バッテリーはびんびんになったぜぃ

　金曜日の午後、カーラジヲを聞きながら、ガレージの中の有象無象を漁っていた。
　いつもなら、そんなことはしないのだけれど、窓をあけて、音楽をながしながらさ。
　そんなことしたことなかったのだけれど、そのまま、土曜日の夜まで、カーラジヲのことを忘れていたんだ。

　夜に雨が降り出して、その時、思い出したんだ。カーラジヲと窓のことを。そして、日曜日には早く出発しなくてはいけないことをさ。

　それから、バッテリーチャージャーを二台、平行にして、朝まで、チャージしたんだ。雨が降っていたけれど、窓は開けたままにしてね。だって、電気がないんだもん。
　バッテリーの上がった、水浸しの車。最低の気分。電圧は上がってくれなくて、夜は明けていく。

　それでも、朝になって、6時になって、エンジンはかかったのよ。そのまま、エンジンを廻して、雨の中、高速道路で琵琶湖まで走った。

　結局、バッティーは1日頑張って、高速を飛ばしたおかげで、電圧は回復して、エンジンもかかるようになった。

　でも、心配だから、新しいバッテリーを買うことにした。
　ネットで見つけた、韓国製の密封式の奴。国産の半額だけど、ボッシュのＯＥＭやヒュンダイ自動車の正規品と同じだという。
　　昨日頼んで、昼にはついて、さっき、搭載した。

　バッテリーがびんびんになったら、エンジンもガンガンになった。
　おいらのおんぼろ車は。Ｖ６　24バルブのアルミヘッドの年代物。
　おいらも、こいつも、もうしばらくは現役なのさ。
　キヨシローはあがっちまったけれど…


忌野清志郎　－　雨上がりの夜空に