アユ:大量遡上、豊漁期待 相模川 /神奈川
毎日新聞 2015年05月20日 地方版
相模川で海産のアユが大量に遡上(そじょう)していることが、県水産技術センター内水面試験場(相模原市緑区大島)と相模大堰(厚木市岡田−海老名市社家)を管理する県内広域水道企業団社家取水管理事務所の調査で分かった。2011年以来、4年ぶりの大量遡上という。
相模大堰両岸の魚道での調査では、早生まれのアユの遡上は4月初旬から増え始め、現在も体長7~8センチの遅生まれが続々と上っている。相模川では02年と04年、アユの魚群で川が黒く見えるほどの大遡上があった。今年はこの半分ほどだが、例年にない遡上量で、6月1日からのアユ漁解禁では豊漁が期待されるという。
ただ、遡上量が多過ぎるとエサを十分に確保できないため大きく成長できず、早生まれもまだ体長十数センチほど。「おとりアユ」を使う友釣りのファンは大きなアユを好むため、相模川第一、第二の両漁協は大きく育ったアユを選んで放流することにしている。【高橋和夫】
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