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栃木県那珂川町の『おんせんフグ』のデビューとは裏腹に、
実はふぐ免許には致命的な問題点があります。
各都道府県のなかでも、優秀とされる東京と神奈川の
ふぐ免許でさえ、危ぶまれる重大な問題...
それは人命を脅かす猛毒、
テドロトトキシンを扱う免許にも関わらず、
定期的な更新試験が無いこと...
テドロトトキシンは非常に危険な自然毒で
青酸カリと同様の致命的な毒性で即効性が無く、
ゆっくりと心肺停止に陥ります。
即効性のある解毒剤は無く、
現在も除毒の手段しか治療法が無い
自然界ではナンバー1の恐ろしい猛毒...
肝臓や腎臓などの内蔵物が毒物で、
マッチ棒の丸い先端部位の量で十分な致死量と
実に繊細な技術が要求されます。
そのような高度な技術免許にも関わらず、
各都道府県の管理で行われるふぐ免許は試験の難易度こそ高いが、
免許習得後はお粗末な管理状態と言わざるを得ません...
なぜなら、その現状として
『取得しただけで調理経験が皆無のペーパーふぐ免許人』もいれば、
『老眼で毒を見落とす危険性の高い初老』も多く、
ふぐ専門店でも無い限り扱いが少ないから…
皆さんも心当たりがあると思いますが、
我々の生活でも滅多にやらない動作は
忘れてしまうなんて事、ざらにあります。
なにより、人命に関わるもっとも危険な免許なのだから、
日本工業規格が実施する『 溶接のJIS試験』の様に
3年毎の技能維持試験が早急に必要なんです。
更新試験が行われていれば、『ペーパーふぐ免許所持』は
もちろん落ちるだろうし、老眼の症状が出てきた者は
迷わず老眼鏡をかけるでしょう...
そして、更新試験の緊張感を持つ事により、
定期的にふぐの調理を行う事になります...
しかし、そうなるには各都道府県にべったりと
癒着した『ふぐ協会』が邪魔して改善は難しい…
昔ながらの食品にまつわる『◯◯協会』というのは
根が深い分、厄介な存在です。
一連のユッケ問題もこの『◯◯協会』が
関わってるだけに飲食提供が即時中止にはならなかった...
話を戻して、『ふぐ』を取り巻く裏の実態を知れば、
高い金を出して食べるにはあまりにも
"ずさん"な 真実だと言う事が理解出来ると思います…
猛毒の内蔵物は各飲食店の厳重な管理のもと、
しかるべき施設で焼却処分をするのですが、
処分代を惜しむのか、はたまた面倒なのか
一般ゴミとして廃棄してる輩も正直なところ、
存在する現実です。
また、そのトラフグは本当にトラフグ?
実は安価な『サバふぐ』や『ショウサイふぐ』では ???
と偽装も多いのが現実で、実に厄介なんです。
価格競争でリーズナブルな飲食物には必ず、カラクリと偽装があります。
中国産のホルマリン河豚も安価で多く出回ってるし、
国内のブランド養殖でも病気率が高ければ
抗生剤の過剰投与した『養殖失敗ふぐ』が裏口から安価で出回ります。
しかも、限られた業界だけに
完全偽装の巣窟となってる『ふぐ業界』…
安易に口に出来ない『ふぐ料理』は、
これまでの高価と言う理由ではなく、
今後は危険を回避すると言う観点からも口にする事は
細心の注意が必要なのではないでしょうか?