どＳ猫。

貴女と暮らして、早7年。
貴女が鉛筆やボールペンの類が、大好きなことくらい知っている。
特に、私の手に握られているそれが、あなたにとって、とてつもなく魅力的に映ることも知っている。
そうね。目の前にあるんだものね。頭ごっちん、我慢できなかったよね。すりすりだけじゃ足りなくて、つい、おえぇってなるほど口深く入れて、噛み噛みもしたくもなっちゃうよね。仕方ないよね、好きなんだものね。
分かってる。分かってるの。貴女が悪いんじゃなくて、誘惑したボールペンが悪いってことくらい。
でも、でもね。

これでもう3枚目だよ、宛名書き失敗したの……orz

しかも、どうして、最後の一文字か二文字目を見計らって、全力で頭ごっちんしてきやがりますか。
うにょんと伸びた線によって、日本漢字じゃなくなったこの文字が記された封筒達は、どうすればいいんですか。
潔く丸めて、貴女の遊び道具にする以外の利用法を、ちょっと、母ちゃんに教えてちょうだい。
ていうか、投げさせるだけ投げさせといて、知らんぷりってどういうことですか。
しかもしかも、あれほどしつこく付きまとって私から奪ったボールペンを、ものの十秒で、ポイ捨てしやがりましたね。
自分が飽きたら、はいさよならで、でも、私の手に戻るのは許さないってわけですか、そうですか。


それからね。
そこ（膝の上）で寝るのは貴女の勝手っていうか、ぶっちゃけ、大歓迎なんだけどもね。
ちょっと身動きしただけで、爪食い込ませて無言の抗議するのはやめてください……orz
母ちゃんだって、生きてます。足くらい、痺れます。せめて、足を崩させてくれてもいいでしょう。



「うっるさいわねぇ…。今、肉感楽しんでんのよ。いい按配なの。ちょっとでも動いたら、刺すわよ（爪を）」


「ふぁ～あ…」


「じゃ、あたし寝るわ。分かってると思うけど、あたしが自発的に起きるまで、動いたらダメだから」


……萌え殺す気か。
どＳ猫め……。