時には、旅の日常

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クロアチア旅行+α2011-18~ローマ遺跡が残る町 ザダル<夕刻編>

2011-07-29 23:58:14 | クロアチア
 この日の最終目的地であるザダル(Zadar)へは、シベニク(Šibenik)から約1時間30分のドライブでした。
 シベニクを発ってからも快適なドライブを続けた後、遂にザダルまで無事に辿り着きました!

 この日が明けたのは、シンガポール(Singapore)を出発して約1時間後のルフトハンザ機中…時差による時間の戻りはありますが、長い長い1日がようやく終わろうとしています。
 
 シベニクを出発したのは、17時30分頃。
 この日の最終行程は約75km、19時頃にザダルの宿泊するホテルに到着しました。

 関西国際空港を出発してから、実に50時間近くが経過していました;

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 ザダルのホテルで小休止の後、夕刻の旧市街を散策しに出ました。

 ホテルから歩いても5分位の所にあるフェリー港です。
 ちょうど1隻のフェリーが、乗船を開始するところでした。

 フェリーは、岸壁に対して直角に突っ込んで着岸するんですね。
 少々?斜めでも、乗船できるなら問題ナシ!!
 何というか…豪快…(^^;

 まだ明るいですが、既に20時少し前です。



 フェリー港の正面にある、海の門(Morska vrata)(聖クルシェヴァン門、Vrata sv. Krševana)は、ザダル旧市街への入口となっています。

 ザダル旧市街は、アドリア海(Jadransko more)に突き出たほぼ四角形の半島上にありますが、その四角形の陸に近い2辺を城壁で囲ってあり、北面のこの門と東面にある、陸の門(Kopnena vrata)とで城壁の内外が繋がっていました。

 ごらんのとおり、城壁はかなりの幅があり、城壁の上部は現在自動車も通れる一方通行の通り(Bedemi Zadarskih pobuna)となっていて、私もホテルへ向かう時にここを走っています。



 明るいとはいえ、空を見ると夕暮れ色になりつつあるようです。
 街灯も灯り始め、この後みるみる日は暮れていきます。

 旧市街を南北に貫くこの石畳の広場や通り(Poljana pope Aleksandra III. ~ Šimuna Kožičića Benje)の正面の視界が開けている先にも、アドリア海が広がっています。



 旧市街の中心部に位置している、ザダルのシンボルともいえる聖ドナト教会(Crkva sv. Donata)。
 9世紀に建てられたとても古い教会で、土台にローマ遺跡を利用しています。
 円形のビザンチン的な建築様式で、異彩を放っています。

 背後には、聖ドナト教会の隣にある、聖ストシャ大聖堂(聖アナスタシア大聖堂)(Katedrala sv. Stošije)の鐘楼(Zvonik katedrale)です。
 スッキリした装飾が施され、スマートに見える鐘楼です。



 聖ストシャ大聖堂とは反対の方向にある広場を挟んで聖ドナト教会と向かい合う、聖マリア教会と聖マリア・ベネディクト会修道院(Crkva sv. Marije i Benediktinski samostan sv. Marije)。
 この教会にも、聖ストシャ大聖堂のものに比べてどっしりした印象のある鐘楼(Zvonik crkve)が建っています。



 ザダル旧市街中心部には、フォルム(Forum)と呼ばれるローマ時代の遺跡があり、そこから眺めた向かい合う3つの教会。
 列柱の土台や礎石のような大きな石材が並べられ、石で積み上げられた建物の壁らしきものも残っています。



 時刻はちょうど20時、教会の鐘がフォルムに鳴り渡っています。
 どの教会の鐘の音かは、ちょっと分かりませんでした;

 実際に耳にする事が久しく無かったので、思わず足を止めて聴き入っていました。

 ただ鐘が鳴っているだけの動画ですが、どうぞ~(^o^)



 フォルムから更に南へ旧市街を横切り、アドリア海を臨む遊歩道に出ました。
 フェリー港から歩き始めて15分位ですが、景色が急速に夕闇に染まっていきました。
 ヨーロッパらしいセピア色の街灯が、海面に美しく映えています。

 アドリア海が岸壁に打ち付ける波音だけが心地良く聞こえていました。



 セピア色の街灯に加えて、雲間からこぼれた夕焼けが、深みの増した青い海面を照らしています。
 地平線近くの、雲の色とのグラデーションと共に、とても神秘的な光景でした。

 遊歩道の先端の沖に、先刻フェリー港で見たフェリーが出発していくのが見えています。

 帆を納めた帆船も、海面を滑るように進んでいます。



 ザダルの旧市街でも、海は透き通り、20時を過ぎたこの時間でも底の様子を見る事ができました。

 本当にアドリア海は、どこへ行っても素晴らしい透明度ですね。



 帆船も、アドリア海には欠かせない風景の一つです。
 皆、思い思いに散策を楽しんでいます。

 この広い立派な遊歩道には、ペトル・クレシミル4世王海岸通り(Obala kralja Petra Krešimira IV)という名称が付けられています。

 海沿いを散策した後、再び旧市街の中心部へと戻る事にします。



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