阿久根を出発した「おれんじ食堂1号」は、川内を目指して、朝の東シナ海を望みながら、快調な走行を続けます!
もちろん、「BREAKFAST」と銘打った「おれんじ食堂1号」の車内では、優雅な朝食のひとときが続いています♪
道中一番のビューポイントでの美しい風景を楽しむイベントを経て、終着駅の川内へと至った、素敵な朝の列車旅でした^^
<おれんじ食堂>
<肥薩おれんじ鉄道>
<肥薩おれんじ食堂 路線図>
「おれんじ食堂1号」は9時35分、23分間停車した阿久根を定刻に出発して、川内を目指します。
始発駅の出水でもそうでしたが(撮影し忘れ;)、阿久根でも出発時には、肥薩おれんじ鉄道のスタッフさん方がオレンジ色の手袋で手を振ってのお見送りで、送り出されました^^
阿久根を出発すると、直ちにメインともいうべきメニューを載せたお皿が、テーブルへと運ばれてきました。
その色艶、厚み、大きさ…どれをとっても、「素晴らしい!!」の一言に尽きる、ベーコンが二切れ(^г^)
実を言うと、 「おれんじ食堂」のHPでその画像を目にして以来憧れ続けてきたベーコンでした!
このベーコン食べたさに、前夜出水で1泊までして「おれんじ食堂1号」に乗車したと言っても、過言ではありませんw
ウットリ眺めている最中にも、「早く貪り倒したい」という衝動を、どうにも抑えきれません(^^;)
ベーコンと同じお皿で供されていた、出水鶏の卵と、出水鶏の柿酢仕立て。
卵はポーチドエッグ、柿酢仕立ては柿酢と醤油ブレンドのタレに漬け込んだ「出水鶏」。
やはり、沿線の産物に徹底的にこだわっていますね♪
シッカリとした、肉厚のベーコン(^o、^)
こんなにも分厚いベーコンをいただく機会も、そうそうあるものではありません!
存分に、その肉厚感を楽しみながら、モリモリと貪るようにいただきます♪
こんがり焼き目の付いた表面と、肉汁が溢れるジューシィな内側とのハーモニーが舌の上で奏でるハーモニーに、ただひたすら魅了されていましたw
想像の遙か上を行っていた、「憧れの美味しさ」でした!
出水鶏のポーチドエッグと柿酢仕立てでも、卵や鶏の旨味を十分に堪能することができました。
ポーチドエッグでは、卵本来の円やかな風味を美味しくいただき、柿酢仕立てでは、柿酢のフルーティな味わいと鶏自体のしっとりした食感のバランスが素晴らしい美味しさでした^^
パン類もタップリと!
料理との相性抜群であった塩バターロール、上品な甘味とお茶の風味を楽しめた鹿児島県産お茶のスコーン、あっさり風味に仕上がった紅さつまのラスク…と、嬉しい盛りだくさんの美味しいメニューが続きました♪
阿久根~川内間は、「おれんじ食堂1号」でも1時間を切る所要時間のはずなのですが、慌ただしさを全く感じさせずにこれだけのボリュームの食事を供する「おれんじ食堂」…車内に溢れるゆったりとした雰囲気が、本当に素晴らしい心地良さでした。
極上のブレックファストをいただいている間にも、流れゆく車窓には、美しい東シナ海が広がっています。
美味しい食事と穏やかで美しい風景…幸せを感じさせてくれる、「おれんじ食堂」の魅力全開です!
コーヒーも、有機栽培コーヒーと、こだわりの逸品です。
美しい東シナ海を眺めながら、芳醇な香りを楽しみます^^
この日、東シナ海の水平線上には、甑島列島を望むことができました。
先程の画像でもうっすらと見えていますが、こちらの画像では、左端近くに島影が見えています。
ズームをかけてみると、かなり大きな島であることが分かります。
天気もまずまずの好天で、穏やかな東シナ海の風景を楽しめた、結構幸運な日に乗り合わせることができたのでしょうか?
「おれんじ食堂」は、海辺の眺めの良い区間では減速して、ゆっくりと景色を眺めることができるようにしてくれます^^
水平線上には相変わらず甑島列島を望み、手前の海岸近くでは、鮮やかなライトブルーに染まる水の底まで透き通っていることが分かる、美しい海の風景に存分に見入ります。
肥薩おれんじ鉄道・東シナ海沿岸区間の見所の一つである、人形岩。
「おれんじ食堂1号」も当然減速、車内ではスタッフさんが、車窓から眺めることができるタイミングを教えて下さり、いいタイミングで撮影することができました♪
この人形岩、夕暮れ時の逆光で眺めるのが、最も美しいとのこと。
周辺の海岸共々、沈みゆく夕日の絶景をゆっくりと眺めてみたいものです。
この区間では、「おれんじ食堂」の車窓は、そのまま額縁となりますね^^
東シナ海のブルーのグラデーションに、目を奪われます。
阿久根を発って26分後の10時1分、「おれんじ食堂1号」は、途中最後の停車駅である、薩摩高城(さつまたき)に到着しました。
ホームに人影も見当たらない、小さな無人駅に停車するのには、理由があります。
この駅は、海岸のすぐ近くにあり、ホームから遊歩道が延びています。
その遊歩道を、スタッフさんの誘導で進んでいくと、見晴らしの良い見晴台へと行き当たり、素敵なビーチのパノラマが眼前に広がります!
海岸近くまで迫る山並みの遠望と、美しい砂浜の風景には、見とれずにはいられません。
スタッフさん曰く、このビーチはかつては海水浴場でしたが、離岸流が強くて、現在では遊泳禁止となっているとのこと。
年末のこの時期、しかも朝の時間帯とあって、砂浜に人の姿もありませんでした。
この日の朝は風もなくて海も凪の状態…スタッフさんによると、この辺りは風が強くて、このように穏やかなことは珍しいそうです。
美しいエメラルドグリーンに染まった底まで透き通る、鏡のように水面の穏やかな海。
入り組んだ印象的な地形と共に、視線が釘付けとなりました。
手前の小山と奥の小山とが形作る、V字状となった空間に、ちょうど夕日が沈むとのことです。
薙ぎ倒されているような樹木の生え方からも、この辺りがいかに強風であるかが分かりますね。
幻想的な透明度の高さ…本当に素晴らしい!
強風地帯ということが信じられない程の、穏やかな朝でした。
ビーチ一帯を、パノラマ撮影♪
(画像クリックで、大きな画像が別ウィンドウで開きます)
砂浜から少し高台となっている見晴台からの眺めは、正に絶景!
いつまでもここに佇んで、この風景を眺め続けていたい気分になります。
画像左端の施設は、ヒラメの養殖場です。
見晴台から、薩摩高城駅の方向を眺めます。
画像左端の建物の右斜め下に、「おれんじ食堂1号」の車両や、薩摩高城駅の跨線橋が見えています。
その薩摩高城駅からこの見晴台まで、木々の間を縫うようにして、遊歩道が続いています。
薩摩高城駅から見晴台までの、遊歩道が縫う樹林地一帯は、肥薩おれんじ鉄道の所有地とのことです。
ホームで、見晴台へと景色を眺めに出かけた全乗客(私を含めて2名!)を待つ、「おれんじ食堂1号」。
遊歩道や見晴台を持つ、自然豊かでユニークな薩摩高城駅です^^
ちょっとした南国のジャングルを彷彿とさせる、素敵な散策路である遊歩道を、ホームへと戻ります。
この見晴台や遊歩道をを含む樹林地一帯は、かつては松林であったそうですが、長い間手入れされることなく荒れるがままに放置されていたのを、肥薩おれんじ鉄道の職員さん方総出の、文字通り「手造り」でここまで整備なさったとのことで、驚きました!!
枯れ木の伐採や新たな植林、遊歩道のルート設計からベンチ作りまで、全てが「おれんじ食堂」のスタッフさんや運転士さん等をはじめとする職員の方々の手になるというお話を伺い、職員さん方の情熱に胸を打たれる思いでした。
ますます肥薩おれんじ鉄道のファンになりました!
「おれんじ食堂1号」が待つ、ホームへと戻ってきました。
薩摩高城駅、ホームの所から既に砂地となっているのですね。
海への近さも納得です。
ホーム上屋の壁面部分には、この見晴台へと至る遊歩道エリアの開発の様子の記録写真が掲げられていました。
説明をして下さるスタッフさんの表情がとても晴れやかであったのが、強く印象に残っています^^
「自分たちの手で正に作り上げている」という、誇りや喜びに自信といったものが、この肥薩おれんじ鉄道や「おれんじ食堂」のサービスにプラスとなって作用して、より魅力を高めている…そのように感じました。
「おれんじ食堂1号」の薩摩高城での停車時間は15分。
充実した、ユニークな趣向の、美しいビーチ展望を楽しめた時間でした。
間もなく、出発です。
薩摩高城を出発してすぐに、デザートが供されて、素晴らしかったブレックファストのラストを飾ります。
デザートは軽めに、ミルクプリンに季節のフルーツ。
円やかな風味で後口はさっぱりとしたミルクプリンと、上品な美味しさのメロンの取り合わせという、「おれんじ食堂」でいただく素敵な朝食に相応しい、華のあるデザートを、大満足の内にいただきました♪
デザートを終える頃合いのタイミングと絶妙にシンクロして、「おれんじ食堂1号」の旅路も、川内へのラストスパートに掛かっています。
正面に九州新幹線の高架を既に視界に捉えていて、この後右にカーブして川内川を渡るとすぐに、終着駅・川内へ到着します。
薩摩高城を出発して14分後の10時30分、「おれんじ食堂1号」は定刻どおりに川内へ到着しました。
始発駅の出水からは1時間38分の所要時間の、舌と目にとても美味しい夢のような朝の旅路が、ここに終わりました!
快適なひとときの空間を提供してくれた、「おれんじ食堂」の車両とも、ここ川内でお別れ。
名残惜しい気持ちを込めて、その麗しい姿を写真に納めます。
「おれんじ食堂」のボディに記されているエンブレム―今や日本各地で走り始めた「走るレストラン」のパイオニアとしての心意気がひしひしと伝わってきます!
食事とイベントとを巧みに組み合わせて、手持ち無沙汰を感じる時間を作らずに、時の経過を全く意識させない乗車中の演出を進化させ続けて乗客を常に魅了し続ける姿勢が、本当に魅力的な「おれんじ食堂」。
早い時間帯のせいか、この日も乗客数僅か2名という状態の「おれんじ食堂1号」でしたが、充実した朝のひとときを心地良く過ごせるこの便への乗車は、正に「早起きは三文(というより千両?!w)の得」と、自信を持ってお勧めできると思います。
ランチやスイーツ、ディナーも、それぞれ魅力的で素晴らしい内容のクルーズトレインであることでしょうが、是非このブレックファストの素晴らしさも、多くの方に体験していただきたいですね♪
最高に幸せな気分を味わった余韻に浸りながら、肥薩おれんじ食堂の川内駅を後にします。
折り返し11時7分発の「おれんじ食堂2号 『スペシャル』」新八代行となる、「おれんじ食堂1号 『ブレックファスト』」として出水から走ってきた車両が見送ってくれました(^-^)/~
「おれんじ食堂2号」では、車内でスペシャルランチをいただきながら、新八代まで3時間48分の道程を楽しむことができます。
間近に迫った乗車を前にしてとても楽しげな方々が、既にホームに集まっていました^^
その方々とも談笑を交わしてから、鹿児島へと向かうべく、九州新幹線の乗り換え口へと足を向けました。
美味しい食事、美しい風景、温もりの感じられる心地良いサービス…1年ぶりに乗車した「おれんじ食堂」は、一層磨きの掛かった素晴らしい列車にグレードアップしていました。
大変に厳しい経営環境の中で、ここまで上質なクオリティをオリジナルで作り上げてレベルアップさせ続けるセンスには、唯々感嘆する他ありません!
沿線の地域と一体となって肥薩おれんじ鉄道の利用が増加し、「おれんじ食堂」も今後益々魅力を備えた観光列車として存続することを、心より願います。
「おれんじ食堂1号」の運転士さんとスタッフの皆さん、安全・快適な走行と心地良い寛ぎの演出を、本当にありがとうございました!
「年末押し込み旅行記-02~束の間の鹿児島訪問・桜島展望」
もちろん、「BREAKFAST」と銘打った「おれんじ食堂1号」の車内では、優雅な朝食のひとときが続いています♪
道中一番のビューポイントでの美しい風景を楽しむイベントを経て、終着駅の川内へと至った、素敵な朝の列車旅でした^^
<おれんじ食堂>
<肥薩おれんじ鉄道>
<肥薩おれんじ食堂 路線図>
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「おれんじ食堂1号」は9時35分、23分間停車した阿久根を定刻に出発して、川内を目指します。
始発駅の出水でもそうでしたが(撮影し忘れ;)、阿久根でも出発時には、肥薩おれんじ鉄道のスタッフさん方がオレンジ色の手袋で手を振ってのお見送りで、送り出されました^^
阿久根を出発すると、直ちにメインともいうべきメニューを載せたお皿が、テーブルへと運ばれてきました。
その色艶、厚み、大きさ…どれをとっても、「素晴らしい!!」の一言に尽きる、ベーコンが二切れ(^г^)
実を言うと、 「おれんじ食堂」のHPでその画像を目にして以来憧れ続けてきたベーコンでした!
このベーコン食べたさに、前夜出水で1泊までして「おれんじ食堂1号」に乗車したと言っても、過言ではありませんw
ウットリ眺めている最中にも、「早く貪り倒したい」という衝動を、どうにも抑えきれません(^^;)
ベーコンと同じお皿で供されていた、出水鶏の卵と、出水鶏の柿酢仕立て。
卵はポーチドエッグ、柿酢仕立ては柿酢と醤油ブレンドのタレに漬け込んだ「出水鶏」。
やはり、沿線の産物に徹底的にこだわっていますね♪
シッカリとした、肉厚のベーコン(^o、^)
こんなにも分厚いベーコンをいただく機会も、そうそうあるものではありません!
存分に、その肉厚感を楽しみながら、モリモリと貪るようにいただきます♪
こんがり焼き目の付いた表面と、肉汁が溢れるジューシィな内側とのハーモニーが舌の上で奏でるハーモニーに、ただひたすら魅了されていましたw
想像の遙か上を行っていた、「憧れの美味しさ」でした!
出水鶏のポーチドエッグと柿酢仕立てでも、卵や鶏の旨味を十分に堪能することができました。
ポーチドエッグでは、卵本来の円やかな風味を美味しくいただき、柿酢仕立てでは、柿酢のフルーティな味わいと鶏自体のしっとりした食感のバランスが素晴らしい美味しさでした^^
パン類もタップリと!
料理との相性抜群であった塩バターロール、上品な甘味とお茶の風味を楽しめた鹿児島県産お茶のスコーン、あっさり風味に仕上がった紅さつまのラスク…と、嬉しい盛りだくさんの美味しいメニューが続きました♪
阿久根~川内間は、「おれんじ食堂1号」でも1時間を切る所要時間のはずなのですが、慌ただしさを全く感じさせずにこれだけのボリュームの食事を供する「おれんじ食堂」…車内に溢れるゆったりとした雰囲気が、本当に素晴らしい心地良さでした。
極上のブレックファストをいただいている間にも、流れゆく車窓には、美しい東シナ海が広がっています。
美味しい食事と穏やかで美しい風景…幸せを感じさせてくれる、「おれんじ食堂」の魅力全開です!
コーヒーも、有機栽培コーヒーと、こだわりの逸品です。
美しい東シナ海を眺めながら、芳醇な香りを楽しみます^^
この日、東シナ海の水平線上には、甑島列島を望むことができました。
先程の画像でもうっすらと見えていますが、こちらの画像では、左端近くに島影が見えています。
ズームをかけてみると、かなり大きな島であることが分かります。
天気もまずまずの好天で、穏やかな東シナ海の風景を楽しめた、結構幸運な日に乗り合わせることができたのでしょうか?
「おれんじ食堂」は、海辺の眺めの良い区間では減速して、ゆっくりと景色を眺めることができるようにしてくれます^^
水平線上には相変わらず甑島列島を望み、手前の海岸近くでは、鮮やかなライトブルーに染まる水の底まで透き通っていることが分かる、美しい海の風景に存分に見入ります。
肥薩おれんじ鉄道・東シナ海沿岸区間の見所の一つである、人形岩。
「おれんじ食堂1号」も当然減速、車内ではスタッフさんが、車窓から眺めることができるタイミングを教えて下さり、いいタイミングで撮影することができました♪
この人形岩、夕暮れ時の逆光で眺めるのが、最も美しいとのこと。
周辺の海岸共々、沈みゆく夕日の絶景をゆっくりと眺めてみたいものです。
この区間では、「おれんじ食堂」の車窓は、そのまま額縁となりますね^^
東シナ海のブルーのグラデーションに、目を奪われます。
阿久根を発って26分後の10時1分、「おれんじ食堂1号」は、途中最後の停車駅である、薩摩高城(さつまたき)に到着しました。
ホームに人影も見当たらない、小さな無人駅に停車するのには、理由があります。
この駅は、海岸のすぐ近くにあり、ホームから遊歩道が延びています。
その遊歩道を、スタッフさんの誘導で進んでいくと、見晴らしの良い見晴台へと行き当たり、素敵なビーチのパノラマが眼前に広がります!
海岸近くまで迫る山並みの遠望と、美しい砂浜の風景には、見とれずにはいられません。
スタッフさん曰く、このビーチはかつては海水浴場でしたが、離岸流が強くて、現在では遊泳禁止となっているとのこと。
年末のこの時期、しかも朝の時間帯とあって、砂浜に人の姿もありませんでした。
この日の朝は風もなくて海も凪の状態…スタッフさんによると、この辺りは風が強くて、このように穏やかなことは珍しいそうです。
美しいエメラルドグリーンに染まった底まで透き通る、鏡のように水面の穏やかな海。
入り組んだ印象的な地形と共に、視線が釘付けとなりました。
手前の小山と奥の小山とが形作る、V字状となった空間に、ちょうど夕日が沈むとのことです。
薙ぎ倒されているような樹木の生え方からも、この辺りがいかに強風であるかが分かりますね。
幻想的な透明度の高さ…本当に素晴らしい!
強風地帯ということが信じられない程の、穏やかな朝でした。
ビーチ一帯を、パノラマ撮影♪
(画像クリックで、大きな画像が別ウィンドウで開きます)
砂浜から少し高台となっている見晴台からの眺めは、正に絶景!
いつまでもここに佇んで、この風景を眺め続けていたい気分になります。
画像左端の施設は、ヒラメの養殖場です。
見晴台から、薩摩高城駅の方向を眺めます。
画像左端の建物の右斜め下に、「おれんじ食堂1号」の車両や、薩摩高城駅の跨線橋が見えています。
その薩摩高城駅からこの見晴台まで、木々の間を縫うようにして、遊歩道が続いています。
薩摩高城駅から見晴台までの、遊歩道が縫う樹林地一帯は、肥薩おれんじ鉄道の所有地とのことです。
ホームで、見晴台へと景色を眺めに出かけた全乗客(私を含めて2名!)を待つ、「おれんじ食堂1号」。
遊歩道や見晴台を持つ、自然豊かでユニークな薩摩高城駅です^^
ちょっとした南国のジャングルを彷彿とさせる、素敵な散策路である遊歩道を、ホームへと戻ります。
この見晴台や遊歩道をを含む樹林地一帯は、かつては松林であったそうですが、長い間手入れされることなく荒れるがままに放置されていたのを、肥薩おれんじ鉄道の職員さん方総出の、文字通り「手造り」でここまで整備なさったとのことで、驚きました!!
枯れ木の伐採や新たな植林、遊歩道のルート設計からベンチ作りまで、全てが「おれんじ食堂」のスタッフさんや運転士さん等をはじめとする職員の方々の手になるというお話を伺い、職員さん方の情熱に胸を打たれる思いでした。
ますます肥薩おれんじ鉄道のファンになりました!
「おれんじ食堂1号」が待つ、ホームへと戻ってきました。
薩摩高城駅、ホームの所から既に砂地となっているのですね。
海への近さも納得です。
ホーム上屋の壁面部分には、この見晴台へと至る遊歩道エリアの開発の様子の記録写真が掲げられていました。
説明をして下さるスタッフさんの表情がとても晴れやかであったのが、強く印象に残っています^^
「自分たちの手で正に作り上げている」という、誇りや喜びに自信といったものが、この肥薩おれんじ鉄道や「おれんじ食堂」のサービスにプラスとなって作用して、より魅力を高めている…そのように感じました。
「おれんじ食堂1号」の薩摩高城での停車時間は15分。
充実した、ユニークな趣向の、美しいビーチ展望を楽しめた時間でした。
間もなく、出発です。
薩摩高城を出発してすぐに、デザートが供されて、素晴らしかったブレックファストのラストを飾ります。
デザートは軽めに、ミルクプリンに季節のフルーツ。
円やかな風味で後口はさっぱりとしたミルクプリンと、上品な美味しさのメロンの取り合わせという、「おれんじ食堂」でいただく素敵な朝食に相応しい、華のあるデザートを、大満足の内にいただきました♪
デザートを終える頃合いのタイミングと絶妙にシンクロして、「おれんじ食堂1号」の旅路も、川内へのラストスパートに掛かっています。
正面に九州新幹線の高架を既に視界に捉えていて、この後右にカーブして川内川を渡るとすぐに、終着駅・川内へ到着します。
薩摩高城を出発して14分後の10時30分、「おれんじ食堂1号」は定刻どおりに川内へ到着しました。
始発駅の出水からは1時間38分の所要時間の、舌と目にとても美味しい夢のような朝の旅路が、ここに終わりました!
快適なひとときの空間を提供してくれた、「おれんじ食堂」の車両とも、ここ川内でお別れ。
名残惜しい気持ちを込めて、その麗しい姿を写真に納めます。
「おれんじ食堂」のボディに記されているエンブレム―今や日本各地で走り始めた「走るレストラン」のパイオニアとしての心意気がひしひしと伝わってきます!
食事とイベントとを巧みに組み合わせて、手持ち無沙汰を感じる時間を作らずに、時の経過を全く意識させない乗車中の演出を進化させ続けて乗客を常に魅了し続ける姿勢が、本当に魅力的な「おれんじ食堂」。
早い時間帯のせいか、この日も乗客数僅か2名という状態の「おれんじ食堂1号」でしたが、充実した朝のひとときを心地良く過ごせるこの便への乗車は、正に「早起きは三文(というより千両?!w)の得」と、自信を持ってお勧めできると思います。
ランチやスイーツ、ディナーも、それぞれ魅力的で素晴らしい内容のクルーズトレインであることでしょうが、是非このブレックファストの素晴らしさも、多くの方に体験していただきたいですね♪
最高に幸せな気分を味わった余韻に浸りながら、肥薩おれんじ食堂の川内駅を後にします。
折り返し11時7分発の「おれんじ食堂2号 『スペシャル』」新八代行となる、「おれんじ食堂1号 『ブレックファスト』」として出水から走ってきた車両が見送ってくれました(^-^)/~
「おれんじ食堂2号」では、車内でスペシャルランチをいただきながら、新八代まで3時間48分の道程を楽しむことができます。
間近に迫った乗車を前にしてとても楽しげな方々が、既にホームに集まっていました^^
その方々とも談笑を交わしてから、鹿児島へと向かうべく、九州新幹線の乗り換え口へと足を向けました。
美味しい食事、美しい風景、温もりの感じられる心地良いサービス…1年ぶりに乗車した「おれんじ食堂」は、一層磨きの掛かった素晴らしい列車にグレードアップしていました。
大変に厳しい経営環境の中で、ここまで上質なクオリティをオリジナルで作り上げてレベルアップさせ続けるセンスには、唯々感嘆する他ありません!
沿線の地域と一体となって肥薩おれんじ鉄道の利用が増加し、「おれんじ食堂」も今後益々魅力を備えた観光列車として存続することを、心より願います。
「おれんじ食堂1号」の運転士さんとスタッフの皆さん、安全・快適な走行と心地良い寛ぎの演出を、本当にありがとうございました!
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