あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

いつものメンバーで花見&BBQ

2022-04-15 | 心の栄養

リビングの洋式こたつで

24時間過ごす麻呂は

私の帰りを待ちわびている。

母が「麻呂が待ちおったで」

(待っていたよ)と言う。

実は母が私を待っている。

この3週間ほど朝帰宅するや

倒れ込むように寝て

起きたら2階にこもって、

ライブ準備かパソコン作業。

で、やっと階下に降りて来た

と思ったら歌をさっと練習して

夕方には飛び出していく日が

続いている。

母の独り言がだんだん大きくなる。

同じ感想やテレビの情報を

リピートしているだけなので

私は生返事が良いところ。

忙しい時に限って遠くから何か言う。

「え?」「何か言った?」と

わざわざ傍まで行って

聞くほどでもないと学んでからは

あたしは返事もしなくなった。

何度も「今日は何曜日かの」と

聞いて来るが母はそれを覚える気がない。

「今日は曇りだの」とか

「〇〇さんはなになにだの~」

と、一度聞いた内容をさんざん

繰り返して所在なさそうな母。

「あんた~仕事か。」と聞く。

「当たり前に決まってる。」

と返答するのが常だ。

泊りの仕事だ。

今晩は遅くなるかと聞く。

「帰りません!」というと怯える(笑)

20年以上この生活なのにね。

放置期間が長すぎたかもしれない。

出かけながら「ボケないでよ」

と言うと「ボケそうだ」と明言する(爆)

このところ孤食も多い母。

認知機能はダダ下がりだ。

それでも春めいたのを見計らって

2回お花見をした。

庄原市に用があって

まだ早い時期に上野公園に行った。

母と麻呂は同程度にお年を召していて

歩くのが苦手。

それでも30分くらい散策した。

麻呂はすっかりくたびれた。

それから間もなく桜の名所

土師ダムが満開になった。

お弁当を選んで、

敷物を抱えて、

麻呂を連れて行った。

※お弁当の梅干がきわどい

ところに(笑)(笑)

平日だったがたくさんの人で

にぎわっていた

滞在時間は1時間。

母はそれで満足したようで

「花見はもうええ」と言った。

かまってやらないと母はいじける。

皆が不在だと麻呂もふてくされる。

ただいま~と麻呂に

駆け寄っても暗い表情で

スッと逃げるからね。

それを見て「はぶてた!」

と喜ぶ母。

あんたも似たようなモノでしょうと

内心思う娘=私だ。

一人と一匹をふてくされ

させないようにとは思う

けれど、バタバタな日は

相変わらず続く。

昨日、妹が立ち寄ったので

庭でBBQランチだ。

こんなに忙しい時にするかね。

とは思った。

買い出しからだからね。

母の財布をあてにしてます。

強引に誘った。

麻呂もついてきたが、

車内の気温が高くてあえいでいた。

外気24度で死に態だなんて。

夏になったらどうする?

で、七輪で火を起こして

ゴミ焼きか?ってな煙が出たが

最終的には素敵な火加減になり

れっきとしてBBQになった。

母は朗らかになり

麻呂は肉をもらってご満悦。

テレビの向こうでは戦争や

不正や事故や災害が

果てしなく展開される世界がある。

自分の外も内も平和で憂いなく、

ゆったりした時間を

誰かと共有できることは

この上なく幸せなことだ。

母と麻呂の毎日を

小さな幸せで満たしていく。

それが私の喜びでもある。

 

 

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