時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

懐かし旅 チリ2002/2003-11~天上の不凍湖へ ラウカ国立公園<2>

2012-01-15 11:47:07 | チリ
 天空の高原を快適にドライブして、ラウカ国立公園の不凍湖を目指します!

 盆地状の高原から更に高度を稼いで、4,500mを少し超える高みまであと少し…空気の薄さもそっちのけで間もなく目にするであろう絶景に心もはやらせながら、ハンドルを握ります。
 不凍湖への道中でも、目を惹く風景が次々に現れて、気分を否応なく盛り上げてくれました^^


 <プトレ~ラウカ国立公園>
   (リンク先画面左の3Dボタンをクリックするとルートが3Dで進みます←Google Earth)
   (ルートの表示位置や縮尺等はディスプレイの解像度やお好みに合わせて適宜調節してください)
   A:プトレ
   B:ラウカ国立公園 国境検問所附近

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【謹告】
 この記事で紹介したプトレからラウカ国立公園にかけての地域は、標高が3,600m~4,500mを超える高地で非常に厳しい自然条件下にあり、特に高山病を発症する危険の高い地域です。
 この地域(当然ながら他の高地でも同様です)に関心をお持ちになってご旅行を決断された場合は、渡航前に高山病に対する理解を深めておかれますよう、強く警告します。

 高山病は最悪の場合死に至ることもあり、対応を誤ると危険な疾患です。

 せっかくのご旅行を台無しにしないためにも、くれぐれも軽くお考えにならずに高山病についての理解を得た上で、この地域の素晴らしさを存分に実際の肌でお感じになり、お楽しみになれますことを心から願っています。

 下記のリンクは、私が旅行前に参考にした日本旅行医学会のコラムです。
 読み易い文章で良く纏められていて、高山病の予防薬についての言及もあります。

 高山病で死なないために (日本旅行医学会)

 なお、この記事やこの謹告をお読みになって為された行為により生じたいかなる事象や結果について、弊ブログと管理人は一切の責を負いません。


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 既にラウカ国立公園 "Parque Nacional Lauca"のエリア内深く進入していますが、再び斜面にとりついて更に高度を稼ぎ、そろそろ海抜4,500mに達します。
 先程からずっと美しい姿を見せ続けてくれている標高6,348mのパリナコタ火山 "Volcán Parinacota" が、随分近くに大きく見えるようになってきました♪

 パリナコタ火山の手前、小さなコブ状の隆起がたくさん見られる地形が印象的でした。

 パリナコタ火山は、北に隣接する標高6,222mのポメラペ火山 "Volcán Pomerape" と、ネバドス・デ・パジャチャタ "Nevados de Payachata" という火山群を形成しています。



 小さな沼が数多く集まっている、コタコタニ沼 "Laguna Cotacotani"
 鏡のような水面は、空の色がそのまま映り込んだ深いブルーで、周囲の大地の乾いた色とのコントラストが美しかったです。

 とても乾燥していそうな高原上にあって、これ程小さな沼が干上がらないのが何とも不思議でした。
 周囲に聳える6,000m級の峰々から雪解け水でも流れ込んでいるのでしょうか。
 このコタコタニ沼は、ラウカ川 "Rio Lauca" の源流にもなる程の水量を湛えています。



 プトレから約60kmの道程を途中でゆっくり景色を眺めながら車を走らせ、たっぷり1時間半位をかけて目指す不凍湖、チュンガラー湖 "Lago Chungará" が遂に目の前に現れてきました!!

 チュンガラー湖は標高4,517m、周囲を多くの峰々に囲まれた、世界最高所にある不凍湖の1つです。

 時刻は10時を過ぎた頃、まだまだ昇る太陽からの眩しい光で湖面が燦めいています!
 時折通り過ぎる車の走行音の他は無音である静寂の世界…まずはこの地点で、初めて目にする絶景をじっと見つめて湖畔に佇んでいました。



 チュンガラー湖を囲むように聳える秀峰の中でも、ひときわ威容と秀麗さとを誇るであろうパリナコタ火山。
 ズームをかけて引き寄せるように撮影すると、頂上附近に滑らかな雪を被った山肌の迫力が実感できます!
 湖と雪山…どれ程見とれても、見飽きることがありません。

 湖と周囲の秀峰とが織りなす絶景がこの後湖畔に沿って広がり、ドライブをする目を楽しませてくれます^^
 …脇見は事故の元…少し進んでは停車、の繰り返しになりそうです。

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 次の記事中に、それぞれ下記についてのリンクを追加しました。


 懐かし旅 チリ2002/2003-6~スリレ塩湖へラストスパート!

   グアジャティリ火山 "Volcán Guallatiri"

   ラス・ビクーニャス自然保護区 "Reserva Natural Las Vicuñas"


 懐かし旅 チリ2002/2003-7~天空の塩湖に到達 スリレ塩湖<1>

   スリレ塩湖自然遺跡 "Monumento Natural Salar de Surire"


 懐かし旅 チリ2002/2003-10~高原のドライブウェイ ラウカ国立公園<1>

   ラウカ国立公園 "Parque Nacional Lauca"

   パリナコタ火山 "Volcán Parinacota"

   ポメラペ火山 "Volcán Pomerape"


 なお、山の標高等がリンク先によって多少異なる場合がありますが、標高等については大まかな数値として把握願います。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (タヌ子)
2012-01-16 08:55:35
パリナコタ火山の手前の小さなコブは、噴火の際に出来たものなのでしょうね。
標高4000m以上で凍らないということは、この湖も塩分が高いのかもしれませんね。
塩分が高いのにも関わらず、スリレ塩湖周辺には動物が生息していたのに、チュンガラー湖付近では動物の姿が見えませんね。
標高が高すぎて、動物にも辛い環境なのでしょうか。
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タヌ子さん。 (taろう)
2012-01-16 12:42:05
このたくさんのコブは妙に生々しく、雄大な景色の中で荒々しさと共に異彩を放っていました。
チュンガラー湖もパリナコタ火山の噴火でできたようですし、やはり大きな火山ですね;
この湖はスリレ塩湖よりもはるかに水量豊かで湖岸にも塩の結晶等は見当たりませんでしたが、乾燥した高原にあるので仰るように塩湖かもしれません(確認しませんでした;)。
まだ道路が湖岸から離れているので見分けがつきませんが、湖面には水鳥がいました。
また、上記チュンガラー湖のリンク先に、ビクーニャが湖岸にいる画像があります^^
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