時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

秋の青森・津軽&函館巡り-15~五稜郭タワーからの眺め

2016-01-05 07:17:23 | 北海道/日本
 函館ラーメンでお腹を満たした後、五稜郭タワーに上ります。

 <<秋の青森・津軽&函館巡り-14>

 連休で、昼過ぎの五稜郭タワーも、大勢の来訪者で結構な混雑;
 まずチケット購入で行列、展望フロアへのエレベーターに乗るまでにまた行列…と、五稜星の形をした、日本では珍しい城郭を眺めるまでに、少々時間を要しました。

 間近の空中から見渡した五稜郭の姿は、迫力満点!
 個性的な形の城郭の風景を楽しみ、午前中に巡った立待岬や函館山の、逆光の中にそびえ立つ姿も併せて堪能しました。

 <五稜郭>


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 改めて、函館タワーを、その足許から見上げます。

 展望フロアへ上って分かったことですが、フロアの床の一部がガラス張りになっていて、真下の様子を一望することができる部分があり、その部分がこの画像に写っていました。。。
 (どの部分か、お分かりですね;)



 地図上でも、五稜郭の特徴的な形が、異彩を放って見えます。

 五稜郭タワーが、本当に五稜郭のすぐ傍に建っていることも分かりますね。



 五稜郭タワー展望フロアからの眺め。
 眼下に、五稜星をかたどった五稜郭の、印象的な姿が広がっています。
 中央部には、復元された箱館奉行所が建っています。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 間近で見る五稜星の形をした城郭は、確かに迫力のある見応えでした!
 ただ、私の持っていたコンデジでは、距離が近過ぎて、その全景を余すところなく撮影することができず、この画像で精一杯でした(ToT)
 広角レンズが使える、一眼レフ必須です;



 稜堡の土塁。

 マリモのような植木の列が、面白い眺めでした。
 堀の外縁が曲線であるのも、日本の城郭としては珍しい感じがしました。

 人の大きさと比較してみると、この堀もかなり幅のある、大きなものであることが分かります。



 半月堡(馬出堡)と呼ばれる、外塁。
 表門から出撃する人や馬を、直接見られないようにするために築かれました。

 稜堡と稜補との間の死角に五つ築かれる予定でしたが、江戸幕府の財政難から、一つのみが築かれて今日に至っています。

 半月堡に差し掛かる五稜郭タワーの影が、ずいぶん伸びてきていました。



 五稜郭は、函館山麓に当初建てられた箱館奉行所の移転先として、慶応二年(1866年)に完成しました。
 その2年後に明治維新となり、この地で勃発した箱館戦争で旧幕府軍の根拠地とされ、新政府軍との間で攻防戦が行われました。

 その後、陸軍の練兵場となり、奉行所の建物は解体(兵糧庫のみ現存)されました。
 大正2年(1913年)に「五稜郭公園」として一般開放、大正11年(1922年)には史蹟に、昭和27年(1952年)には特別史跡に、それぞれ指定されています。

 五稜郭タワーは、五稜郭築城100周年を記念して昭和39年(1964年)にオープン。
 タワーの高さは、60mあります。



 城郭の中心部に位置する、箱館奉行所の建物。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 西洋風の稜堡式城郭に建つのが、このような和風建築というギャップがまた、五稜郭の不思議な魅力ですね。

 箱館奉行所の建物は、完成からわずか7年後には取り壊されてしまい、跡地は練兵場となってしまいましたが、軍用地化されその後公園となり史蹟や特別史跡の指定を受ける等、積極的な開発が困難であったことが幸いして、遺構の保存状態が良好に保たれ、平成22年(2010年)に復元が完了しました。



 展望フロアは、当然ながら、足許の眺望を良くするために、台形を逆さにしたような形状となっています。
 したがって、文字どおり、直下の景色が嫌でも目に飛び込んできます;

 落ちることはない、と分かっていても、やはり吸い込まれそうになるその眺めを見つめていると、手すりを握る手に力が入り、暑さからではなく掌が汗ばんでしまいます。。。



 実際の眺めでは、五稜郭の城郭全体を撮影することができなかったので、展望フロアにあった五稜郭の模型を撮影してみました(^^;)
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 綺麗に五稜をかたどった土塁と、表門の外側に一ヶ所設けられた半月堡の突き出ている様子が、良く分かります。

 この模型は、史料等から築城当時の姿を復元したものなのでしょうが、箱館奉行所の建物は、今日復元されているものよりも、規模が大きかったようですね。
 復元するにあたり、景観と建築基準法との兼ね合いで、往時の1/3の規模である、1,000㎡の復元に留めたとのことです。



 迫力ある五稜郭の眺めを堪能することができる五稜郭タワー、すぐ北側の五稜郭の眺めと共に、その反対の南側もまた、素晴らしい眺望です!
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 五稜郭タワーと相対するように、正面に函館山の山塊を望みます。
 その山塊の左端、一段低くなっている部分の先端が立待岬、最も高い峰が函館山頂でしょうね。
 函館山との間に、両側を海に挟まれるように細長く延びる低地に、函館市街が広がっています。

 こうして遠望してみると、函館山が天然の要害の地として、かつて要塞化されていたということも、充分に理解することができますね。



 ズームで引き寄せるようにして見ると、函館山が屏風のように聳えている様子が、一層克明に理解することができます。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 函館市街を見守り、抱擁しているかのように感じられました。
 一直線な坂道も、はっきりと見えていますね。



 素晴らしい眺望をひとしきり堪能して、展望フロアからのエレベーターを降りたところにあったジェラテリアで、一服。
 午前中の最後に訪れた、赤レンガ倉庫の店舗と同じお店が、こちらにも出店していました。

 今度は、ハスカップノルドとマンゴーにしてみます。
 ハスカップの爽やかな酸味と、マンゴーの濃厚な甘味との、極上のマッチングに舌鼓♪

 素敵なスイーツにも気持ちを潤された、五稜郭タワーでした。
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 夕食まで、中途半端な時間が空いてしまい、五稜郭に程近い喫茶店、「夏井珈琲 Brücke」にお邪魔しました。
 レトロな雰囲気漂う落ち着いた店内で、美味しいコーヒーとケーキをいただきましたが、撮影をすっかり忘れていました(爆)

 お手洗いを借りに席を立つと…窓から何やら熱い視線が…。



 元気なワンコが、猛アピール!!
 夕方近くなったこの時間になると、いつもこうしてお店の方にお散歩催促してくるのだとかw



 期待に満ちた、この表情。
 「早く連れてってー」と誘われているみたいw

 手慣れ(足慣れ?)た様子でドアノブに足を掛けたりしていた仕草に、ドア越しから少しの間、和んでいました^^
 ワンコも北海道では大らかになるのかなぁ…等々、思いを巡らしながら、ダイナミックなパフォーマンスにすっかり夢中になってしまった、夕食前のひとときでした。

 <秋の青森・津軽&函館巡り-16>>



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4 コメント

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Unknown (タヌ子)
2016-01-05 22:40:31
何故こんな複雑な形にしようと思ったのでしょうね。
外累が一つしか完成しなかったのが残念。
五稜郭タワーってそんなに古いものだったんですね。
函館には2回行ったことがあるけれど、上から見た記憶がないので、多分時間がなくてタワーには上らなかったのだと思います。
こうして見ると、函館山が元は島だったっていうのがよく分かりますね。
ワンコ、羊飼い犬のボーダーコリーですね。
北海道は羊が多いから、退屈しのぎにお仕事しに行けばいいのに(笑)
ハスカップのジェラート、北海道ならではですね。
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Unknown (プー太郎)
2016-01-06 19:26:31
地形を言葉で説明することは、とても難しいのに、taろうさんは何気なく、こなしてしまわれますね。
西欧人が特に好む、酸味のあるフルーツ味。
taろうさんがヨーロッパで食を楽しんでいらっしゃるのは、幅の広い味覚の持ち主だからではないでしょうか。
日本人で(年齢に全く関係なく)、フランスやスペインを旅行して、お食事があまり美味しくなかったと言う人達がいます。おそらく、異なる味を短期間に、受け入れることができないからなのかもしれまん。
何故LUKA君が、函館に?と一瞬、思いましたが、異なる種類のワンちゃんでした。
たしかに「早くー」と催促しているお顔。
可愛がられているのがよくわかります。
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タヌ子さん。 (taろう)
2016-01-06 22:24:50
死角をなくして守りを固め、攻略し難い形のようです。
いつの時代も、「大人の事情」というのが、理想の前に立ちはだかるものなのですね…世知辛いです;
私も、五稜郭タワーがオープン後、半世紀以上も経過しているとは知りませんでした。
五稜郭は、函館市街中心部からは結構距離があって、時間に余裕がないと、ゆっくりと見物するのは難しそうです。
海と山の両方を持つ函館…魅力的な街になるのも、当然ですよね^^
ワンコくん、プー太郎さんと同じく、一瞬ITOクンやKUKAクンと同じ犬種?と思いましたが、別の犬種なのですね。
大きな体で、ダイナミックな「かまって」アピールが微笑ましかったですw
函館に本店があるジェラテリア、美味しそうなご当地メニューで溢れていました♪
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プー太郎さん。 (taろう)
2016-01-06 22:39:36
地形の説明は、確かに難しくて、結構文を捏ね回して考えています…お褒めに与り、とても嬉しいです^^
ヨーロッパの方々は、甘味のみならず酸味もお好きなのですね。
日本では、甘味のみが美味しさの要素とばかりに、野菜や果物の糖度だけが年々上昇する現実に、独り憤っています(^^;)
順応性の高い味覚を持てたことは、親に感謝しなければなりませんねw
新たな美味しさと出会うだけで、人生得した気分になります。
「単に食い意地が張っている」と言ってしまうと身も蓋もありませんが;、旅に身を駆り立てるのは、味覚も大いに影響していると思います。
私もタヌ子さんのブログを拝見していたので、「同じ犬?」と思ってしまいましたw
犬は表情豊かで、見ていて飽きませんね♪
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