時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

クロアチア旅行+α2011-17~迷宮へと誘う路地の町 シベニク

2011-07-28 19:01:24 | クロアチア
 プリモシュテン(Primošten)からシベニク(Šibenik)まで、相棒(シトロエン(CITROËN) C4)と共に駆け抜けます♪

 プリモシュテンからアドリア海に沿って約30km程走って、シベニクに到着します。

 この海沿いのルートはとても起伏に富んだ入り組んだ地形で、車が頻繁にその方角を変えるたびごとにアドリア海(Jadransko more)がそれぞれ違った表情を見せて、一般道ながら渋滞もなく快調なドライブに華を添えます。
 絶景と言っても良い景色だったので、脇見運転だけは要注意でした(^^;

 所々に駐車スペースが設けてあったので、そこで写真を撮っても良かったのですが、ついついタイミングを逃してしまい(駐車スペースに気付いた時には通り過ぎ…の連続;)、結局撮れずじまいでした(TT)

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 撮影し損ねたとはいえ(脇見運転にならない程度?に)美しい風景を堪能しつつ、シベニクにはプリモシュテンから所要40分程で到着しました。
 この町もまた風光明媚なダルマチアの、宝石のような港町です。

 その海の近くにシベニクのシンボル、世界遺産にも登録されている聖ヤコブ大聖堂(Katedrala sv. Jakova)が建っています。
 15世紀から16世紀にかけて100年以上の年月をかけて建てられた、美しい聖堂です。



 聖ヤコブ大聖堂正面のファサード。
 ファサードには大きなバラ窓と精緻な装飾が施され、その美しさにしばし見とれていました。

 聖ヤコブ大聖堂は100年以上かかって完成したため、当初はゴシック様式で建てられ始めたのが、途中からルネサンス様式に変更され、聖堂の上部と下部で異なる様式となっているそうです。

 聖堂内部は撮影禁止でしたが、石造りの祭壇が圧巻でした。



 聖ヤコブ大聖堂北側の入口。
 扉の両側に2頭のライオン像が控え、ライオン像の上には、アダムとイヴの像があります。



 聖ヤコブ大聖堂の大きな特徴の一つ、外壁に施された市民の顔の彫刻。
 様々な表情の彫刻が東側から北側にかけての外壁に並んでいて、少し不気味ですらあります(||-_-;)



 聖ヤコブ大聖堂の北側の、クロアチア共和国広場(Trg Republike Hrvatske)という広場を挟んで、シベニクの市庁舎(Gradska vijećnica)が建っています。
 それ程大きくはありませんが、ヴェネツィア支配時代の16世紀に建てられた、ルネサンス様式の美しい建物です。
 1階部分はレストランとなっていて、開店準備中でした(既に17時少し前)。



 聖ヤコブ大聖堂の東隣にある、シベニク市立博物館(Muzej grada Šibenika)の裏手。
 石を組んだ壁面が、石塀や石畳と共に石の空間を形作って良い雰囲気!
 海岸通りへと抜けるアーチが口を開けていて、アーチの向う側とこちら側とでは日差しの明るさまで違っているように見えました。
 そのアーチの脇に、土産物屋がひっそりと営業中。
 客寄せ看板に使われている可愛らしいTシャツが目を引きました^^



 さらに東へ進むと、聖バルバラ教会(Crkva sv. Barbare)があります。
 建物全体に石を組んだ模様が美しく刻み込まれた、こぢんまりとした教会です。
 正面のファサードは時計の位置が個性的で、鐘が見えるシンプルな鐘楼も素敵です。

 この教会も15世紀に建てられた、古い教会です。



 このような美しい石畳の細い路地が、シベニクの旧市街に迷宮のような不思議な雰囲気を与えています。



 密集した建物の間を縫うように、石畳の路地は私を迷宮の奥へと誘うようにうねりながら続いていきます。
 …実際は海岸通りの方向へ進んでいるのですが、両側の建物の圧迫感や、進む先を隠すかのような路地のカーブが、通り抜けできない袋小路へ行き着いてしまうのではないかと感じさせるのに十分でした。
 差し込む光に壁面を輝かせた石の建物の描く曲線がとても優美に感じられ、ここでもしばし佇んでいました。。。



 狭い空間大好き生物、モチロン棲み付いていますよw
 ここの主であるかのように(実際縄張りなんでしょうけれど)、悠然と、堂々と、目の前を通り過ぎていきました^^



 少し歩くと、フラニョ・トゥジマン(Franjo Tuđman)博士海岸通り(Obala dr. Franje Tuđmana)(一々敬称や肩書きが通り名につくのが面白いですね)に出ました。
 先程までの、閉ざされた迷宮のような空間が嘘のように開けた明るい空間に一変しました!
 クロアチア国旗が、間隔をおいて林立しています。



 海側から眺めたシベニク旧市街。
 海岸通りのすぐ背後に、古い建物がひしめき、その無秩序な家並みに人間臭さを感じます。
 そして、この町もやはり海に向けて築かれた町だというのが良く分かりました。
 水際はそのまま船を繋げる港となっています。
 聖ヤコブ大聖堂のドームも小さく見えています。

 シベニクは、狭い区域に家々が密集する旧市街と開放的な港が隣り合い、独特の不思議な雰囲気を持っている町でした。

 ザダル(Zadar)に明るいうちに着きたかったので、シベニクでも1時間足らずの駆け足訪問となってしまったのが本当に残念でした。
 決して華やかとは言えないが、アドリア海の傍らで静かに佇むいぶし銀のような迷宮都市…こういう町が、私は大好きです。
 シベニクも、是非再訪してじっくり気ままに歩き回ってみたいですね!

 この海に臨むシベニクを見納めて、ザダルへと出発しました。
 シンガポール(Singapore)からの機中で明けた長い1日の行程は、ようやくラストスパートを迎えます!!



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