夜、家電が鳴った。
すぐそばにいるモラ夫は動かない。
キッチンからかけよると、留守電に切り替わり相手が話し始めた
あ
爆弾のように受話器を取りモラ夫に渡す。
あ
声の主が義父だと一言でわかったからだ。
わたしの拒絶反応も、ここまで来ると笑えてくる。
義父は、孫が就職決まったか?と聞いてきた。
うちの息子は進学。誰かさんとごちゃ混ぜになっている。
めんどくさそうに説明するモラ夫。すぐ長男を呼び本人から再度説明。一応、卒業のお祝いは一言あったらしいが、先月の私父の葬儀では全然長男と話せなかったと(# ̄З ̄)ぶつぶつ言っていた。やはり葬儀にも構ってもらいにきたのだね。
そういう義父、葬儀真っ最中にトイレに行く失態はもう忘れているのだろう。
次男にも電話を代わったが気持ちここにあらず。義父の言いたいことに相づちをうつのみで、会話が成立しなかった様子。
義父は長男しか興味がない。次男が産まれてからずっと。名前すら間違える。
モラ夫がなかなか実家に行かず痺れを切らして酔った勢いでかけてきた電話。
家電…出るのがこわくなる。