無事帰宅できたのは良いが、もう既にミッドナイトだった。
アパートメントには共同のシャワー室しかない為、その日は
そのまま寝ることにした。
次の日、ミュニ(路面電車)に乗ってまた冒険の始まりだ~!
(ただの街の散策である)
ミュニは降りる際、出口扉近くのロープが張ってあるタイプ
の電車の場合は、そのロープを引っ張ってドアをオープン
するのだが、開かない場合がある。
その場合は叫ぶかドアを蹴るかである!
そう教えられたのである。
降りる停留所にきた。なんと開かない!今まさになってほしくない状況に陥った!ヤバイ!どうする!?
叫ぶのはなんとなく恥ずかしい!
残るは蹴るしかない!これは得意だ!
ドアを蹴ってみた!
開いたうきっ~
よかった!一喜一憂である。旅は一つ一つがドキドキの
連続である。
ピカピカの一年生の気分である。
もうお金がないのでショッピングしようにも出来ない。
ひたすらブラブラするのみである。
ゴールデンゲートパークでは音楽を鳴らした若者が
声を掛けてくる!
『チェケラ~』 (check it out!)
ためしてみなよ~♪みたいなノリである!
日本人はあまり見ず知らずの人に声を掛けたりしない!
アメリカはフレンドリーな国だ!
さてサンフランシスコといえばゴールデンゲートブリッジや
フィッシャーマンズワーフ、ゴールデンゲートパーク、
そしてアルカトラズ島などが観光スポットとして
有名であるが、アルカトラズ島だけが行けていない。
あのアルカポネが収容されていたといわれる刑務所だ!
その他は立ち入ってはいけないといわれている
テンダーロイン地区も行ってみた。
薬物などの犯罪が多い地区で危険とされている場所だ。
しかしサンフランシスコに行くと決めてからテンダーロイン
には行ってみようと思っていた。
さすがに歩いては無理だ。一人でも無理だ。
そう現地に滞在している者と一緒に行こうと密かに決めていた。早速、車で二人テンダーロインに向かった。
もう日は暮れている。
現地の友人の様子もなにやらおかしい。
最初はよっしゃ~いったるど~と意気込んでいたのに
なにか暗い感じで嫌がってるようにも見受けられる。
どうしたんだ!?
次回に続く・・・
we to man VOL,23 3月号掲載分より
棚橋