千曲川、サケ遡上65年ぶり ダム水利権取り消しの恩恵(朝日新聞) - goo ニュース
昨年に続き、サケが遡上のニュース。
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千曲川にサケ 2009
ところで、朝日新聞は初記録のように報じているけど、昨年読売新聞が同様な記事を書いている?
☆テキスト版
千曲川、サケ遡上65年ぶり ダム水利権取り消しの恩恵
2010年10月20日15時3分
長野県上田市の千曲川で20日午前5時20分ごろ、アユ用のやなにサケがかかっているのが見つかった。地元漁協によると、サケの遡上(そじょう)が確認されたのは65年ぶり。下流の信濃川中流域では2年前、JR東日本の発電ダムの取水量をめぐる不正が発覚し、国が水利権を取り消したことなどから、以前よりも水量が増え、川が本来の自然を取り戻しつつあった。
日本海に注ぐ信濃川水系は全長367キロの国内最長の大河。上流の長野県では千曲川と呼ばれている。サケは体長65センチ、重さ1.6キロのメス。河口から253キロの地点で、上田市でやなを経営する中山泉さん(67)が見つけた。中山さんは「やなをやって3代目だが、サケを見るのは初めて。びっくりした」と話した。
長野県民にとって、かつて、塩引きのサケは冬季の貴重な食料だった。戦前は国内有数の「サケ漁獲県」で、昭和初期には60~70トンの漁獲高があった。しかし、信濃川中流域にJR東日本と東京電力の発電ダムが建設されると、大量取水で水量が減り、サケ漁は終戦直後の26キロを最後に壊滅した。
ところが08年秋、JR東日本がダムの取水量を少なく見せるように改ざんした不正プログラムを組み込んでいたことが発覚。国土交通省が09年3月に同社の水利権を取り消したことで川に一時的に水量が戻った。JR東は今年4月に水利権を再申請し、同省は暫定的に取水を認めたが、それまで最低毎秒7トンしか流していなかった下流に、今後5年間は毎秒40~100トンの水を流し、自然環境への影響を調べることになっている。
信濃川中流域の問題に詳しい新潟大の大熊孝・名誉教授(河川工学)は「長野県にとってサケの遡上は悲願。こんなに早くサケの遡上に影響を与えるとは思ってもいなかった。自然の持つ力のすごさに驚いている」と話している。(三浦英之、鈴木基顕)
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2010年10月20日15時3分
長野県上田市の千曲川で20日午前5時20分ごろ、アユ用のやなにサケがかかっているのが見つかった。地元漁協によると、サケの遡上(そじょう)が確認されたのは65年ぶり。下流の信濃川中流域では2年前、JR東日本の発電ダムの取水量をめぐる不正が発覚し、国が水利権を取り消したことなどから、以前よりも水量が増え、川が本来の自然を取り戻しつつあった。
日本海に注ぐ信濃川水系は全長367キロの国内最長の大河。上流の長野県では千曲川と呼ばれている。サケは体長65センチ、重さ1.6キロのメス。河口から253キロの地点で、上田市でやなを経営する中山泉さん(67)が見つけた。中山さんは「やなをやって3代目だが、サケを見るのは初めて。びっくりした」と話した。
長野県民にとって、かつて、塩引きのサケは冬季の貴重な食料だった。戦前は国内有数の「サケ漁獲県」で、昭和初期には60~70トンの漁獲高があった。しかし、信濃川中流域にJR東日本と東京電力の発電ダムが建設されると、大量取水で水量が減り、サケ漁は終戦直後の26キロを最後に壊滅した。
ところが08年秋、JR東日本がダムの取水量を少なく見せるように改ざんした不正プログラムを組み込んでいたことが発覚。国土交通省が09年3月に同社の水利権を取り消したことで川に一時的に水量が戻った。JR東は今年4月に水利権を再申請し、同省は暫定的に取水を認めたが、それまで最低毎秒7トンしか流していなかった下流に、今後5年間は毎秒40~100トンの水を流し、自然環境への影響を調べることになっている。
信濃川中流域の問題に詳しい新潟大の大熊孝・名誉教授(河川工学)は「長野県にとってサケの遡上は悲願。こんなに早くサケの遡上に影響を与えるとは思ってもいなかった。自然の持つ力のすごさに驚いている」と話している。(三浦英之、鈴木基顕)
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