リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

さんしょううお戦争

2007-02-15 16:59:12 | 異人録 外来生物を巡って
 外来のオオサンショウウオの襲来?の話だ。
    山椒魚戦争 尊敬するチャペックのタイトルからとった。

 詳細は報文を読まれたい。
河川整備基金助成事業 DNA解析による外来種チュウゴクオオサンショウウオ 事業報告書 平成17年度

 ボクは何年か前、淀川水系の某所でオオサンショウウオと格闘したことがある。

 その時、意外なところでオオサンショウウオを見つけた。
何でこんなところにいるのかと疑問に思ったが、記録だけしておこうと近づいた。
ちなみに、オオサンショウウオは特別天然記念物なので、現状を変えて、つまり、捕まえてはいけない。写真だけ取るつもりだった。(ほんと)

 ボクは長良川流域に住んでいるので、オオサンショウウオは何回か見たことがある。郡上のホテルで飼っているのがいたころは、触ってみたこともあった。だから、オオサンショウウオというのは、もっさりした。のんびりした動物とおもっていたのだった。

 ところが、その時のオオサンショウウオはずいぶんすばやかった。思いもかけない素早さで、たちまち濁水に潜った。

 それではと、「さで網」をもって、辺りを探ってみた。
 網にいれて、水面から上げずに写真を撮って逃がせば、「現状変更していない」ことになるのではないかという判断。
 まあ厳密には問題かもしれないが、確認することがその時は重要だった。

 あっけなく、その動物は網に入った。と思った。さで網は70cm位の三角の網だ。その網に乗ったのでそーっと持ち上げようとしたとき、そいつは、全身を反らせて、ボクの手から「さで網」を振り払って、逃げた。
 あまりの力の強さに、呆然として、ゾッとした。歯が鋭いことを知っていたからだ。

 あれは、どちらのオオサンショウウオ様だったのだろうか?


外来種が河川で野生化か オオサンショウウオ(共同通信) - goo ニュース
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