時には、旅の日常

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長野県小海町の高原へ-06~八ヶ岳を望む美術館への道程

2016-12-17 00:33:16 | 中部/日本
 松原湖の美しい眺めを大いに堪能した後、美術館へと至る県道の上り坂を、再び歩き始めます。

 <<長野県小海町の高原へ-05>

 松原湖畔から美術館までは、約2kmの上り坂の行程。
 途中で息が上がりかけましたが、県道から見渡せる、八ヶ岳連峰の雄大な眺めを所々で休憩がてら楽しみながら、美術館までの距離を詰めていきました。

 松原湖から、坂を上り続けることおよそ50分…遂に、最終目的地である、高原の美術館へ到着しました。



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 三つの松原湖の一つである大月湖の湖畔の小径から、長野県道480号線へと戻り、いよいよ美術館への最終行程に掛かります!

 車の通行も少ない県道、車が走ってこないのを十分に確認して、センターライン上から、行く手を眺め遣ります。
 断続的に続いている勾配が、進行方向に茂る木立へと吸い込まれていきます。

 坂はキツいのか、眺めは良いのか…不安と期待とがない交ぜの気分で、大月湖に見送られて、登坂をスタート!



 画像の左手奥に大月湖がある辺りでは、坂はまだ緩やかでした。

 午後の陽射しを浴びる、色付いた木々は、黄金色の輝き。
 遠方には、八ヶ岳の峰々も頭を出していて、この先の展望に、期待感を抱かせてくれました♪



 道端を見上げてみると、見事な黄葉に染まった木立の、壮観な眺めが広がっていました!

 黄葉の時期も終わりに差し掛かり、枯葉色へと移ろいつつある感じでした。
 碧空とは対照的な色彩であるため、インパクトのあるコントラストが、とても印象的な光景です。



 カーブの連続する上り坂、カーブを曲がった先には、次々と新たな景色が視界に飛び込んできて、退屈しません♪
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 木立も、それぞれ木の種類が違うのか、色付くものと緑の葉のままのものと、様々な色との取り合わせが綺麗な眺めでした。

 美術館までの行程は、この県道をひたすら進む、一本道のコースで、道に迷う心配はありません。
 美術館の看板が立ち、これによると、あと1.2kmの距離とのこと。
 上り坂で、1.2km…あと20分~30分位はみておいた方がよさそうな距離ですね;



 幾つかカーブを進んでいくと、やがて県道左手には、雄大な眺望が広がり始めてきました。
 「八ヶ岳ビューロード」の標識も立つとおり、八ヶ岳の裾野も見渡せるようになりそうです。

 あまりの陽光の強さに、滲み出る汗を拭き拭き、機械的に脚を動かし続けて、一歩一歩確実に歩を進めます。



 「八ヶ岳ビューロード」の県道480号線から、八ヶ岳を一望。
 雄大な裾野の広がりが素晴らしい、八ヶ岳連峰の雄姿を、余すところなく展望することができます!
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 既に正午を過ぎて、方向的に逆光がキツくなり始め、少々霞んだ展望となってしまいました;
 それでも、一面色付いた谷の、スケールの大きなパノラマは、見応えのある眺めでした!

 手前の谷間には、地元・小海町の総合運動公園が見えています。
 グランドや、スケートリンク等の施設を、見渡すことができました。
 このスケートリンクができるまでは、松原湖の湖面をスケートで滑ることもできた、とのこと。
 「君の名は。」の監督である、小海町出身の新海誠氏も、スピードスケートをしていた少年時代には、松原湖へ滑りに来ていたそうです。



 県道から八ヶ岳までを、パノラマ撮影。
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 県道から運動公園そして八ヶ岳へと至る、広々とした展望を収められて、上機嫌^^
 八ヶ岳の裾野や大きな谷の全容が丸ごと視界に収まる、この開放感あふれる山の風景…清々しい風景を満喫することで、ここまでの疲労感を払拭しました♪



 八ヶ岳とは反対側の、県道脇の急斜面の木々も、斜面から弾け出たかのような勢いを感じさせる枝振りが、見事な錦の彩りで、思わず目を向けてしまいます。
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 この辺りまで進んできた頃には、本当にもう目に入ってくる景色全てに感嘆し、足を止めるようになっていました(^^;)
 次のカーブの先の眺めに期待しながら、ノンビリ進みます。


 

 先程八ヶ岳を一望した地点から少々進んだ場所で、再び八ヶ岳の眺望を。
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 この場所には、八ヶ岳の峰々の説明の標識があり、峰々の名前を確認しながら、眺めを楽しむことができました^^
 確かに、八つの峰があるのですね。
 全ての峰を見渡すことができるはずですが、どうもこの時は、一番左側にある赤岳が、裾野から湧き上がってきているような雲に隠れてしまっているようでした。



 八ヶ岳を見渡す広大な眺望、コントラストに富むカラフルな風景、道路の描く変化のあるカーブ、アクセントになる道端の大木…と、「ビューロード」の名に恥じない素晴らしい眺めには、歩みを進める程に、つい足を止める頻度も高まっていました。
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 この道程もきっと、車を運転したならば、脇見や片手激写は必至でしょうねw
 バスに乗車していても、ここまで時間を掛けて、存分に眺めを楽しむことも叶わなかったことでしょう。
 体力を対価に獲得した、この絶景の眺め…いい取引であったと思います(^-^)



 やがて、勾配が緩やかになり、再び看板が視界に飛び込んできました。
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 目指す美術館まで、あと200m!!
 遅々とした歩みでも、何とかどうにか、辿り着けそうです♪
 松原湖を発ってからこれまで、総合運動公園を除き、道路以外の人工物をほとんど見かけることもなかったので、「美術館、本当にこの先にあるのだろうか?!」という錯覚にさえ取り付かれそうになる瞬間もあっただけに、いきなりのゴール寸前感に、喜びもひとしおでしたw
 それでもなお、ここからは道端の木立で、美術館の姿を拝むことが、まだできませんでした;



 2つ目の看板から200m、「本当にあった!」、小海町高原美術館
 お目当ての、『「君の名は。」展』の告知も、シッカリと掲げられてあります^^
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 美術館の周囲は、広々とした高原そのものの清々しい雰囲気に包まれた、静かな環境。
 告知のキービジュアルと遜色ない、紺碧の空も、実に爽快です!

 松原湖畔から約2.6kmの道程を50分程、JR小海線の松原湖駅からは5.3kmを1時間40分位の時間を掛けて、高原の上り坂を歩き続けた行程を何とか踏破した、運動不足の身を労いながら、美術館へと向かいました。

 <長野県小海町の高原へ-07>>



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