リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

イギリス海岸は遠し

2009-09-13 23:38:51 | ダムの穴
賢治の「イギリス海岸」1日限定の復活計画(読売新聞) - goo ニュース

 ダムの弾力的運用の事例か?
見てみたかったイギリス海岸、でもなぜ9月なのだろう。渇水時期ではないだろうに。
 ただ、21日は月曜日だ。やはり。と思っている。
たしかな理由はわからないのだが、北上川は月曜日に水位が下がる。
 友人は発電ダムの放流が日曜日に低下するからではないかと言っていたが、国交省でも発電ダムの放流量を完全には把握していないらしい。

 水量が安定して… の解説がいいね。ダムは水をためることも大きな要素だが、下流の水量の安定も大きな環境変化だ。
 安定が必ずしも良いことばかりではない。


☆テキスト版
賢治の「イギリス海岸」1日限定の復活計画
読売新聞2009年9月13日(日)22:46

賢治の「イギリス海岸」1日限定の復活計画
(読売新聞)

 宮沢賢治の短編作品に登場し、今は川底に沈む北上川岸の「イギリス海岸」(岩手県花巻市)を、賢治の命日にあたる21日に1日限定で、復活させる計画が進められている。

 国土交通省と岩手県などが協力。上流のダム放水量を減らすことで水位を下げ、白い泥岩が川岸を覆う独特の光景を浮かび上がらせる。

 賢治が、故郷の花巻で農学校教師を務めていた大正時代に、生徒らと好んで散歩した「イギリス海岸」は、上流に次々とダムが建設されたため、川の水量が安定。現在、白い泥岩層は水没している。

 「イギリス海岸」再現の試みは今年で3年目。一昨年は大雨で計画の中止を余儀なくされ、昨年はダム放水を絞ったが、前夜からの雨のせいもあり、水位が17センチ下がっただけで、川底は現れなかった。

 今年は、ダムを管理する国土交通省と県などが、四十四田(盛岡市)、田瀬(花巻市)など4ダムで20日夜から、放水量を最大毎秒153トンから規則の制限ぎりぎりの33トンまで減らす。順調なら、21日朝から夕方にかけて、賢治が眺めた風景を再び見られる。

 同省北上川ダム統合管理事務所は「今年は新たに県営ダムも協力する。雨が降らなければ復活は期待できる」と張り切る。

 計画を前に、市民も協力する。地元の市民団体「ドーバーファーム市民の会」は浅瀬部分の川底をブラシでこすり、泥岩層の表面を覆う泥やコケを取り除く予定だ。同会の佐藤匡男会長は「作品にあるような、白い泥岩の広がる風景を多くの人たちに見てほしい」と賢治の世界が再現される日を心待ちにする。

 ◆イギリス海岸◆ 

 岩手県花巻市の北上川西岸に広がる。川の浸食作用により、表面に無数の溝や穴ができ、賢治の短編「イギリス海岸」には、「イギリスあたりの白亜の海岸を歩いているような気がする」と記されている。終戦の頃までは、普段でも川底が見られた。その後は 氾濫 ( はんらん ) で川筋が変わるなどして、ほとんど見られなくなったが、渇水で、まれに川底が現れることもあるという。
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2 コメント

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まだ水没海岸? (KURO)
2010-03-13 18:52:07
「イギリス海岸」を検索したら、このブログ記事にたどり着きました。

数年前、イギリス海岸に行った際、水没してしまっていて「前日の雨の影響かしら」と思っていたのですが・・・

基本的にずっとこんな感じなんですね・・・勉強になりました。
近々リベンジに行く予定なんですが、無理そうですね^^;
その時はまぁ気負わずに、チラッと見られたら儲けもの・・・の感覚で行くことにします。
返信する
今年もやるかも (ニイムラ)
2010-03-13 21:18:12
http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/25173_1.pdf

に計画書がありますね。

今年度はイギリス海岸が復活したようなので、来年度もやる可能性はあるね。

 以上の管理所に要望の手紙を書くというのはどうかな?
 ツイッターとかで呼びかけて!
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