小海再訪の旅の第1日目は、目的地・松原湖の畔に建つ民宿に宿泊します。
<<長野県小海町の高原へ-11>
猪名湖、長湖、大月湖という、松原湖と総称される三湖の中で最大の猪名湖畔に臨む、レトロな宿は、懐かしい昭和の雰囲気満点。
地元・信州の食材を使った料理に舌鼓を売った後、神秘的なまでの静けさに支配された夜の情感に触れ、深い眠りに落ちました。
清々しい好天に恵まれた翌朝、鏡のような松原湖の湖面を眺めながら、朝食をいただき、旅2日目の行動を開始します。
平成28年(2016年)の年の瀬、大火に襲われ被災された新潟県糸魚川市の方々に、お見舞い申し上げます。
5月に訪れた、古い家並みの残る趣深い街での美味しかった食事に親切なおもてなしを、今でもはっきりと憶えているだけに、無残に焼け落ちた街並みの映像を見て、心が痛みました。
大きな被害を受けた街の復興と、被災された方々が一日も早く平穏な日々を取り戻されますことを、心よりお祈り申し上げます。
松原湖高原への再訪の旅、初日の宿の、「ファミリーロッジ宮本屋」に到着。
湖畔の木立の中、佇むように建っていました。
画像左端からすぐの所はもう、猪名湖の岸辺となっています。
駐車場には、相棒の他に車の姿はありません。
宿の外観は、ロッジ風ですが、部屋は和風の旅館そのもの^^
この地に開業して40年という、宮本屋さん。
年期の入ったレトロな宿には、昭和の雰囲気に満ちていました。
因みに、宮本屋さんの建物は、映画「君の名は。 」の監督、新海誠氏の実家である建設会社が建てたとのことです。
温風ヒーターと炬燵のマイルドで心地良い温もりに、気分もホッコリ♪
こたつで丸くなったまま、じっとしていたら、危うく寝落ちするところでしたw
部屋の窓から外を眺めてみると、残照が辛うじて保たれた明るさの中、松原湖で最大の猪名湖(いなこ)が、深い色の湖水を湛えて目の前に広がっていました。
岸辺の灯りが幻想的に揺れる、湖面の投影…晩秋~初冬の、静かな黄昏時が終焉を迎えつつある風景です。
別の方角にある窓からは、雪で白一色となった湖畔の様子を、一望することができました。
岸辺に沿って、小径があるようで、点々と続いている足跡が醸し出す情感が、趣深い眺めですね。
18時過ぎには、夕食タイムとなりました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
刺身以外は、信州産の食材を使っているのでしょう。
様々な味覚を、楽しむことができそうです♪
箸を乱したのは、私です…直さないまま、撮影していました;
食事は、食堂でいただきましたが、私以外の分は用意されていない様子。
建物の一番奥にある私の部屋以外に人の気配もなかったので、この日はどうやら、私の貸切状態のようでした。
林檎をくり抜いた器の、グラタンでした。
チーズの蓋を取ると、熱々のグラタンが!
器に残る林檎の爽やかな香りと、クリーミィなグラタンの毬やかな風味を、美味しくいただきます^^
夕食のメインは、朴葉味噌。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この辺りでは、古くから食べられてきた、郷土料理なのでしょうね。
肉の下には、味噌が敷かれてあり、朴葉の下に火を点けられると程なくして、朴葉の香ばしさと、味噌の焦がされるような食欲を掻き立てられる芳香とに、鼻腔をくすぐられ始めます♪
この肉、最初見た時は牛かと思いましたが、赤身の多さ(サシがとても少ない)から、もしかしたら、猪肉であったのかもしれません(尋ねるのを忘れました)。
牛の朴葉焼きです(公式サイトで、確認しました)。
少々筋の硬い肉に当たってしまったようで、この点が少し残念ではありました…。
朴葉味噌をモグモグしていると、更にお皿が運ばれてきました。
シナノユキマスという魚の唐揚げです(^г^)
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
あっさりとした風味の魚で、パリッと仕上げた唐揚げの食感が美味しかったです!
この、シナノユキマスという魚、旧チェコスロバキア原産で、卵を導入した佐久地方で、世界初の完全養殖技術を確立したとのこと。
地元の食材にこだわった、美味しい夕食が続きます。
目の前の猪名湖で獲れたから…と、もう一品持ってきてくれました。
ナマズのフライです。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
ナマズは淡白で美味しいとは、よく聞く話ですが、実際口にしたのは、この時が初めてでした。
いただくのにすっかり気を取られていて、撮影を忘れてしまいましたが、綺麗な白身は、クセのないスッキリとした美味しさ。
上品な風味の虜となりながら、あっという間に平らげましたw
野菜やキノコ等の山菜の具沢山が嬉しかった味噌汁。
味噌も美味しい長野県、この味噌汁も味噌のしっかりした旨味が、野菜の出汁と混ざり合って、家庭的な旨味が美味しく滲みわたる味わいを、堪能しました。
豊かな山の幸をふんだんに使った、素朴な郷土料理のおもてなし…アットホームな心尽くしに、心地良く満腹となったご馳走の夕べでした♪
食事を終えて部屋へ戻り、猪名湖を望みます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
時刻は、19時を回っています。
当然ながら、食前に眺めた時よりも、夜の帳は着実に下りつつあり、空よりも一足先に、湖面がその深い闇の色を濃厚にしていました。
その湖面に揺れる、岸辺の灯りの投影…幻想的な眺めに、しばし見とれていました。
この後、入浴してすっかり体が温まると、この日の疲れが急速に襲ってきたようで、厳しい冷え込みをものともしない厚手の布団にくるまると、あっという間に爆睡zzz
朝まで目覚めることはありませんでした。
夜が明け、爽快な気分で目が覚めて眺めた朝の風景もまた、明暗のコントラストも美しい眺めでした!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
対岸の、逆さの景色を映し出す湖面は、さながら鏡のよう。
その投影の、微細な揺らぎにも、趣を感じます。
朝食は、8時過ぎにいただきました。
卵、肉、魚、野菜…と、バランスのとれた、朝ご飯ですねw
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
2日目のこの日も、朝から活動的な行程を組んであるので、シッカリと朝ご飯をいただきます!
御飯は、大きなおひつの中に、タップリと盛られていて、おかわり自由!
流石に、1人でこのおひつのご飯完食は、ムリでした(爆)
ベーコンエッグも、こうして自分で焼くスタイル。
黄身を落とすと、縁の方へ寄ってしまい、中々難易度が高かったです;
簡単な一品を作る楽しさも感じつつ、いつしか朝食も(おひつに残ったご飯を除き)美味しく完食。
ご馳走さまでした!
食堂は、宿の1階。
正に猪名湖を、すぐ眼前に望むことができます!
晴れた朝は気温の下がる放射冷却で、この日の朝の気温は、-7℃!!
樹氷もできる訳ですね;;
松原湖の標高は、1,123mという高原地帯なので、厚手の服を着込んで再訪した今回の旅。
その寒さ対策が、功を奏しそうです^^
食事後に宮本屋さんをチェックアウト。
ひんやりとした爽やかな空気も美味しい、朝の高原へと繰り出します。
<長野県小海町の高原へ-13>>
本記事が、平成28年(2016年)最後の更新となります。
本年も、偏った趣味丸出しの弊ブログへお越しくださった全ての方々に、篤く感謝申し上げます。
来たる平成29年(2017年)も、引き続き御贔屓にしていただければ、幸いです。
良い年を、お迎えください。
<<長野県小海町の高原へ-11>
猪名湖、長湖、大月湖という、松原湖と総称される三湖の中で最大の猪名湖畔に臨む、レトロな宿は、懐かしい昭和の雰囲気満点。
地元・信州の食材を使った料理に舌鼓を売った後、神秘的なまでの静けさに支配された夜の情感に触れ、深い眠りに落ちました。
清々しい好天に恵まれた翌朝、鏡のような松原湖の湖面を眺めながら、朝食をいただき、旅2日目の行動を開始します。
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平成28年(2016年)の年の瀬、大火に襲われ被災された新潟県糸魚川市の方々に、お見舞い申し上げます。
5月に訪れた、古い家並みの残る趣深い街での美味しかった食事に親切なおもてなしを、今でもはっきりと憶えているだけに、無残に焼け落ちた街並みの映像を見て、心が痛みました。
大きな被害を受けた街の復興と、被災された方々が一日も早く平穏な日々を取り戻されますことを、心よりお祈り申し上げます。
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松原湖高原への再訪の旅、初日の宿の、「ファミリーロッジ宮本屋」に到着。
湖畔の木立の中、佇むように建っていました。
画像左端からすぐの所はもう、猪名湖の岸辺となっています。
駐車場には、相棒の他に車の姿はありません。
宿の外観は、ロッジ風ですが、部屋は和風の旅館そのもの^^
この地に開業して40年という、宮本屋さん。
年期の入ったレトロな宿には、昭和の雰囲気に満ちていました。
因みに、宮本屋さんの建物は、映画「君の名は。 」の監督、新海誠氏の実家である建設会社が建てたとのことです。
温風ヒーターと炬燵のマイルドで心地良い温もりに、気分もホッコリ♪
こたつで丸くなったまま、じっとしていたら、危うく寝落ちするところでしたw
部屋の窓から外を眺めてみると、残照が辛うじて保たれた明るさの中、松原湖で最大の猪名湖(いなこ)が、深い色の湖水を湛えて目の前に広がっていました。
岸辺の灯りが幻想的に揺れる、湖面の投影…晩秋~初冬の、静かな黄昏時が終焉を迎えつつある風景です。
別の方角にある窓からは、雪で白一色となった湖畔の様子を、一望することができました。
岸辺に沿って、小径があるようで、点々と続いている足跡が醸し出す情感が、趣深い眺めですね。
18時過ぎには、夕食タイムとなりました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
刺身以外は、信州産の食材を使っているのでしょう。
様々な味覚を、楽しむことができそうです♪
箸を乱したのは、私です…直さないまま、撮影していました;
食事は、食堂でいただきましたが、私以外の分は用意されていない様子。
建物の一番奥にある私の部屋以外に人の気配もなかったので、この日はどうやら、私の貸切状態のようでした。
林檎をくり抜いた器の、グラタンでした。
チーズの蓋を取ると、熱々のグラタンが!
器に残る林檎の爽やかな香りと、クリーミィなグラタンの毬やかな風味を、美味しくいただきます^^
夕食のメインは、朴葉味噌。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この辺りでは、古くから食べられてきた、郷土料理なのでしょうね。
肉の下には、味噌が敷かれてあり、朴葉の下に火を点けられると程なくして、朴葉の香ばしさと、味噌の焦がされるような食欲を掻き立てられる芳香とに、鼻腔をくすぐられ始めます♪
牛の朴葉焼きです(公式サイトで、確認しました)。
少々筋の硬い肉に当たってしまったようで、この点が少し残念ではありました…。
朴葉味噌をモグモグしていると、更にお皿が運ばれてきました。
シナノユキマスという魚の唐揚げです(^г^)
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
あっさりとした風味の魚で、パリッと仕上げた唐揚げの食感が美味しかったです!
この、シナノユキマスという魚、旧チェコスロバキア原産で、卵を導入した佐久地方で、世界初の完全養殖技術を確立したとのこと。
地元の食材にこだわった、美味しい夕食が続きます。
目の前の猪名湖で獲れたから…と、もう一品持ってきてくれました。
ナマズのフライです。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
ナマズは淡白で美味しいとは、よく聞く話ですが、実際口にしたのは、この時が初めてでした。
いただくのにすっかり気を取られていて、撮影を忘れてしまいましたが、綺麗な白身は、クセのないスッキリとした美味しさ。
上品な風味の虜となりながら、あっという間に平らげましたw
野菜やキノコ等の山菜の具沢山が嬉しかった味噌汁。
味噌も美味しい長野県、この味噌汁も味噌のしっかりした旨味が、野菜の出汁と混ざり合って、家庭的な旨味が美味しく滲みわたる味わいを、堪能しました。
豊かな山の幸をふんだんに使った、素朴な郷土料理のおもてなし…アットホームな心尽くしに、心地良く満腹となったご馳走の夕べでした♪
食事を終えて部屋へ戻り、猪名湖を望みます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
時刻は、19時を回っています。
当然ながら、食前に眺めた時よりも、夜の帳は着実に下りつつあり、空よりも一足先に、湖面がその深い闇の色を濃厚にしていました。
その湖面に揺れる、岸辺の灯りの投影…幻想的な眺めに、しばし見とれていました。
この後、入浴してすっかり体が温まると、この日の疲れが急速に襲ってきたようで、厳しい冷え込みをものともしない厚手の布団にくるまると、あっという間に爆睡zzz
朝まで目覚めることはありませんでした。
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夜が明け、爽快な気分で目が覚めて眺めた朝の風景もまた、明暗のコントラストも美しい眺めでした!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
対岸の、逆さの景色を映し出す湖面は、さながら鏡のよう。
その投影の、微細な揺らぎにも、趣を感じます。
朝食は、8時過ぎにいただきました。
卵、肉、魚、野菜…と、バランスのとれた、朝ご飯ですねw
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
2日目のこの日も、朝から活動的な行程を組んであるので、シッカリと朝ご飯をいただきます!
御飯は、大きなおひつの中に、タップリと盛られていて、おかわり自由!
流石に、1人でこのおひつのご飯完食は、ムリでした(爆)
ベーコンエッグも、こうして自分で焼くスタイル。
黄身を落とすと、縁の方へ寄ってしまい、中々難易度が高かったです;
簡単な一品を作る楽しさも感じつつ、いつしか朝食も(おひつに残ったご飯を除き)美味しく完食。
ご馳走さまでした!
食堂は、宿の1階。
正に猪名湖を、すぐ眼前に望むことができます!
晴れた朝は気温の下がる放射冷却で、この日の朝の気温は、-7℃!!
樹氷もできる訳ですね;;
松原湖の標高は、1,123mという高原地帯なので、厚手の服を着込んで再訪した今回の旅。
その寒さ対策が、功を奏しそうです^^
食事後に宮本屋さんをチェックアウト。
ひんやりとした爽やかな空気も美味しい、朝の高原へと繰り出します。
<長野県小海町の高原へ-13>>
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本記事が、平成28年(2016年)最後の更新となります。
本年も、偏った趣味丸出しの弊ブログへお越しくださった全ての方々に、篤く感謝申し上げます。
来たる平成29年(2017年)も、引き続き御贔屓にしていただければ、幸いです。
良い年を、お迎えください。
外観はロッジ風なのに中は純和風でこたつ付きとは大きなギャップですね。
でも寒い日はこたつ付がありがたいですよね。
朴葉味噌、私も大好きで岐阜、信州方面に行くと絶対に買ってしまいます!あの味噌の香ばしく焼けた部分が美味しい♪
今年も楽しく旅紀を読ませて頂きありがとうございました。
素敵なお正月をお迎え下さい☆
普段は炬燵なしの生活ですので、思わずヌクヌクしていましたw
温風ヒーターとの組み合わせの暖かさにも、どこかレトロさを感じていました。
朴葉と味噌との香ばしい組み合わせは、本当に素晴らしいですよね!仰るとおり、焼けた部分に旨味が凝縮しているように思えます。
こちらこそ、kikiさんのこだわり旅の記録を、今年も楽しく拝見させていただきました^^
来年も、どんな素敵な場所を紹介してくださるのか、楽しみです♪
どうぞ、良い新年をお迎え下さい。