リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

この船で参ります。

2005-07-28 07:56:36 | 全長良川流下行 2005
長良川河口堰の湛水域をどうやって流下するか。

 実のところかなり迷った。前回も満ち潮の時には難儀したのだが、引き潮に乗ったら移動は早い。ところが、今回は湛水域には潮の満ち引きはない。ひたすら。自分で漕ぐしかないんだ。
 流下仔アユの苦難を体験するといえば、聞こえはよいが、インフレータブルカヤックはとにかく、風に弱い。このタイプのカヤックをその姿からダッキー(DUCKY)と呼ぶらしいが、まさしく、お風呂に浮いたアヒル隊長である。この船で、海からの風の中、河口まで到達できるだろうか?

いっそ、知人から借りたシーカヤックで下ろうとも考えた。
でも、悩んだ末、上流から下ってきたこのカヤックで下ることにした。
まず、荷物が積めること。流速計と水質分析器を積むと結構な荷物になる。そして、キャンプ用具。この行程で少し太ったから、食料はほどほどにするとしても、暑さ対策に水タンクは必要だ。23L用意した。川の上を行くが、これから下流、さすがに、川の水を飲む気にはならないからね。

 このカヤックは友人からもらったものだ。彼は、脱サラしてカヌーショップを初めた。その時、輸入して売り出そうとしていたのが、このカヤック。長良川ではぴったりのカヤックだった。でも残念なことに、モニターのこの1艘を除く他のカヤックは、あの阪神大震災の時、神戸税関の倉庫で消失してしまった。
 結局、彼はカヌーショップを止めることになった。そんな彼から託されたのがこのカヤックだ。
 
 よたよたした生き残りという点は、どこか、似ているかも知れないなあ。

 ニイムラ
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