リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

岐阜県が新たな増殖法 産卵期に親魚を放流、

2014-10-16 21:44:49 | アユの流し目/雑記帳

 岐阜県の河川研究所が開発した新しい増殖方法。産卵期に親魚を産卵場に放流するという。稚魚放流よりも1.5倍効率的で費用は六分の1だという。(詳細情報は未確認ですが報道のクリップとして載せます。詳報は確認後にまた。)

 

岐阜県が新たな増殖法 NHKより

県が渓流魚の新たな増殖法開発

県が渓流魚の新たな増殖法開発

水のきれいな川にしか住まないとされるアマゴやヤマメなどの渓流の魚を従来よりも効率的に増やす技術を岐阜県の水産試験所がこのほど確立しました。

岐阜県が新たに確立したのは養殖で育てた産卵直前の親の魚を川に放流してアマゴやヤマメなどを増やす手法です。
岐阜県の水産試験所では渓流の魚が減少していることから7年がかりで研究してきました。
今回の方法は放流するだけで魚自身がふ化や成育に適した場所を選んで産卵するため、これまでの▼稚魚を放流したり、▼受精卵を川床に埋めたりする方法に比べ育つ割合が高く特別な技術や手間も不要だということです。
実際に県が去年試験を行ったところ稚魚を放流する方法に比べて成魚に育つ割合が1点5倍ほど高いうえ費用も6分の1以下ですむことが確認されたということです。
研究に当たった岐阜県水産試験所の大原健一専門研究員は「岐阜県が開発した独自の方法で岐阜の清流にふさわしい渓流魚をたくさん増やして欲しい」と話していて県では今後漁業協同組合などを通じて広く普及させることにしています。

10月16日 18時15分

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4 コメント

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Unknown (ひげじい)
2015-08-04 05:49:47
よそ者ですみませんが、お邪魔します。
しかも古い記事に…すみません

この方法は、在来種の保存・保護という観点から考えると危険ではないでしょうか?養殖物は別の水系、同じ水系だとしても別の支流の物だったりしますから。水産関係者だとご存知と思いますが、魚類は支流で遺伝子的に異なります(=この方法を行うと遺伝的多様性が失われる危険がある)。
岐阜県の採捕制限サイズは15cmでしょうか? 全国的にどこも15cmだと思いますが、そもそもどうして15cmなのか…
標高や餌取環境によりますが、15cmでは産卵できるメスをほとんど残す事ができないハズです
採捕制限サイズを20cm(せめて18cmでも…)に上げれば、人がまったく手を加えなくても完全に自然再生できると思うのですが….
サイズが全体的に上がれば、サイズ的にも釣り人も満足できますよね?(15cm 未満ばかり釣っても楽しくありません)

資源管理としてどういう方法がよいのか、多くの釣り人はどう考えているのか、
意見交換できますと幸いです
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要確認だあ (niimuray)
2014-10-23 02:44:23
報道が荒すぎてよくわからないのですよ。県からの発表資料がそのうち入手できるのではないかと思います。評価はその後!
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Unknown (ムカイ)
2014-10-23 00:51:56
これ,以前新聞に載っていた「半野生魚」と同じようなものでは? 前の報道では,野外からアマゴを採ってきて養殖魚と掛け合わせて回帰率の高いサツキマスを作る,という内容だったけれど,これは養殖魚を産卵期に放流させて野生魚と交配させることになるのだから,どっちも同じようなことをしてるような…
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Unknown (とくだ)
2014-10-17 08:46:10
この効率的で1/6の費用というのが、何を基準に計算されているのか、詳しく知りたいです。

今のところ、岐阜県は各増殖手法を、どれだけの稚魚を増やせるかで評価してきました。これだと、稚魚放流がもっとも効率的になるわけです。

しかし、最近の水産庁の事業では、どれだけの採捕可能サイズを増やせるかで、増殖手法を評価すべきとする考えに変化してきています。

今回のプレス発表が後者で行われたのなら、手法には問題があるとおもうけれど、岐阜県の水産技術職はなかなか頑張ったとは思います。
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