リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

今年の鴨川はアユの遡上が少なかったという。

2014-09-22 17:18:21 | アユの流し目/雑記帳

 今年の鴨川はアユの遡上が少なかったという。昨年の4分の1、一昨年の60分の1という。その理由についてボクなりに考えてみた。

 鴨川の本流にあたる桂川と宇治川 木津川の水位変化を見ると今年の6月 桂川の水位(水量)は少ない傾向をしめしているようだ。

 淀川大堰を遡上したアユは、今年は前年よりも多いことが報告されている。ちなみに淀川大堰を遡上したアユが鴨川を遡上するのは7日から1ヶ月くらい経過してからのようだ。
 淀川大堰で最も遡上数が多かったのは5月22日だから、桂川に上ってくるのは6月のはじめくらいからのことだろう。

 2012年と2013年については、特に桂川の流量が少ないという傾向はない。しかし、本年 2014年についてみると、もっとも多くのアユが遡上してきたであろう6月の初旬、宇治川は流量の多い期間が続いている。また木津川についてもこの3年間ではもっとの流量の多い日が6月初旬にあったことが判る。

 いくつかの条件について検討する必要はある。たとえば 各河川のダムからの放流量と放流した期間。また、各河川に水温変化についてはデータをみたいものだ。
 また桂川と鴨川の水位変化・水温については比較する必要はあるだろう。

ただ、一つの仮説として、ことし鴨川のアユ遡上数が少なかったのは、桂川以外に行っちゃった!!んではないかと思っている。

 

記事

 京都鴨川でアユ遡上数激減 京都新聞

 ☆テキスト版

京都・鴨川で遡上アユ激減 渇水原因?下流に生息か

 

 京都市内を流れる鴨川を遡上(そじょう)するアユが今年、ここ数年で最少だったことが、漁業者や市民でつくる京の川の恵みを活(い)か す会の調査(速報値)で分かった。下流の淀川では、昨年に比べて5倍ほどになったところもあり、同会代表の竹門康弘京都大防災研究所准教授は「鴨川よりも 下流域で生息できるところがあるのでは」と推測している。

 大阪湾で生まれたアユは上流の川床に生える藻類を食べるため、鴨川をさかのぼる。同会では4年前からせきや落差工などに仮設魚道を設け、遡上数を調べている。

 同会によると、龍門堰(ぜき)(伏見区)で6月に堰を遡上したアユは約500匹で、昨年の4分の1以下、一昨年の60分の1まで減ったという。三条大橋や四条大橋付近では、ほぼゼロだったとみられる。

 竹門准教授によると、アユは、増水して水が濁って鳥などから身を守りやすい時に遡上することから、梅雨時期の渇水が原因で激減したとみられる。

 ただ、下流の淀川大堰(大阪市東淀川区)では15万5594匹と昨年の約5倍だった。竹門准教授は「(淀川大堰のアユは)1万匹は鴨川に遡上していいはず」と分析する。

  羽束師橋(伏見区)上流付近にアユが多くいるとの漁業者からの情報があり、竹門准教授は「龍門堰より下流域で、水温が真夏でも25度以下の湧き水があるな ど、アユ生息に適した場所があるのでは」とみている。会では11月の産卵期以降、この生息域を調査する方針にしている。

【 2014年09月21日 14時29分 】

 

 

 

 

 

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