迎春2012

　皆様、謹んで平成24年（2012年）新春のお慶びを申し上げます。

　今年もマイペースではありますが、これまで旅してきた記録を中心として気ままに更新を続けていこうと思いますので、宜しければ引き続きお付き合いくださると嬉しいです＾＾

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　年末は私用で一旦東京へ赴き、大晦日に実家（三重県）へとUターンしました。

　新幹線に乗るために都内を地下鉄で移動して大手町で下車、東京駅近くのオフィス街は人通りもほとんど絶えていて、心地良い冷気を纏った青空の下、丸の内らしからぬ、がらんとしたビル街の谷間の空間が清清しい雰囲気でした。

　流石に丸の内ともなると、立ち並ぶビル群も1棟1棟の大きさや意匠が普段京都で見慣れているビルのそれらを遥かに凌駕している様は圧巻で、わずかな距離でしたが、通常味わえない現代的なビジネス街の空気のようなものを感じながら歩いていました。

　あるビルの柱には、このような記念のレリーフが人知れずはめ込まれているのを見つけたり…と、楽しい散策でした♪

　レリーフには、

「電話交換創始之地

　東京電話交換局跡
　明治廿三年十二月十六日開始

　紀元二千六百年　遞信省」

とあり、この地が日本の近代化に関わった事実と、「紀元」の年表記や役所の名称（遞信省）等、感慨深い思いを新たにしました＾＾

　参考までに、明治23年は西暦1890年、皇紀2600年（紀元2600年）は昭和15年（西暦1940年）ですね。

　地上から東京駅に進入したのは、前回がいつだったか分からない位に久し振りでしたｗ

　東京駅の丸の内側は、赤レンガの駅舎を、大正3年（1914年）建設当時の姿に復原工事中です。
　駅舎両端部の大きな丸いドーム屋根は既に復原がなった姿を現していました。
　その他の部分は工事中で、年末になって一旦お休みの様子です。

　完成した暁には、背後に聳える高層ビルとの新旧取り合わせになる風景もいい感じにマッチするような気がします。

　完成すると、こんな感じになるようですね。
　今の日本には希少な、風格のある壮大な駅の姿を早く目にしたいです！

　南側のドーム部分。
　光を反射して輝いているような建物の装飾が印象的でした。

　同様に、北側のドーム屋根のアップ。
　丸窓1つ1つに至るまでの手の込みように、当初建築した頃の、この駅舎に賭ける誇りと意気込みを感じました。

　この駅舎復原工事は今年の6月に完了予定であり、復原後の姿を楽しみにしつつ、構内へと歩を進めて、帰省客でごった返す東海道新幹線の客となり、家路に就きました。

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　昨年は東日本大震災をはじめ、大きな災厄が降りかかった1年でしたが、個人的には色々と貴重な体験を得ることのできた年でもありました。

　新年にあたり、己の身が健在である幸運に感謝するとともに、これからの1年が全ての人にとって良き年となることを、例年にも増して強く強く祈念いたします。