西部は溝と土坑群によって区画され、長岡京左京の前期東院に似た内郭構造の建物配置を採っていること。
④ 西外郭と仮称するその空間には小規模な建物1棟があるのみで、大半が広場であること。
⑤ 区画溝の中に掘削された土坑群は大規模なものであるが、遺物の出土量は極めて少ないこと。
この様な事実関係から当該建物群が一般的な貴族邸宅とは考えにくく、私は内郭構造を採る可能性から、「京内離宮」のような公的性格の施設ではないかと考えるが、文字資料などもなく、現状では居住者の性格を明示することは難しい。
10月21日(土)は長岡京歴史散歩の日です。ふるってご参加下さい。