五所川原から奥津軽へと往く津軽鉄道の旅…昭和のノスタルジーに溢れた、プチ道中でした。
<<北を目指す旅-17>
津軽五所川原から津軽中里まで、およそ20km程のミニ路線の車内は、とうに過ぎ去った時代の、温かくもどこか哀愁を帯びた、懐かしい空気が充満。
タイムスリップ気分も楽しめた、津軽鉄道の旅でした。
<津軽鉄道線>
定刻の12時18分に、始発の津軽五所川原をゆっくりと出発した、津軽中里行の津軽鉄道の列車。
冬には「ストーブ列車」に充てられる、昭和の郷愁をたっぷりと纏った旧型客車が、のんびりと津軽路を北上します。
車内は、連休ということもあってか、全てのボックスが乗客で埋まり、とても賑やか♪
(2両編成中1両は閉鎖という、実質1両編成でしたが)
車内販売まで車内を回り、せっかくなので、津軽の産品を買ってみました!
「ストーブ列車」にあやかった、「ストーブ列車石炭クッキー」。
漆黒のクッキーは、本当に石炭そっくりw
ビターなカカオ風味がとても美味しい、大人の味のクッキーです^^
もう一品は、青森県の名産品であるリンゴを餡にした、どら焼きを購入。
餡には、青森産のふじが使用されているようです。
この時期(5月)は、流石にストーブは焚かれていませんでしたが、このどら焼きの焼き印にもあるように、「ストーブ列車」は、津軽鉄道の看板列車的存在となっていることが分かりますね。
津軽鉄道の車窓には、青森県西部を占める津軽地方の田園風景が広がります。
津軽鉄道の路線は、五所川原から津軽半島の内陸中央部を縦貫して敷かれているので、東能代から五所川原までの行程の大部分で日本海のダイナミックなパノラマが広がる五能線とは異なり、心安らぐのどかな人里の景色を眺めながらの道中となります。
彼方に望む、山の連なりの向こう側は、青森市の辺りです。
車内で、車掌さんから切符を買うこともできました。
乗車の記念に、と購入。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
車掌さんが発行して手渡された切符も、このように紙にパンチを入れて、区間や金額、日付等を表示する、昔懐かしいもの。
「そうそう、こんな感じだったなぁ…」と、ここでも懐かしさに浸っていました。
車掌さんの他に、(よそ者にも何とか理解できるレベルの)津軽弁で沿線の案内をしてくれる、女性アテンダントさんも乗車、ユーモラスな案内に和気藹々とした、楽しい雰囲気の車内でした。
「ストーブ列車」用客車の、目玉となる設備の、だるまストーブ。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
たまたま、車両中央部のこの位置の座席に座ることができたので、このだるまストーブを目前にして、気の済むまで眺め倒すことができましたw
だるまストーブの上には、網が載せてあります。
やはり冬には、ストーブの上でイカ等を焼いたりするとか(^г^)
昔は、行商人等が、本当にそのように利用していたそうです。
だるまストーブを挟んだ、向かいの座席の下に置いてあったバケツ、よく見ると、ストーブへくべる石炭が入っていますね!
石炭ストーブであるだるまストーブ、排煙用の煙突が、天井を貫いて屋根へと延びています。
文字どおりの「網棚」や、エアコンの吹き出し口もない、すっきりとした天井も、レトロ感の演出に貢献していますね。
津軽鉄道沿線には、花見客で賑わう県立公園もありました。
この日まで、「さくらまつり」の開催期間となっていました。
見頃が京都とは1ヶ月程遅い、北東北の桜の季節…連休の頃に桜を満喫することができるとは、羨ましいです!
因みに、乗車しているこの列車も、「さくらまつり」の期間中(つまりこの日まで)に、「ストーブ列車」用の客車での運行となっていました。
津軽五所川原を出発時には、大賑わいであった車内も、太宰治の生家もある、途中の金木(かなぎ)でかなりの数の乗客が下車。
金木から先は、地元の方々と思しき乗客で、車内は程良く埋まりました。
昼下がりの、のどかな雰囲気に溢れた車内…心も和みます^^
列車も、マイペースな風なのんびり具合で、コトコトと終着駅を目指しています。
13時4分、列車は定刻に、津軽中里(つがるなかさと)へ終着。
津軽五所川原からの20.7km、46分のミニトリップが終了しました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
ホームが一つあるだけの、ローカル線の風情に満ちた小さな終着駅で束の間、津軽五所川原への折り返し出発を待ちます。
折り返しのため、機関車を付け替えます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
客車から切り離されたディーゼル機関車が、隣の線路を走り抜けていきます。
乗務員の一人は、機関車の外に立ち、誘導するのですね!
津軽中里まで最後部であった客車の方に、機関車が無事連結完了。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
折り返しの準備も、すっかりできたようです。
連結シーンは、やはり人気がありますね。
ホーム上の連結位置には、ちょっとしたギャラリーがw
興味深そうに、一部始終を見物していました(私もその一人♪)
シブい表記の行先票(サボ)が、誇らしげに掲げられています。
豪快で力強く、荒削りな字体に、東北らしさを感じました。
行先票の下の、津軽鉄道の社章は、蒸気機関車の動輪をモチーフにしたものでしょうか。
動輪を囲む幾何学模様も、よく見ると左右対称ではなかったりして、緻密にできています。
ひとしきり、到着後の列車との別れを惜しんだ後、ようやく改札へと向かいました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この頃には、他の乗客の姿は既に何処かへと消え、駅構内の人影は、私の他には、折り返し津軽五所川原行となった列車へ、この後乗り込んだ一人だけに。
やがて、17分の休憩を終えて13時21分、臨時の津軽五所川原行となった列車の出発を改札口の外から見送り、ガランとした駅構内に独り取り残されたような、寂寥感を含んだ情感の溢れる、終着駅の風情を味わっていました。
<北を目指す旅-19>>
<<北を目指す旅-17>
津軽五所川原から津軽中里まで、およそ20km程のミニ路線の車内は、とうに過ぎ去った時代の、温かくもどこか哀愁を帯びた、懐かしい空気が充満。
タイムスリップ気分も楽しめた、津軽鉄道の旅でした。
<津軽鉄道線>
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定刻の12時18分に、始発の津軽五所川原をゆっくりと出発した、津軽中里行の津軽鉄道の列車。
冬には「ストーブ列車」に充てられる、昭和の郷愁をたっぷりと纏った旧型客車が、のんびりと津軽路を北上します。
車内は、連休ということもあってか、全てのボックスが乗客で埋まり、とても賑やか♪
(2両編成中1両は閉鎖という、実質1両編成でしたが)
車内販売まで車内を回り、せっかくなので、津軽の産品を買ってみました!
「ストーブ列車」にあやかった、「ストーブ列車石炭クッキー」。
漆黒のクッキーは、本当に石炭そっくりw
ビターなカカオ風味がとても美味しい、大人の味のクッキーです^^
もう一品は、青森県の名産品であるリンゴを餡にした、どら焼きを購入。
餡には、青森産のふじが使用されているようです。
この時期(5月)は、流石にストーブは焚かれていませんでしたが、このどら焼きの焼き印にもあるように、「ストーブ列車」は、津軽鉄道の看板列車的存在となっていることが分かりますね。
津軽鉄道の車窓には、青森県西部を占める津軽地方の田園風景が広がります。
津軽鉄道の路線は、五所川原から津軽半島の内陸中央部を縦貫して敷かれているので、東能代から五所川原までの行程の大部分で日本海のダイナミックなパノラマが広がる五能線とは異なり、心安らぐのどかな人里の景色を眺めながらの道中となります。
彼方に望む、山の連なりの向こう側は、青森市の辺りです。
車内で、車掌さんから切符を買うこともできました。
乗車の記念に、と購入。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
車掌さんが発行して手渡された切符も、このように紙にパンチを入れて、区間や金額、日付等を表示する、昔懐かしいもの。
「そうそう、こんな感じだったなぁ…」と、ここでも懐かしさに浸っていました。
車掌さんの他に、(よそ者にも何とか理解できるレベルの)津軽弁で沿線の案内をしてくれる、女性アテンダントさんも乗車、ユーモラスな案内に和気藹々とした、楽しい雰囲気の車内でした。
「ストーブ列車」用客車の、目玉となる設備の、だるまストーブ。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
たまたま、車両中央部のこの位置の座席に座ることができたので、このだるまストーブを目前にして、気の済むまで眺め倒すことができましたw
だるまストーブの上には、網が載せてあります。
やはり冬には、ストーブの上でイカ等を焼いたりするとか(^г^)
昔は、行商人等が、本当にそのように利用していたそうです。
だるまストーブを挟んだ、向かいの座席の下に置いてあったバケツ、よく見ると、ストーブへくべる石炭が入っていますね!
石炭ストーブであるだるまストーブ、排煙用の煙突が、天井を貫いて屋根へと延びています。
文字どおりの「網棚」や、エアコンの吹き出し口もない、すっきりとした天井も、レトロ感の演出に貢献していますね。
津軽鉄道沿線には、花見客で賑わう県立公園もありました。
この日まで、「さくらまつり」の開催期間となっていました。
見頃が京都とは1ヶ月程遅い、北東北の桜の季節…連休の頃に桜を満喫することができるとは、羨ましいです!
因みに、乗車しているこの列車も、「さくらまつり」の期間中(つまりこの日まで)に、「ストーブ列車」用の客車での運行となっていました。
津軽五所川原を出発時には、大賑わいであった車内も、太宰治の生家もある、途中の金木(かなぎ)でかなりの数の乗客が下車。
金木から先は、地元の方々と思しき乗客で、車内は程良く埋まりました。
昼下がりの、のどかな雰囲気に溢れた車内…心も和みます^^
列車も、マイペースな風なのんびり具合で、コトコトと終着駅を目指しています。
13時4分、列車は定刻に、津軽中里(つがるなかさと)へ終着。
津軽五所川原からの20.7km、46分のミニトリップが終了しました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
ホームが一つあるだけの、ローカル線の風情に満ちた小さな終着駅で束の間、津軽五所川原への折り返し出発を待ちます。
折り返しのため、機関車を付け替えます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
客車から切り離されたディーゼル機関車が、隣の線路を走り抜けていきます。
乗務員の一人は、機関車の外に立ち、誘導するのですね!
津軽中里まで最後部であった客車の方に、機関車が無事連結完了。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
折り返しの準備も、すっかりできたようです。
連結シーンは、やはり人気がありますね。
ホーム上の連結位置には、ちょっとしたギャラリーがw
興味深そうに、一部始終を見物していました(私もその一人♪)
シブい表記の行先票(サボ)が、誇らしげに掲げられています。
豪快で力強く、荒削りな字体に、東北らしさを感じました。
行先票の下の、津軽鉄道の社章は、蒸気機関車の動輪をモチーフにしたものでしょうか。
動輪を囲む幾何学模様も、よく見ると左右対称ではなかったりして、緻密にできています。
ひとしきり、到着後の列車との別れを惜しんだ後、ようやく改札へと向かいました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この頃には、他の乗客の姿は既に何処かへと消え、駅構内の人影は、私の他には、折り返し津軽五所川原行となった列車へ、この後乗り込んだ一人だけに。
やがて、17分の休憩を終えて13時21分、臨時の津軽五所川原行となった列車の出発を改札口の外から見送り、ガランとした駅構内に独り取り残されたような、寂寥感を含んだ情感の溢れる、終着駅の風情を味わっていました。
<北を目指す旅-19>>
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