最近俄かに気になり始め、実際に自分でも都合2回参加してそのホストの持つ実力に驚嘆するに至り、またそのレッスンで出された料理に深く感動して結果誰彼構わずプッシュしまくっている職人がいる。
ニキズキッチンの中央アジア@キルギスのシェル&かおりさん、その人だ。
(http://www.nikikitchen.com/reservation/teacher.php?teacher_id=202)
このキルギス料理(他、中央アジア料理全般に言えるかもしれないが)、日本においてもまだまだ馴染みが少ないトルコ料理よりさらにレア感アリアリな部類に入るかもしれない。そんなキルギス料理に最初に興味を持ったのは手作りのラグ麺レッスンの回(第一回目)。
日本のうどんのルーツってどんなのかな?🤔
えっ?家庭でも手で麺を伸ばして作れるの?😲
なんていう軽い好奇心からの参加だったが、果たしてこれが参加して大正解のレッスンだった事の顛末は前回の記事(http://nikikitchen.blog.fc2.com/blog-entry-468.html)にアップした通り。
今回はそんな彼の第2回目のレッスン。
今回のレッスンは、中央アジア色は薄くどちらかというとパン職人シェルさんの作るパンに焦点が絞られているような構成となっている点が特徴深い。
◉「ポーリッシュ法で作るパン・ド・カンパーニュとフルーツカンパーニュ」
このレッスンにおける各メニューは以下参照。
・パン・ド・カンパーニュ
・フィグ(イチジクのフルーツカンパーニュ)
・マスタヴァ
・コワックチャ・トルトゥ
これにキルギスの緑茶と彼特製の手作りスコーン(これがまた超絶美味!)がウェルカムドリンク&フードとして付いてくる。
パン・ド・カンパーニュ
誰もが知っている、アレ。
そして個人的にも好きな部類のリーン系パン♬
ボクが彼の実力が本物である事を確信し今後も引き続き日本に居られる間は漏らさずにレッスンを受け続けていきたいと確信した一品でもある。
これ、本当に美味すぎるのでこのパンの作り方(ポーリッシュ法)を習いたい方はこのレッスンを是非受けてみて欲しいと思う。超絶美味という以外に表現のしようがない出来栄えのソレを家庭用のオーブンでさっくりと作ってしまう彼の腕はさすが横浜の「徳多朗」で修行しただけあって相当高度である事は疑う余地もないし、パンを食べてその味に驚いたのはイタリア本国で食べたもっちりどっしり系のクロワッサン以来。大袈裟でなく自分のマイベスト3に入るレベルと断言する。
レッスンでは焼きたてのこれをオープンサンドにして上にスモークサーモン、カマンベールチーズ、クリームチーズ、ローストチキン他、季節の野菜をお好みで乗せて自分の好きなように装いながら頂くのだけど、用意された上に乗せる具材は特筆するような“特別な何か”ではないものの、パン自体が美味しいのでオープンサンドを漁る手が止まらないことだろうと思う。そのあまりの美味しさに食べるのに夢中で肝心の焼き立て切り分け前の写真を撮り忘れてしまう失態をやらかしてしまったほどであるw
いちじくのフィグ・カンパーニュ
中にいちじくが入ったほんのり甘さが感じられるフルーツカンパーニュ。この、ほんのり加減が本当に絶妙で美味しい一品。こういうのが自作できるようになると突然の来客があった時などにも例えばスコーン(勿論彼の作るソレ)なんかと一緒に紅茶か珈琲を添えて出すだけでかなりポイント高いと思う。オススメは少しだけキルギスの白い蜂蜜をブルーチーズと一緒に少量だけ塗って食べるやり方で、ワインにも程よく合いそうな大人の味へと変化するので是非お試しあれ。
マスタヴァ
特製の鍋でしっかり煮込まれる中央アジアのスープ。
野菜と米、それに1cm四方のサイコロ状に切り込まれたビーフが食感のアクセントになっていてとても美味しい。ビーフの風味が良く感じられるも意外にあっさり、サッパリと頂く事ができ胃にも優しい一品。
コワックチャ・トルトゥ
何やら舌を噛みそうなネーミングのソレだけどw、サンドイッチのようなサラダと言ったら分かりやすいだろうか?ズッキーニとトマトを何層にもレイヤーにしてディルの風味も加えた、見て楽しく食べて美味しい夏向けのサラダ。これもサッパリしているので胃に優しいのが嬉しいし何よりカンパーニュ系のパンとセットで食べるによく合うと思う。
さて、もしもこのレッスン、参加するチャンスがっあったならレッスン後帰りにパンのお土産を紙袋に包んでもらえるので注意深くその紙袋の中の匂いを嗅いでみて欲しい。これは何?イーストじゃない何か別の匂いかな?でもとてもとても良い匂い。
それが何に由来するかはレッスンに出てからのお楽しみ