リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

アメリカザリガニが高嶺の花とは

2009-09-19 15:50:42 | 異人録 外来生物を巡って
ザリガニ激減、高根の花に?=卸値じわり上昇、毛ガニ並み-築地市場(時事通信) - goo ニュース



 このニュースで驚いたことが二つある。

 その1。アメリカザリガニを築地市場が扱っていると言うこと、

 その2。しかもその値段がキロ当たり2000円というから驚いた。

 確かに、以前ほどアメリカザリガニをみることが無くなった。昭和40年頃まではどこにもいて、その後激減した。その時の原因は農薬というのがもっぱらの説だった。

 ここに来ての減少は、水田そのものの減少、農業用水のパイプライン化など、生息環境の変化が大きいのだろう。
 
  アメリカザリガニはもともとは食用蛙(ウシガエル)の餌として移入されたというのだが、そのウシガエルもこのところ少なくなっているように思う。(場所にもよるだろうが)
 彼らは、開いていたニッチを利用して急激に数を増やしたと思うのだが、彼らが利用してきたニッチは、いまは誰がつかっているのかだろうか?

☆テキスト版
ザリガニ激減、高根の花に?=卸値じわり上昇、毛ガニ並み-築地市場
時事通信2009年9月19日(土)06:03

 田んぼや用水路などで見掛けるアメリカザリガニが、東京・築地市場で高値取引されている。流通量が減少し、同市場への入荷はわずかな量にとどまっており、市場価格は近年じわじわと上昇。今では高級魚介顔負けの値が付けられている。

 フランス料理などに使われるザリガニは、同市場でエビやウナギを扱う3社ほどの仲卸が茨城県などの出荷業者から仕入れ、業務用として卸売りしている。築地・仲卸「大六」によると、9月中旬の卸値は1キロ当たり2000円を超えており、国産の毛ガニに匹敵する高値。他の仲卸は「十数年で卸値は2倍ほどに上がった」(小池商店)という。

 ザリガニを出荷する茨城県小美玉市の原田水産によれば、「築地への出荷はかつて週に100キロほどあったが、今は20~30キロに減った」と話す。生息場である田んぼが減っていることや、圃場(ほじょう)整備が進んで水はけが良くなるなど、ザリガニが繁殖しにくい状況になったことなどが要因だ。

 同市場のザリガニを仕入れている埼玉県富士見市のフランス料理店「ボンヴィヴァン」では、5種類の野菜をコンソメ風味のゼリーで固めたオードブルにザリガニを使用している。

 塩野恭男オーナーシェフは、「話題性があって楽しみながら料理を味わってもらえるため貴重な食材だが、尾の身は小指の先ほどしかなく割高感がある」と、仕入れ値の上昇に不安を抱いている。 
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