カトログ !! ~ カトレヤ交配種のブログ (Hybrid Cattleya's Database) ~

洋蘭の女王カトレアのデータベース(主に大輪系交配種)&育種交配・実生の魅力をご紹介

サンセットさんの温室だより 2013秋

2013年11月30日 20時00分00秒 | ■特集























































◎情報提供・お問い合わせ等の連絡先メールアドレスは、こちらをクリック!

■索引 - Index -(アルファベット順)は、こちらをクリック!

※当ブログ内の画像の使用をご希望の方はメールにてご連絡下さい。ご好意でご提供頂いている画像がございますので無断転用はご遠慮下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンセットさんプレゼンツ「牧野植物園ハワイアンフラワーフェスティバル」画像集 第2弾

2013年09月30日 00時00分00秒 | ■特集
<サンセットさんからのコメント>
「高知県立牧野植物園でのハワイアンフラワーフェスティバルではハワイ島にあるアカツカ蘭園作出のカトレヤを見ることができます。これまで日本にほとんど紹介されていない蘭園の貴重な品種が展示されています。約1ヶ月間の間に随時、展示花は更新されるそうです。高知観光を兼ねて訪ねてみてはいかがでしょうか?
 高知城下の日曜市では食品から骨董品、植物、土産品などあらゆるものが売られています。特に今、戻り鰹の美味しい時期だそうです。先日私も鰹のたたきをいただきました。」
































































●「ハワイアンフラワーフェスティバル」について詳細は、こちらをクリック!


◎情報提供・お問い合わせ等の連絡先メールアドレスは、こちらをクリック!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンセットさんプレゼンツ「牧野植物園ハワイアンフラワーフェスティバル」画像集 第1弾

2013年09月24日 00時00分00秒 | ■特集
高知県立牧野植物園 特別企画2013
ハワイアンフラワーフェスティバル
~Hawaiian Spirit ハワイを彩る熱帯植物~






























●「ハワイアンフラワーフェスティバル」について詳細は、こちらをクリック!



◎情報提供・お問い合わせ等の連絡先メールアドレスは、こちらをクリック!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンセットさんの仁淀川画像集

2013年08月17日 19時00分00秒 | ■特集
先日の高知のセミイエローさんの温室見学の際に、サンセットさんが撮影なさった画像をご紹介させていただきます。清流の美しさにご注目下さい!
 ちなみに、「たっすい」の意味は「薄い・頼りない」などだそうです。



























◎情報提供・お問い合わせ等の連絡先メールアドレスは、こちらをクリック!

●育種家 サンセットさんのWebサイト「Rie's Cattleya」は、こちらをクリック!

※当ブログ内の画像の使用をご希望の方はメールにてご連絡下さい。ご好意でご提供頂いている画像がございますので無断転用はご遠慮下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「高知のセミイエローさんの温室見学2013」レポート

2013年08月12日 18時00分00秒 | ■特集
 皆様、こんにちは(こんばんは)、カトログ管理人シンです。先日、このカトログにも多くの画像をご提供くださっている高知のセミイエローさんの温室見学に行ってきました。
 できれば、いつものように事前に参加者を募りたかったのですが、今回は何かと多忙でその余裕がありませんでした。申しわけありませんでした。またの機会には是非、ご参加下さい!




於:四国巡礼さん温室(手前)
 まずは、四国巡礼さんの温室を見学させていただきました。ご覧の様にすくすく育っている株たちを見ていると活力を分けてもらえるように感じます。



於:四国巡礼さん温室
 四国巡礼さんの温室ではこんな魅力的な美花が出迎えてくれました。四国巡礼さんのオリジナル交配の交配番号M-15-4です。印象的な花色・色調と展開の良い花容が素晴らしいと思います。



於:四国巡礼さん温室(奥)



於:四国巡礼さん温室(花径約16.0cm)
■Rlc. Terri Henderson‘Paul’
リンコレリオカトレヤ テリー・ヘンダーソン‘ポール’
(Rlc. Hausermann's Symphony x Rlc. Melinda Wheeler (11/12/2000))



 四国巡礼さんのお宅を出発し高速道路で、高知のセミイエローさんの地元高知県へ。画像の大きな川は「仁淀川(によどがわ)」。映画「県庁おもてなし課」にも登場する水質全国1位の河川。“仁淀ブルー”と呼ばれる独特な色調の水の色がとても印象的でした。









 「名越屋(なごや)沈下橋」



 名越屋沈下橋上の退避スペースから。



 仁淀川の上流。エメラルドグリーンの“仁淀ブルー”がさらに透明感を増して非常に美しかったです。



 高知県の郷土料理「皿鉢料理(さわちりょうり)」でおもてなし頂き、大変感動しました。まさか、ここまでしていただけるとは。。。と、ちょっと恐縮です(汗)



 そして!高知と言えば、やはりコレ!本場の絶品“カツオのたたき”。
 ちなみに、じつは私、カツオのたたきは今まで、おろし生姜とポン酢でしか食べたことがなかったので、今回、ニンニクとミョウガは初体験。ニンニクはピリッと利いて、大変、美味でした!




 さらに、お土産にいただいた高知県のゆるキャラ「高知カツオ人間。」のストラップ。



 仁淀川の上流付近には巨大な岩がゴロゴロしているのですが、この画像は巨岩に着生した苔やシダ類。



 県立自然公園「安居渓谷」の石碑



 仁淀川上流の絵に描いたような渓流。



 上の画像の渓流の脇の小道を上がると飛龍の滝という大きな滝があるそうです。



 おそらく、ミヤマカワトンボだと思われる綺麗なトンボ。



 岩壁に着生する「イワタバコ」。この画像ではわかりにくいのですが、綺麗な青紫の小さな花を着けていました。



 「イワタバコ」の花。



 画像ではわかりにくいと思いますが、こちらも超が付くほどの巨岩。特に大きい為に神格化されているようで岩上に小さな祠(ほこら)がありました。



 高知県で最古の昭和10年に架けられた沈下橋「久喜橋(くきばし)」。



 沈下橋から仁淀川にダイブして遊ぶ子供達。



 高知のセミイエローさんの温室(画像中央)に到着。「崖の上のポニョ」ならぬ、崖の上の温室。



 映画「県庁おもてなし課」にも登場した高知のセミイエローさんの温室付近からの風景。



 高知のセミイエローさんの温室内部(1)



 高知のセミイエローさんの温室内部。棚下では小苗が栽培されています。



 高知のセミイエローさんの温室内部(2)



 高知のセミイエローさんの温室脇の棚。



 帰路に見た土佐電鉄の路面電車の駅。小さくて素朴な駅です。



 土佐電鉄の路面電車の車両。サンセットさん曰く、もっとレトロな感じの車両もあったとのことです。



 帰路、高速道路を走る車から撮影した「讃岐サンセット」!


 仁淀川の上流の川原には鉄鉱石の欠片が多く転がっていたのですが、それを見て学生時代に創った短歌を思い出しました。

・街をゆく 人などに無し セメントの ひと粒にこそ ただ思郷湧く

 「奥深い山から無理やり連れてこられて、コンクリートの中に閉じ込められて微動だにできないセメントの一粒が抱く思郷の念は、上京し大都会で企業の歯車となって、くたくたになって働く地方出身者達の思郷の念とも比較にならないほど深く切ないものだ。」という、ちょっと、大人に対するイヤミを込めた内容の歌です(苦笑)。が、大人になった今は、このような歌は創りません(苦笑)。

 などと言いつつも、「カトログ !!」は、これからも大輪系カトレヤ交配種一筋で邁進します!今後共、宜しくお願いします!




(上記、記事中の属名表記は最新属名を採用しました。そのため一部、過去記事との表記の相違等が発生する場合がございます。)

◎情報提供・お問い合わせ等の連絡先メールアドレスは、こちらをクリック!

●育種家 サンセットさんのWebサイト「Rie's Cattleya」は、こちらをクリック!


■索引 - Index -(アルファベット順)は、こちらをクリック!

※当ブログ内の画像の使用をご希望の方はメールにてご連絡下さい。ご好意でご提供頂いている画像がございますので無断転用はご遠慮下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

育種家サンセットさんプレゼンツ ~ Rlc. Hsinying Pachi Pachi に纏わる話 ~

2013年06月24日 00時00分00秒 | ■特集
 初めてシンイン・パチパチの花を見たのはハワイ・オアフ島のオーキッドセンター(OC)でした。2005年のことです。広い栽培所の中で目を引く黄色い大輪花がありました。ラベルを見るとKaoの印字のあとにHaw Yuan Gold x Haadyai Delightとあり、実生株のようでした。
 OCでは大輪カトレヤの実生はめずらしく大半が中輪サイズのメリクローン株でした。咲いている花は同じラベルなのにサイズも型も色も違っていました。
画像1・2・3は2005年にOCに咲いていたシンイン・パチパチの開花例です。


・画像1

・画像2

・画像3

 実生株は学校の教室1室分ぐらいありました。その中から丈夫そうな未開花苗を選び持ち帰りました。
 OC園主のリチャード高藤さんは2011年10月に亡くなり現在蘭園がどうなっているのか詳しくはわかりません。奥さんのLeaさん、娘さんのLainaさんはどうしてるのでしよう。OCでごちそうになったマンゴーの味が忘れられません。元はミヤモト蘭園の美味しいマンゴーを接ぎ木したものだと聞き、いっそう記憶にのこっています。
 画像4はフイリッピンから出稼ぎに来ていた若い女性が撮ってくれた画像です。彼女は写真を撮ったことがなく、いつまでもレンズの方からのぞいていたので、こうやって撮るんだよと教えました。20歳そこそこで結婚し旦那さんと二人でハワイに出稼ぎにきていました。
かって日系人たちも、さとうきび畑で夫婦で懸命に働いたのだろうと彼女の日焼けした笑顔を見ながら想像しました。


・画像4

 同じWaianae地区にはかってそのミヤモト蘭園があり、現在でもコダマ蘭園、カーメラさんのいるS&W蘭園、台湾系のWaianae蘭園などがあります。毎年ドームに来ているH&R蘭園は島の反対側東側にあります。
 持ち帰った実生のHsinying Pachi Pachi苗は2007年の秋からわが家でも咲き始めました。(※画像6以降)


・画像6

・画像7

・画像8

・画像9

 画像5のRlc. Hsinying Pachi Pachi‘Carmela’は2008年のAOSの雑誌にのっていたものです。ハワイ島のカーメラ蘭園もOCぐらの広大な栽培所を持っています。
オアフ島ホノルル空港から飛行機で約40分でハワイ島ヒロ空港、そこから車で海岸線にそって北へ1時間、そこにカーメラ蘭園はあります。おそらくかってのサトウキビ畑で周りには人家もないようなところです。先代園主の故タカサキヤスジさんがいつもヒロ空港で待っていてくれました。1時間の道中、年代物のタウンエースに揺られながら聞かされた健康法の話が懐かしいです。途中いくつもの渓谷にかかる橋があり、いくつ渡ったか数えました。いつか自分でレンターカーを運転しながら来なければと考えながら。
 今年カーメラのHPにRlc. Pachi Pachi‘Carmela’メリクローンが掲載されました。蘭友のKさんが輸入しそれを分けてもらいました。


・画像5

 2013年2月沖縄国際蘭展で懐かしい人に会いました。2006年に新栄での台湾国際蘭展で会った人です。蘭展会場の大揚蘭園ブースで買い物中、英語も日本語も通じない園主に苦労しているときに助けてくれた人がいました。その時いろいろ話をしたなかで、有名な赤花Chia Lin が桂林という会社名だということを教えてくれたのもその人でした。顔をおぼえていたので沖縄で声をかけました。同行のKさんにも紹介しました。その人から初めて名刺をもらいKaoとあったのでビックリ、「シンイン・パチパチのKaoさんですか?」と聞き直しました。
 Kao(高)さんは清華蘭園の代表者でした。あのとき声をかけてくれたのは清華蘭園のブースが近かったのでしょう。Kさんはもらった名刺にあったアドレスをたよりにこの春、清華蘭園からもHsinying Pachi Pachiはじめいろいろなカトレヤの苗を入手しました。
 OCで買った実生のHsinying Pachi PachiのラベルにKaoと印字されていましたが沖縄で会うまで、あの台湾で親切にいろいろ教えてくれたそのひとが交配・登録者だったとは知りませんでした。Hsinying Pachi Pachiをめぐっていろいろな人とのつながりを持てたことを嬉しく思います。ハワイで入手した実生株もこの春我が家にやってきたハワイと台湾のHsinying Pachi Pachiも、しっかり咲かせなければいけません。

2013年6月14日 記


・画像は2007年11月に咲いたRlc. Hsinying Pachi Pachi‘Rie’(初花時)


●Rlc. Hsinying Pachi Pachi についての記事は、こちらをクリック!



(上記、記事中の属名表記は最新属名を採用しました。そのため一部、過去記事との表記の相違等が発生する場合がございます。)

◎情報提供・お問い合わせ等の連絡先メールアドレスは、こちらをクリック!

●育種家 サンセットさんのWebサイト「Rie's Cattleya」は、こちらをクリック!

■索引 - Index -(アルファベット順)は、こちらをクリック!

※当ブログ内の画像の使用をご希望の方はメールにてご連絡下さい。ご好意でご提供頂いている画像がございますので無断転用はご遠慮下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「育種家サンセットさんの温室見学ツアー(高松詣で)2012」レポート

2013年01月03日 18時00分00秒 | ■特集

神戸港に停泊している「ジャンボフェリー(こんぴら2)」です。午前1時発の便で神戸を出て、5時に高松に着きます。 


早朝にお邪魔した高橋洋蘭園さん(高松)の温室内の様子


高橋洋蘭園さん(高松)の温室内の様子


高橋洋蘭園さん(高松)の温室内の様子


高橋洋蘭園さん(高松)の温室内の様子


Rlc. Sweet Jackpot‘Rie’HCC/JOS です。1花茎に6つのツボミが着いています。於:高橋洋蘭園さん(高松)


高橋洋蘭園さん(高松)でつくっていただいた私の交配「SN-15」のフラスコ苗の様子


於:サンセットさん温室
この画像ではわかりにくいのですが、色とりどりの花が咲き誇り、まさにパラダイスです!


於:サンセットさん温室


於:サンセットさん温室


於:サンセットさん温室


於:サンセットさん温室


昼食は「かわたうどん」さん(高松市香南(こうなん)町)にて。


「かわたうどん」さんの絶品鍋焼きうどん!
コシのあるうどんが好きな私は普段は鍋焼きうどんはオーダーしないのですが、さすが本場!充分にコシのある麺と美味しい出汁を堪能できました!


於:四国巡礼さん温室
四国巡礼さんのオリジナル交配「M45」こと、Rlc. (Shiny Canyon‘Yuki’x Haw Yuan Gold‘Yong Kon #2 (永康二號)’)。
昨年、カトログで初花をご紹介させていただいた個体の花です。やはり、一層ゴージャスな印象の美花になっていました。


於:四国巡礼さん温室


於:四国巡礼さん温室


於:四国巡礼さん温室


於:四国巡礼さん温室


於:四国巡礼さん温室


夕食は「福乃家」さん(高松市国分寺町)にて。


「打ち込みうどん」。関西で言う「味噌煮込みうどん」風のうどんです。
先にご紹介した「かわたうどん」さんの鍋焼きうどんと同じく、しっかり煮込んであるにもかかわらず、コシの強い麺と味わい深いスープが大変、美味でした!


 というわけで、今回もサンセットさんにはご多用中にもかかわらず大変お世話になり、さらに初参加の「岡山のTさん」ともお会いできて、とても貴重で充実した年末を過ごすことができました。特に今年の年末は例年になく仕事が多忙でしたので、いい充電になりました。
 これでまた、今年一年、仕事に趣味にプライベートに頑張れます!今年もまた大輪系カトレヤ交配種一筋、熱くいきます!!

※また個々の花については後日、記事にさせていただきます。

 


(上記、記事中の属名表記は最新属名を採用しました。そのため一部、過去記事との表記の相違等が発生する場合がございます。)

◎情報提供・お問い合わせ等の連絡先メールアドレスは、こちらをクリック!

●育種家 サンセットさんのWebサイトは、こちらをクリック!

※当ブログ内の画像の使用をご希望の方はメールにてご連絡下さい。ご好意でご提供頂いている画像がございますので無断転用はご遠慮下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

育種家サンセットさんプレゼンツ ~ 高知のセミイエローさん宅訪問記 ~

2012年10月07日 18時00分00秒 | ■特集
今回は、サンセットさんからご提供いただいた貴重な記事をご紹介させていただきます。

「カトログ読者のみなさんの中には、いつも美しいカトレヤ画像を投稿している高知のセミイエローさんに関心をお持ちの方もいらっしゃると思います。今回、そのセミイエローさんのお宅を初めて訪問してきましたので以下にご紹介させていただきます。」

 私がセミイエローさんと知り合ったのは2008年1月の香川県高松三越デパートでの洋蘭展でした。
 見学者の中に熱心にカトレヤを撮影している40歳代と思われる男性の姿がありました。当日、蘭会の当番で会場にいた私は「カトレヤに興味をお持ちですか?」と声をかけました。「はい」という高知弁での返答に、高知から何時間もかけて見学に来ていたことに驚きました。私のホームページを見てくれていたこともわかり、すぐに親しくなりました。それからわが家の温室を年に数回訪ねてくれるようになりました。
 
 9月初め、カトログ読者の北九州のKさんから連絡があり、15日に訪問してくれることになりました。事前に予定を聞くと翌日、高知を観光したい希望とのことで、「じゃあ、セミイエローさん宅を訪ねてみよう」と提案しました。Kさんも以前から訪ねてみたかったらしくすぐに予定は決まりました。
 9月16日早朝に高松を立ち、高速道路を高知伊野インターまで約2時間走りました。途中、南国サービスエリアでご当地B級グルメの鍋焼きラーメンをいただきました。カツオのつくねがチャーシューの役割をしっかり果たしていて美味しかったです。

 伊野からは国道33号線を松山にむかって約40分走りセミイエローさんの住む仁淀川町に着きました。おりしも台風16号が接近して来ていましたので仁淀ブルーの川は見られず残念でした。

 川沿いの集落はどこも急な傾斜に重なるように軒を連ねています。その一軒がセミイエローさんのお宅でした。玄関前に開花中のカトレヤを6、7鉢飾ってありましたが、どれもよくできていて Rlc. Cornerstone (Rlc. Bryce Canyon x Rlc. Memoria Crispin Rosales) などは花サイズが20cmもありました。気温が高松に比べ4、5度低いようでわが家で10月に咲くものが咲いているという状況でした。



 自宅の東に畑があり、そこにセミイエローさん手作りの温室がありました。南は眼下に仁淀川、そして周りを四国山地が囲んでいました。


 温室の中で目を引いたのは Rlc. Whisky River‘Mana’(赤花)です。この花は岡山のレッドさんの選抜個体でおそらくカトログつながりで譲り受けたのでしょう。岡山のレッドさんは毎年アメリカのカーター&ホルムズから共同で実生苗などを輸入している仲間でもあります。カーターからの実生苗からは Rlc. Whisky River に限らずいいものが出そうです。お昼過ぎまで楽しくカトレヤ談義に花を咲かせました。



 インターネットのおかげで世界中から情報を入手することができ、どんなところにいてもカトレヤ栽培を楽しめるようになりました。ネットを通じての仲間づくりや交流、そして開花した花の披露も楽しいものです。話は尽きませんでしたが雨風が強くなり午後2時前に帰路につくことにしました。翌日のニュースでは仁淀川町の一部に400mm以上の雨が降ったとか。

 ちなみにセミイエローさんの花画像は朝、日の出直前に家の前庭で撮っているそうです。いわば自然の間接照明を利用した撮影といえるでしょう。カメラも最新の一眼ではなく7、8年前の一般的なコンパクトデジカメ、美しく撮るのは撮る人の気持ちのようです。もちろんその前に栽培努力があってこその結果です。

 これからのセミイエローさんのカトレヤ栽培と、いい花の花画像に期待したいと思います。

2012年9月30日 サンセット記




◎情報提供・お問い合わせ等の連絡先メールアドレスは、こちらをクリック!

●育種家 サンセットさんのWebサイト「Rie's Cattleya」は、こちらをクリック!

※当ブログ内の画像の使用をご希望の方はメールにてご連絡下さい。ご好意でご提供頂いている画像がございますので無断転用はご遠慮下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<カトログ !! 版> 大輪系カトレヤ交配種『新時代の胎動』Vol.1

2012年06月24日 18時00分00秒 | ■特集
※当記事は、NEW ORCHIDS(ニュー・オーキッド)2011年 11月号への私の寄稿のブログ版です。


於:高橋洋蘭園さん(高松)2003年2月
下記“ある花”こと「Rlc. Sanuki Sunset(サヌキ・サンセット)実生開花例3」


~ 育種家サンセットさんとの出会い ~

 2003年2月。神戸蘭友会のバスツアーで訪れた香川県高松市の高橋洋蘭園で、私は“ある花”と出会いました。暖かいオレンジ色の花色と、銘花パメラ・ヘザリントン‘コロネーション’(Rlc. Pamela Hetherington‘Coronation’FCC/AOS) を想起させる力強い花容を持ったその花のラベルには「Blc. Dal's Sunset‘Rie’x Pot. Memoria Seichi Iwasaki‘Waianae’」との表記がありました。まだ当時“実生未登録品種=雑種”という低い価値観しか持っていなかった私は、その花が大変魅力的な花であるにもかかわらず、結局、入手することはせずに高橋洋蘭園をあとにしてしまったのです…。
 そして2003年といえば、私がカトレヤという花にすっかり魅了されてから10年程が経った頃で、たとえ温室無しでも努力と工夫次第では、まずまずの花を咲かせられることが判り、ゴールが見えると急激に興醒めする私の“悪い癖”が頭をもたげ始めていた頃でもあったのです。そんな時に出会った“ある花”は、その悪癖を払拭し、心の内に新たな価値観を芽生えさせるきっかけを私に与え、全くゴールの見えない、永遠に飽くことの無いようにも思われる“妄想の花園”とも言うべき世界へと誘ってくれることとなるのです。
 バブルが崩壊して数年が経ったあの頃、海外からの新花の輸入も減り、かつてのような新鮮な感動を得られる機会も減っていたという事情の中から「自らの手で感動を与えてくれるような花を創ろう!」と思い立つ者が現れるのは必然で、“ある花”は、そんな中から生まれてきた香川県高松市の育種家、サンセットさんによるオリジナル交配「交配番号 R12」こと、“サヌキ・サンセット (Rlc. Sanuki Sunset) ”だったのです。その事実は知らず、翌2004年の暮、その頃には私の中で「希望」や「可能性」という言葉たちの象徴ともなりつつあった、あの“ある花”に導かれるかのようにして、私は再び高橋洋蘭園を訪れ、育種家サンセットさんとの運命的とも思える出会いを果たすのです。


<サンセットさんプロフィール>
日本・蘭協会会員
四国蘭協会会員
香川洋らん趣味の会会員
スタンダード・カトレヤ交配種同好会会員
その他
「JOGAレビューVol.12」読者のおたよりコーナーご出演
NHK教育テレビ「美の壺」テーマ“蘭”ご出演など。



<育種家サンセットさん 初期作品ギャラリー>
大輪系カトレヤ交配種の育種家サンセットさんの比較的、初期の代表作の一部をご紹介します。


■Rlc. Sanuki Sunset‘Rie’
リンコレリオカトレヤ サヌキ・サンセット‘リエ’
(Rlc. Dal's Sunset‘Rie’x Rlc. Memoria Seichi Iwasaki‘Waianae’(30/12/2005))
 サンセットさん交配・登録による多彩な花色・花容の斬新かつ魅力的な個体が多数出現している興味深い交配。
 大輪サーモンピンク系優秀花ダルズ・サンセット‘リエ’(Rlc. Dal's Sunset‘Rie’) と、主にサンセットカラー系の優秀花を生んだ実績を有する銘親メモリア・セイチ・イワサキ‘ワイアネ’(Rlc. Memoria Seichi Iwasaki‘Waianae’) との交配です。
 私にとってこの交配は、カトレヤの交配・実生における品種改良の可能性と、交配・実生の楽しさ、奥の深さを実感させてくれた、かけがえの無い交配です。
 ちなみに、品種名の由来は“讃岐平野に沈む夕日のイメージ”。讃岐(さぬき)とは「さぬきうどん」で有名な四国、香川県の旧国名です。
 画像の個体‘リエ (Rie)’は、力強い花容と濃く鮮やかな花色を併せ持つ極美花。まるで銘花パメラ・ヘザリントン‘コロネーション’(Rlc. Pamela Hetherington‘Coronation’FCC/AOS) をサンセットカラーに染め上げたような素晴らしい花だと思います。

●Rlc. Sanuki Sunset についての記事は、こちらをクリック!



画像提供=サンセットさん
■Rlc. Rie's Debut‘Winter Delight’AM/JOS
リンコレリオカトレヤ リエズ・デビュー‘ウィンター・デライト’
(C. Drumbeat x Rlc. Pink Debutante (10/07/1991))
 大輪ラベンダー系の有名優秀品種ドラムビート (C. Drumbeat) と、パステルピンク系の往年の銘花ピンク・デブタント(Rlc. Pink Debutante)との交配。
 画像の個体‘ウィンター・デライト (Winter Delight)’AM/JOS は、サンセットさんが師と仰ぐ香川県丸亀市の新居義久さんが交配した実生苗からのサンセットさんによる選抜個体。
 ちなみに、この花の AM/JOS 入賞をきっかけにサンセットさんの“交配・実生カトレヤ人生”が始まったとのことですので、まさに“育種家サンセットさんのデビュー”の後押しをした花ともいえるわけで、その花の登録品種名が“リエズ・デビュー”とは、なんて“粋”なネーミングだろう!と、しかもこの「Debut」は単なるこじ付けではなく、親品種「Pink Debutante」からのもので、そのセンスにも大変感銘を受け、将来登録予定の私の登録品種名のネーミングにも大いに参考にさせていただきたいと思っています。
<入賞データ>
・AM/JOS = 80P, NS17.0cm, 1991年2月、高松空港蘭展

●Rlc. Rie's Debut についての記事は、こちらをクリック!



栽培=四国巡礼さん 画像提供=サンセットさん
■Rlc. Sweet Jackpot‘Rie’HCC/JOS
リンコレリオカトレヤ スイート・ジャックポット‘リエ’
(C. JJosé Dias Castro(Jose Dias Castro) x Rlc. Sweet Anniversary (06/01/1999))
 濃色の整型花を生む交配親として実績のあるホセ・ディアス・カストロ (C. José Dias Castro(Jose Dias Castro)) と、雄大なリップに鮮明な黄目の入る極大輪花を着ける国産優秀花スイート・アニバーサリー‘イエロー・アイ’(Rlc. Sweet Anniversary‘Yellow Eye’) との交配。
 画像の個体‘リエ (Rie)’は、ニューオーキッドにも過去、幾度となく掲載されている有名花で岡山県のフジナーセリー交配による実生苗からのサンセットさんの選抜個体です。洋蘭情報誌ニューオーキッドのバックナンバーでフジナーセリーの方がコメントされているように、これほどの濃色大輪花はこの交配の兄弟個体には見当たらず、本交配中の最高個体だと思われます。
<入賞データ>
・HCC/JOS = NS17.0cm, 1996年1月

●Rlc. Sweet Jackpot についての記事は、こちらをクリック!



栽培・画像提供=サンセットさん(2005年1月開花分)
■Rlc. Dal's Sunset‘Rie’HCC/JOS
リンコレリオカトレヤ ダルズ・サンセット‘リエ’
(Rlc. George King x Rlc. Waikiki Sunset (01/02/1995))
 サーモンピンク系の優秀花ジョージ・キング‘セレンディピティ’(Rlc. George King‘Serendipity’) と、サンセットカラー系の銘親ワイキキ・サンセット‘ブライテスト・オレンジ’(Rlc. Waikiki Sunset‘Brightest Orange’) との交配。
 画像の個体‘リエ (Rie)’は、サンセットさんの選抜個体で HCC 入賞時の花径は 16.3cm もの大輪。親のジョージ・キング‘セレンディピティ’を超える新世代のサーモンピンク系の極美花だと思います。
 ちなみに、親にワイキキ・サンセット‘ブライテスト・オレンジ’を使った交配では通常、花径は中~中大輪クラスにとどまる傾向が強いようですので、ダルズ・サンセット‘リエ’はワイキキ・サンセット‘ブライテスト・オレンジ’の子供としては特筆すべき大輪花と言えると思います。
 また、ダルズ・サンセット‘リエ’の兄弟個体‘オレンジ・ハット(Orange Hat)’HCC/JOS は、以前、洋蘭情報誌ニューオーキッドでも紹介されたことがありましたが‘リエ’に比して花色はやや濃いようなのですが、花径・花型では、今一歩といった印象の花でした。その他の兄弟個体にも特筆すべき優秀花は開花していないようですので、おそらく日本国内においては‘リエ (Rie)’が最高個体ではないかと思われます。
<入賞データ>
・HCC/JOS = 78P, NS16.3cm, 1997年

●Rlc. Dal's Sunset についての記事は、こちらをクリック!



画像提供=サンセットさん 栽培=曼荼羅さん(※実際の花色はもっと濃く鮮やかです)
■Rlc. Sweet Roon‘Rie’
リンコレリオカトレヤ スイート・ルーン‘リエ’
(Rlc. Sweet Anniversary x Rlc. Herons Roon (13/08/2004))
 雄大なリップに鮮明な黄目の入る極大輪花を着ける国産優秀花スイート・アニバーサリー‘イエロー・アイ’(Rlc. Sweet Anniversary‘Yellow Eye’) と極厚弁濃色系花ヘロンズ・ルーン‘グレイプスランド’(Rlc. Herons Roon‘Grapesland’) との交配。
 画像の個体‘リエ (Rie)’は、フジナーセリー交配による実生苗からのサンセットさんの選抜個体。この交配においても‘リエ’ほどに花径・花色・花型において均整のとれた兄弟個体は見当たらず、この花が最高個体ではないかと思われます。

●Rlc. Sweet Roon についての記事は、こちらをクリック!



栽培・画像提供=サンセットさん
■Rlc. Hawaiian Echo‘Rie’HCC/JOS
リンコレリオカトレヤ ハワイアン・エコー‘リエ’
(Rlc. Toshie Aoki x C. Persepolis (05/11/1992))
 セミイエロー系の銘花トシエ・アオキ (Rlc. Toshie Aoki) と、セミアルバの銘花パーセポリス‘スプレンダー’(C. Persepolis‘Splendor’) との交配。
 画像の個体‘リエ (Rie)’は、サンセットさんがハワイのコダマ蘭園から輸入された実生苗からのサンセットさんの選抜個体です。
 以前、この交配の兄弟個体を見る機会がありましたが、花色は‘リエ’と似ていましたが花径12.0cm程の中輪花でしたので、‘リエ (Rie)’ほどに両親の特徴が程よく融合されたように上手く継承し、かつ大輪となった個体はないのではないかと思います。少なくとも現在、日本国内には出回っていないようです。
<入賞データ>
・HCC/JOS = 76点、1996年1月、高松空港蘭展、NS14.5cm

●Rlc. Hawaiian Echo についての記事は、こちらをクリック!



栽培・画像提供=サンセットさん
■Rlc. Rie's Bay‘Oranges’HCC/JOS
リンコレリオカトレヤ リエズ・ベイ‘オレンジーズ’
(Rlc. Formosan Gold x Rlc. Sunset Bay (13/03/2006))
 系統的に黄花とサンセットカラー系花を生む傾向のある親同士の交配。サンセットさんの登録品種です。
 画像の個体‘オレンジーズ (Oranges) ’は、鮮やかなオレンジイエローの花色と従来のサンセットカラー系花と比して、展開良く整型の花容が魅力的な美花だと思います。
 なお、本種の交配を紐解くと黄花やサンセットカラー系花の親としての優れた実績を有する品種が多く、大輪系カトレヤ交配種中において人気が高いわりに、育種・改良が遅れ気味なサンセットカラー系花の次世代の親品種として今後の活躍が期待できそうな高いポテンシャルを有している魅力的な品種ではないかと思います。ちなみに私自身も、この花を使った交配をすでに数種、実践済みです。
<入賞データ>
・HCC/JOS = 76P, NS13.0cm, 1996年1月(於:高松空港蘭展)

●Rlc. Rie's Bay についての記事は、こちらをクリック!


●<カトログ !! 版> 大輪系カトレヤ交配種『新時代の胎動』Vol.2は、こちらをクリック!

●<カトログ !! 版> 大輪系カトレヤ交配種『新時代の胎動』Vol.3は、こちらをクリック!



◎情報提供・お問い合わせ等の連絡先メールアドレスは、こちらをクリック!

■索引 - Index -(アルファベット順)は、こちらをクリック!

※当ブログ内の画像の使用をご希望の方はメールにてご連絡下さい。ご好意でご提供頂いている画像がございますので無断転用はご遠慮下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「GW特別企画、サンセットさんの温室見学ツアー2012」レポート

2012年05月19日 18時00分00秒 | ■特集
 皆様、こんにちは!すっかりご無沙汰してしまっております、カトログ管理人のシンです(汗)。
 更新が滞っているために「体調を崩してるの?大丈夫?」といった内容のメールもいただいてしまいまして、ご心配をおかけしてしまっているようで申しわけございません!(苦笑)単に仕事が多忙なだけですので、ご心配なく!
 それでは、随分遅くなってしまいましたが、5月4日の「GW特別企画、サンセットさんの温室見学ツアー2012」の様子を簡単にで申しわけありませんが、ご紹介させていただきます。




 明石海峡大橋の神戸側の付け根にある高速バスの乗り場(高速舞子)にて。
 ここから約2時間半、バスにゆられてJR高松駅前に到着。育種家サンセットさん、岡山の小山さん、千葉のいっちゃんと合流し、四国巡礼さんの温室→サンセットさんの温室→高橋洋蘭園さんの温室を見学させていただきました。


於:四国巡礼さん温室


於:四国巡礼さん温室


昼食は塩がま屋さんの絶品カレーうどん!


塩がま屋さんの店内に飾られていた四国巡礼さん創出&選抜による Rlc. Sunnystate's Spring Dream‘Miki’


昨年のGWと同じく、サンセットさんにご案内いただいた『法然寺』


法然寺の中にお花屋さんやうどんやさんもあります。


ツツジの美しい「仏生山(ぶっしょうざん)公園」。今年はまだ7~8分咲きでした。


ツツジの通り抜け。こちらは3~4分咲きでした。


高橋洋蘭園さん(高松)の温室風景(一部)


Rlc. Sanuki Sundae‘Awaji’(於:サンセットさん温室)。開花時期による変化でしょうか、以前に拝見した時よりも、花色・花容共に一段と良くなっています。


16センチオーバーの立派な Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon #2(永康二號)’


夕食は「博多ラーメン 喜楽さん」で美味しいラーメンに舌鼓!


黄昏時寸前のJR高松駅前の風景


 今回も、ご案内下さり、いつも何かとお世話になりっぱなしのサンセットさん、温室を見学させて下さった四国巡礼さん、高橋洋蘭園さん。そして遠路はるばるご参加下さった、いっちゃん。小山さんに感謝!
 そしてこのカトログの読者の皆さんに感謝!




◎情報提供・お問い合わせ等の連絡先メールアドレスは、こちらをクリック!

●育種家 サンセットさんのWebサイト「Rie's Cattleya」は、こちらをクリック!

■索引 - Index -(アルファベット順)は、こちらをクリック!

※当ブログ内の画像の使用をご希望の方はメールにてご連絡下さい。ご好意でご提供頂いている画像がございますので無断転用はご遠慮下さい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする