カトログ !! ~ カトレヤ交配種のブログ (Hybrid Cattleya's Database) ~

洋蘭の女王カトレアのデータベース(主に大輪系交配種)&育種交配・実生の魅力をご紹介

「冬期講習!育種家サンセットさんの温室見学ツアー2011」レポート

2012年01月02日 00時00分00秒 | ■特集

画像中央の白い建物のようなのが「ジャンボフェリー(こんぴら2)」です。午前1時発の便で神戸を出て、5時に高松に着きます。 



早朝のJR高松駅



夜明けの空



最初に訪問した四国巡礼さんの温室で咲いていた Rlc. Shiny Canyon‘Yuki’。



四国巡礼さんのオリジナル交配「M45」こと、Rlc. (Shiny Canyon‘Yuki’x Haw Yuan Gold‘Yong Kon #2 (永康二號)’)の初花。花色・花容共にとても魅力的な花でした。我が家にもこの交配の苗が5つあり、開花が楽しみ&待ち遠しいです!(於:四国巡礼さん温室)



サンセットさんの温室で見た Rlc. Sanuki Sundae(サヌキ・サンデー)の葉。1枚葉系カトレヤでここまで円い葉は初めて見ました!



これは上の画像 Rlc. Sanuki Sundae(サヌキ・サンデー)の親 Rlc. Dal's Sunset‘Rie’HCC/JOS の葉。やはり見事に円いです。



Rlc. Rie's Prime‘Mio’HCC/JOS(於:サンセットさん温室)



高橋洋蘭園(高松)さんで咲いていた Rlc. Goldenzelle の実生です。赤味の強いサーモンピンクの花色が魅力的でした。



高橋洋蘭園さんで播種してもらった僕のオリジナル交配のフラスコたち。順調に育っています。(於:高橋洋蘭園さん培養室)



高橋洋蘭園さんの園主にご案内いただき、昼食はもちろん本場の讃岐うどん!
で、僕はいつもの大好物「きつねうどん」。ちなみにこの「お揚げさん」1センチくらいの厚みがありました!



高橋洋蘭園さんから徒歩約2分の「琴電仏生山(ぶっしょうざん)駅」。



フットバスで神戸に帰ってきました。画像中央は明石海峡大橋。


 というわけで、今回もサンセットさんにはご多用中にもかかわらず大変お世話になり、さらに初参加の「いっちゃんさん」ともお会いできて、とても貴重で充実した年末を過ごすことができました。
 これでまた、今年一年、仕事に趣味にプライベートに頑張れます!今年もまた大輪系カトレヤ交配種一筋、熱くいきます!!

※また個々の花については後日、記事にさせていただきます。

 


(上記、記事中の属名表記は最新属名を採用しました。そのため一部、過去記事との表記の相違等が発生する場合がございます。)

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特集!2011年夏 育種家サンセットさんスペシャル・インタビュー

2011年08月16日 00時00分00秒 | ■特集
さて、この度、カトログ管理人シンのカトレヤ実生交配の師匠でもあり、このカトログの運営に関しても最大の協力者であり、はたまた、現在の大輪系カトレヤ交配種の育種家として、その代表作の1つ Rlc. Rie's Orange Grove の創出など、世界的に見ても多大なる功績を現在進行形で構築中の育種家サンセットさんにご協力いただき、スペシャル・インタビューを実施させていただきましたので、是非、ご覧下さい!


Q1 「現在、交配親として有望視している花は何ですか?また、その理由を教えて下さい。」
サンセットさん:これまで Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’を親に使った交配をおそらく12~13組してきて Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’が子供にどのような影響を与えるのかが徐々に判ってきているので今後も Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’を交配親として使っていこうと思ってる。
 あと、まだ結果は見てないけど「花の大きさ」「花色の鮮明さ」「花着きの良さ」あたりで、セミイエロー系花では Rlc. Liu's Joyance がいいね。
 自分の持ち株としては Rlc. Sunstate Colorchart‘Sachi’かな。
 Rlc. Sunstate Colorchart‘Sachi’は花色が濃いオレンジなのでオレンジ(サンセットカラー)系花の親として有望視してる。あと、もうひとつ狙いたいのは「光沢のある花」。結果から言うと Rlc. Bryce Canyon‘Splendiferous’がどこかで祖先として入っているといいみたいなので、Rlc. Samba Splendor (Rlc. Toshie Aoki x Rlc. Bryce Canyon (12/11/2000)) とか、Rlc. Amber Canyon (Rlc. Bryce Canyon x Rlc. Amber Glow (06/10/1992)) を親に使いたいね。
 Rlc. Bryce Canyon‘Splendiferous’自体は花径は15~16センチくらいだけど、その子供には結構な大輪花が咲いてるから、「花の艶」と「花の大きさ」と「黄目」を考えると祖先のどこかに Rlc. Bryce Canyon‘Splendiferous’の入ったのを使った方がいいかなって思う。

シン:Rlc. Bryce Canyon‘Splendiferous’はプロの方の中ではリップの黄目がぼやけて、少しくすんだような色になるので敬遠する方もおられるようですが、それについては問題視されてはいませんか?

サンセットさん:Rlc. Bryce Canyon‘Splendiferous’の子供の全部の黄目がぼやけるわけじゃない。相手に黄目があれば、大抵、その黄目が遺伝するので特に問題視はしてないね。あと、黄目は直接の両親に無くても先祖にあれば出る場合があるしね。

Q2 「今後、創り出したい花はどんな花ですか?」
サンセットさん:
やはり、オレンジ(サンセットカラー)系花かな?そして、まだオレンジで Rlc. Bryce Canyon‘Splendiferous’の持っているような艶のある花は無いので創り出したいと思ってる。たとえば Rth. Love Passion のような艶のある花で14センチを超えるようなオレンジの大輪整型花。そういうのを創り出したいと思ってる。
 それと今、思い出したのが Rlc. Bryce Canyon‘Splendiferous’が祖先に入っているもので Rlc. Waianae Coast (Rlc. Regal Pokai x Rlc. Bryce Canyon (01/01/1988)) や、その子供の Rlc. Sanyung Ruby (Rlc. Waianae Coast x Rlc. Chia Lin (15/05/1995))。あと Rlc. Owen Holmes‘Mendenhall’なんかも比較的、花に艶があるので交配に使ってみたい花のひとつだね。ただ、Rlc. Owen Holmes‘Mendenhall’を親に使った交配は僕の所ではこれまで結実した実績がないので、現状はカーター&ホルムズ社(Carter and Holmes Orchids)から Rlc. Owen Holmes‘Mendenhall’を親に使った交配実生株を輸入するしかないね。

シン:C. Waianae Blaze‘Sweetheart’なども、花に艶のある花だと思いますが、交配親としてはどう思われますか?

サンセットさん:C. Waianae Blaze‘Sweetheart’は花のサイズが問題だと思ってる。C. Lisa Ann が親なので、花径が13~15センチくらいまでにしかならない。あと C. Lisa Ann などの影響でペタルの付け根の色がどうしても黄色くなってしまうのも気になるね。でもまぁ、まだ C. Waianae Blaze‘Sweetheart’の交配親としての可能性は未知数だけどね。

Q3 「お気に入りの花と、その特長と理由を教えて下さい。」
サンセットさん:
20年前くらいに見た Rlc. Amber Canyon‘Maruga’AM/JOS には感動したよ。その赤い花色なんだけど、アレは季節によって青味がかって見えたり赤味がかって見えたり変化する。
 かつて丸亀の新居さんが Rlc. Amber Canyon を入賞させた時は、おそらく13~14センチだったんだけど、それを使った交配は結構な大輪になってる。
 そして僕の交配で去年咲いた、Rlc. Rie's Vista‘Favorite’(Rlc. Joann Yukimura x Rlc. Amber Canyon (7/9/2007)) なんかは“理想の花”のひとつだね。花色は濃いし花にそこそこ艶はあるし黄目もあるし、ただ問題はね、花が大きくなればなるほど花型が崩れる傾向があること。だから Rlc. Amber Canyon と Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’を交配したものが、もうそろそろ咲くんだけど、それなんかは、花型が良くなりそうでどんなのが咲くのか?とても楽しみだよ。
 あと、Rlc. Sanyung Ruby の交配は Rlc. Waianae Coast と Rlc. Chia Lin だけど、抱え込む花型が問題で、Rlc. Amber Canyon と Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’の交配はまだ咲いてないけど、抱え込まずにフラットに咲くのが出来ないかと期待してる交配のひとつだね。

Q4 「現在までに創り出した花で特にお気に入りは?」
サンセットさん:
オレンジの花色の濃い個体が出たので、Rlc. Rie's Orange Grove だね。
 ちなみに、蘭展で審査に出す場合に気をつけないといけないのは、初花とかその翌年の開花でまだ株が充分に成長していないそれほど丈夫じゃない時に、審査に出して入賞なんかさせてしまうと、環境の悪い蘭展会場で長期間展示されて、その後、株を極端に衰弱させてしまうこと。実際に、Rlc. Rie's Orange Grove‘Hope’HCC/JOS はじつは今、瀕死状態なので(汗)
 でも、Rlc. Rie's Orange Grove もまだまだ全ての個体が開花してるわけじゃなくて、今後、もっといい花が咲く可能性も充分にあると思う。とにかく、Rlc. Rie's Orange Grove は黄花・赤花・オレンジ(サンセットカラー)系花まで多彩な花が咲くので気に入ってるよ。

Q5 「Rlc. Rie's Orange Grove について両親の入手先やその他エピソードなどがありましたらお聞かせ下さい。」
サンセットさん:
Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2’は1997年の岡山のコンベックスでの蘭展だったかな、たしか Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2’の花を実際に見たのはそのときが初めてで、特に花のサイズ、株やバルブの大きさなどが気に入って、台湾の業者さんが持って来てた初期のメリクロンで、たしか2万円くらいしたけど5株くらいあったうちの1つを購入した。
 それは単に栽培するというのではなくて、黄色のいい花がないと、いい赤花が創れないから。たとえば、Rlc. Amber Canyon の交配は Rlc. Bryce Canyon‘Splendiferous’に C. Amber Glow でしょ。だけど C. Amber Glow の花径はせいぜい13センチくらいだから、花径の大きな黄色がないと、やはり大きな赤花は創れない。だから Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2’はとても魅力的だったね。
 Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’は1993年くらいに沖縄の蘭展を見た友達から、赤花の大きいのが出たっていう情報を貰っていて、Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’が東京ドームで大賞をとる2年前の1994年くらいには、すでに開花サイズの株を持っていて、その株を使って Rlc. Shinfong Vivid (Rlc. Chia Lin x Rlc. Sally Taylor (01/02/2002)) と Rlc. Rie's Prime (Rlc. Murray Spencer x Rlc. Chia Lin (30/12/2005)) の交配をして Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’が東京ドームで大賞をとった時にはもうそれらの交配のフラスコも出来てたよ。
 Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’の入手はたしか、神戸蘭展だったと思う。だから極初期に入手したことになるね。
 両親共に初期メリクロンのクセのない良株だったよ。
 ちなみに、Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’がJOS(日本・蘭協会)で入賞したのは東京ドームで大賞をとる1年前なんだけど、僕はその時、すでに数交配の親として使ってた。そういうこともあって、Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’が東京ドームで大賞を獲った時は「やった!」って、思ったね。

Q6 「サンセットさんは Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2’の見事な大株で香川県知事賞を獲られていますが、あの株は元々は何バルブくらいの株で入手されたんですか?」
サンセットさん:
3バルブくらいかな?
 香川県知事賞を受賞したのは2002年で1997年入手だから5年くらいであのくらいの大株(約20バルブ、約十数輪咲き)に出来たことになるね。だた、JOSの審査には、かけなかった。というのは、僕はその頃からメリクロンは審査にかけないようにしていたから。1998年くらいからは自分が交配したものではなくても、なるべく実生から自分が選抜した個体を入賞させたいと思うようになっていたからね。

Q7 「Rlc. Rie's Orange Grove を交配された瞬間の心境などは憶えておられますか?」
サンセットさん:
もう2000年頃には両親共にメリクロン苗がたくさん出回っていたので、おそらくすでに台湾で同じ交配をされてると思ってた。
 だたし、Rlc. Rie's Orange Grove を交配した当時は、まだ、Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’や Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2’を親にした実生苗は入手できなかったし、その結果も出てなかったので自分で交配せざるをえなかった。だから、おそらく台湾ですでに同じ交配はされてるとは思っていながらも自分の手元でも早くその花(結果)を見てみたいと思った。

Q8 「Rlc. Rie's Orange Grove を交配した後に両親共に、世界らん展日本大賞や世界蘭会議などの大きな蘭展で入賞しましたが、やはりその時はご自身に先見の明があったと思われましたか?」
サンセットさん:
そんなことより、それまでの大輪系の赤花は総じてとにかく咲かないし、栽培難易度が高かった。
 その点、Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’は革命的な強健さを持ってた。そして、Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2’も黄花としては確実に咲くし、間違いなくいい花を咲かせるっていうことが判ったからね。
 まぁ、それまで栽培していた黄花や赤花があまりにも栽培難易度が高いものだったからね。

Q9 「大輪系カトレヤ交配種の“交配実生について思うところ”をお聞かせ下さい。」
サンセットさん:
まぁ、実生は栽培してみて、咲かせてみて、勉強になることがたくさんあるよ。
 僕はこの3年程、カーター&ホルムズ社の苗を個人輸入してるんだけど、やっぱり、カーター&ホルムズ社なんかは長い歴史のある蘭園なので一日の長があるというか「なぜこの花を親に使うんだろう?」って思うような交配もあるんだけど、やはり栽培してみて、その丈夫さとか花着きの良さとかが解ることがあるから、まぁ勉強する意味でも自分の交配だけに頼るんじゃなくて、外からそういう実生を買ってみるっていうことも大事だと思う。
 あと自分の交配で心がけていることの1つが“祖先にあまり同じ品種が重複しないように”ということ。たとえば祖先のどこかに Rlc. Oconee が親に入っている品種の場合、もう一方の親には Rlc. Oconee の入っていない品種を使うようにしてる。
 ただ、カーター&ホルムズ社の交配は Rlc. Oconee が何重にもかかっているものが多いね、カーター&ホルムズ社はその辺は全く気にしてないみたいだけどね。それから、セミイエロー系花だと、Rlc. Toshie Aoki が何重にも交配親として使われてきているものもあるので、そのあたりはやはり実際に栽培してみないとわからないね。
 あと、今はとにかく熱心な趣味家が好む傾向のある濃い花の交配というのが、台湾の業者か、カーター&ホルムズ社くらいでしか売ってないからね。
 僕が20年くらい前に交配を始めた時も、ハワイのミヤモトの交配に憧れて、その苗を買いたかったんだけど20年前にミヤモトが廃業状態になったでしょ。だからもう自分で交配せざるを得なかったから交配を始めたっていういきさつもある。
 まぁ結局、自分が創り出したい花は、やはり自分で交配して創り出さないとダメかなって思ってるよ。

Q10 「ご自身の入賞花について特に思い出深いものや思い入れがあった花についてお聞かせ下さい。」
サンセットさん:
じつは正直なところね、入賞した花は、特に AM/JOS に入賞した花なんかは、予想外の花ばかりで「これで AM 貰ってもいいの?」って感じだったね(苦笑)。っていうのは AM/JOS に入った花は残念ながら淡い花色のものが多かった。つまり C. Horace が祖先のどこかに入ったようなね。だから自分としては展示会に持って行って審査にはかけたけど特別に思い入れがあった花というのはあまり無かったね。まぁ最近の僕の交配は濃い花が出る確率の高いものが多いからこれからは出てくるとは思うけどね。
 それと、どうしても展示会場の照明が蛍光灯とか水銀灯が多いので、なかなか本来の花色を見てもらえなかったっていうのもある。たとえば台湾の蘭展会場みたいに展示場が温室で自然光の入る会場で審査してくれるとか、そういう環境が整わない限り、濃い花が正当な評価を受けるのは無理だと思う。
 まぁそれでもお立ち台くらいにまでいくと白熱灯とかタングステン灯のスポットライトが当たるから結構、綺麗に見てもらえるんだけどね。
 ちなみに、Rlc. Li Jiuan Dancer なんかは別でかなり思い入れのある花だけどね、でもあれは赤花ではないから。だから本当に赤くて、本来の花色が見てもらえる環境下で審査してもらって、AM に入ったとかいうのはまだ無い。まぁ、でもそれは台湾にでも持っていかない限り無理かな(苦笑)。
<サンセットさんの入賞花一例>
・Rlc. Rie's Debut‘Winter Delight’AM/JOS
・Rlc. Hetherington Horace‘Emiko’AM/JOS
・C. Follow Me‘Satoko’AM/JOS
・Rlc. Li Jiuan Dancer‘Pegasus’AM/JOS

Q11 「ご自身で定めておられる“ゴール”はありますか?そしてそれはどのようなものですか?」
サンセットさん:
それがあったら続けてないね(苦笑)。いつまで経っても、まだまだ“未知の世界”で「こういう花の創り出し方もあったか!?」っていうのがあるでしょ?
 たとえば、Rlc. Dora Louise Capen 。僕の交配にはああいうのは無いけど、あれはあれで綺麗でしょ?
 それと“いい花”っていうのは“花自体が教えてくれる”っていうか“その花が新しい世界を開いてくれる”からね。
 だから、自分が定めるゴールっていうのは無いと思う。
 あと、人との出会いっていうのも自分が思ってたような想定通りだったら面白くないよね?だから実生っていうのも想定外だから、どんな花が咲くかわからないっていうドキドキ感っていうのか面白いんだと思うし。その花が自分の理想に合致するから好きになるっていうのではなくて、想定外の花が咲いても、その花を好きになれば結果、「いい花だなぁ」って思うようになる。咲かせてみて、その花の持っている“品格”とか“雰囲気”とかを好きになって、いつのまにか“お気に入りの花”になるっていうのもあるしね。

シン:本日は貴重なお話をどうもありがとうございました!




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「夏期講習!育種家サンセットさんの温室見学ツアー2011」レポート

2011年08月15日 00時00分00秒 | ■特集

高松までの往復は、いつものフットバス。お盆ということでやや混み気味。座席も相席でした。



まずは、四国巡礼さんの温室を訪問。日照条件、風通し等、抜群の栽培環境!手入れも行き届いていて見事な株ばかりでした。



日よけネットの模様がくっきり出るくらいの晴天に恵まれました。



Rlc. Goldenzelle‘Summer Orange’



四国巡礼さんの温室内の様子



四国巡礼さんの温室内の様子。奥の方の中段は主に苗の栽培スペース。



Rlc. Korat Sunset‘Thawat Chai’



昼食は丸亀の塩釜屋さんにて!



塩釜屋さんの店内に飾られている四国巡礼さんのカトレヤ Rth. Guanmiau City‘Black Ruby(烏花)’



塩釜屋さんの店内に飾られている四国巡礼さんのカトレヤ Rlc. Nai Thong Leng‘No.1’。珍しい季節はずれの開花です。



大人気の「梅とろろぶっかけ(細うどん)」



僕はコレをいただきました!テレビ番組でも紹介された大人気メニュー「カレーうどん(太めん)&骨付き鶏」。
僕の大好きな濃厚な旨みが凝縮されたカレーと抜群のコシのうどん。そしてスパイシーで柔らかい骨付き鶏が、もうサイコーでした!



店内には以前に塩釜屋さんがテレビ番組で紹介された時のプリントが貼ってありました。



高橋洋蘭園さんの温室の様子(1)



高橋洋蘭園さんの温室の様子(2)



高橋洋蘭園さんの温室の様子(3)



Rlc. Lawless Walküre‘Seto’(於:高橋洋蘭園さん(高松))
Rlc. Toshie Aoki の子供らしさの出たペタルの展開の良い花容の濃色美花。



Rlc. Owen Holmes‘Mendenhall’(於:高橋洋蘭園さん(高松))
季節外れの開花。



Rth. Guanmiau City‘Black Ruby(烏花)’(於:高橋洋蘭園さん(高松))



Rlc. Hawaiian Super Flare‘Carmela’(於:高橋洋蘭園さん(高松))



Rlc. (Worth Gold x Goldenzelle‘Lemon Chiffon’) 実生開花例2(於:高橋洋蘭園さん(高松))



高橋洋蘭園さん(高松)の培養室。
今回は「SN-8」と「Rlc. Yoshy Purple‘Valcan’x self」のフラスコを持ち帰りました。



育種家サンセットさんの夢工場。第1温室



育種家サンセットさんの夢工場。第2温室



サンセットさんの実生小苗栽培スペース



昨年、1年間で交配して結実しなかったもののラベル。



Rlc. Susan Fender‘Cover Girl’(於:サンセットさん温室)



Rlc. Varut Gamble‘Mio’(於:サンセットさん温室)



Rlc. Sunnystate's Golden Strike‘Pi’(栽培・画像提供=サンセットさん)



Rlc. Goldernell‘Southern Cross’(栽培・画像提供=サンセットさん)



C. Pumpkin Festival‘Chang Ching’(栽培・画像提供=サンセットさん)



サンセットさん(於:サンセットさん第1温室)



帰りのバスに乗り込む前に、麺屋 空(くう)さんで腹ごしらえ!



特にスープが美味しかったです。僕がこれまでに食べたとんこつラーメンの中で3本の指に入ります!もちろん飲み干しました!(苦笑)



神戸に帰って来ました。美しくライトアップされた明石海峡大橋(愛称 パール・ブリッジ)


 今回もまたまたサンセットさんには大変お世話になり、とても貴重で充実した夏季休暇を過ごすことができました。
 これでまた、秋から年末までの超繁忙期を乗り越えて頑張れそうです!
 ちなみに、今回はサンセットさんに独占インタビューをさせていただきまして、その内容はまた後日UPさせていただきますので乞うご期待!
 それでは「カトログ !!」は、これからも大輪系カトレヤ交配種一筋で邁進しますので、今後共、宜しくお願いします!

※また個々の花については後日、記事にさせていただきます。



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<カトログ式> 育種・品種改良の成功度簡易採点法

2011年06月07日 00時00分00秒 | ■特集
※以下、若造の戯言と読み流してくだされば幸いです(苦笑)。

 交配の目的や、その結果に対する評価というものは十人十色、千差万別ですが、“育種”もしくは“品種改良”と言った場合には、両親よりも優れた特長を有していることが、ある程度、重要になってくるのではないかと思います。
 さて、そこで現在、有名優秀花として流通している花がそういった観点から、どの程度、成果を収めているのか?という疑問が生じたり、今後の自身の交配の方向性や目標を定めるための、1つの基準として、日々、満員電車の吊り革にぶら下がって揺られたりしながらも、色々と思うところがありますので、恐縮ながら、「カトログ」管理人シンの独断と偏見による趣味家的採点法を以下に、ご提案させていただきたいと思います。


・花色、花型、花径で親子を比較。
・花色、花型、花径の各々で、親品種より優れていると思われる場合は「+1点」。
・花色、花型、花径の各々で、親品種より劣っていると思われる場合は「-1点」。
・花色、花型、花径の各々で、親品種と優劣つけ難いと思われる場合は「0点」。
・親子の花色が異なる場合に関して、両親共に花色が異なる場合は、各々に「+1点」。片方の親の花色が異なる場合は、同系色の親に対する点数と同点数をもう片方の親にも与える。


以上、上記の基準で以下に数種の有名優秀花を大変恐縮ではありますが、採点させていただこうと思います。

◎Rlc. Rose Whisper‘Suisei’の場合
・Rlc. Rose Whisper の交配は C. Drumbeat x Rlc. Llano
・C. Drumbeat は使用した個体を‘Triumph’と仮定。
・Rlc. Llano は使用した個体を‘Pastoral Lady’と仮定。


<Rlc. Rose Whisper‘Suisei’と C. Drumbeat‘Triumph’の比較>
・花色は C. Drumbeat‘Triumph’の方が濃く鮮明のため「-1点」。
・花型は Rlc. Rose Whisper‘Suisei’の方が、やや整型であると思われるため「+1点」。
・花径は Rlc. Rose Whisper‘Suisei’の方が大きいため「+1点」。

<Rlc. Rose Whisper‘Suisei’と Rlc. Llano‘Pastoral Lady’の比較>
・花色は異なるため、C. Drumbeat‘Triumph’との比較点数と同じく「-1点」。
・花型は Rlc. Rose Whisper‘Suisei’の方がペタルがオーバーラップし整型のため「+1点」。
・花径は Rlc. Rose Whisper‘Suisei’の方が大きいため「+1点」。

結果=2点(6点満点中)


◎Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’の場合
・Rlc. Chia Lin の交配は Rlc. Oconee x Rlc. Maitland
・Rlc. Oconee は使用した個体を‘Mendenhall’と仮定。
・Rlc. Maitland は使用した個体を‘Miles’と仮定。


<Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’と Rlc. Oconee‘Mendenhall’の比較>
・花色は Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’の方が、やや濃く鮮明のため「+1点」。
・花型は Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’の方が、より整型であると思われるため「+1点」。
・花径は Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’の方が大きいため「+1点」。

<Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’と Rlc. Maitland‘Miles’の比較>
・花色は異なるため Rlc. Oconee‘Mendenhall’との比較と同じく「+1点」。
・花型は Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’の方が整型であるため「+1点」。
・花径は Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’の方が大きいため「+1点」。

結果=6点(満点)


◎Rlc. Triumphal Coronation‘Seto’の場合
・Rlc. Triumphal Coronation の交配は C. Drumbeat x Rlc. Pamela Hetherington

<Rlc. Triumphal Coronation‘Seto’と C. Drumbeat‘Triumph’の比較>
・花色は異なるため Rlc. Pamela Hetherington‘Coronation’との比較と同じく「+1点」。
・花型は C. Drumbeat‘Triumph’の方が、よりペタルがオーバーラップし整型のため「-1点」。
・花径は Rlc. Triumphal Coronation‘Seto’の方が大きいため「+1点」。

<Rlc. Triumphal Coronation‘Seto’と Rlc. Pamela Hetherington‘Coronation’の比較>
・花色は Rlc. Triumphal Coronation‘Seto’の方が、濃く鮮明のため「+1点」。
・花型は Rlc. Triumphal Coronation‘Seto’の方が、やや整型のため「+1点」。
・花径は優劣つけ難いと思われるため「0点」。

結果=3点(6点満点中)



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サンセットさんの温室だより 2011春(4の4)

2011年05月25日 00時00分00秒 | ■特集
※情報&画像提供=育種家サンセットさん

(4)カトレヤ仲間のオフ会
 ブログ「カトログ」の管理人シンさんの高松訪問にあわせて、温室訪問を楽しんでいます。栽培、交配にかける熱意など語り合うことがいい刺激になります。もちろん初心者の人にも、初参加の人にも栽培の面白さがわかるようにこころがけています。
 安い・はやい・うまい「さぬきうどん」も好評です。2011年春は3軒の温室をまわりました。
 三軒目の曼荼羅さんのお宅は当地の蘭仲間のサロンです。蘭中心の生活にいつも感化されます。テーブルカバーや身につけるものにまで蘭があふれています。



於:曼荼羅さん宅


於:曼荼羅さん温室


曼荼羅さんの温室で咲いた輸入実生株からの選抜個体 Rlc. (Chunyeah‘Canary’x C. Lou Gilmore‘Mendennhall’)‘Bosatsu(菩薩)’


於:曼荼羅さん温室


於:高橋洋蘭園さん(高松)







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サンセットさんの温室だより 2011春(4の3)

2011年05月24日 00時00分00秒 | ■特集
※情報&画像提供=育種家サンセットさん

(3)輸入実生苗
 毎年春、カトレヤ仲間といっしょにアメリカの蘭園から実生苗を輸入します。
 2,3年後の開花を妄想しながら植え付けます。植え付け後の成育もいいです。早いものは翌年咲くものもあります。
 今年は共同輸入の仲間が7名になりました。大輪系実生カトレヤの楽しさを味わう輪が広がっています。どんな交配を選ぶかにその人の個性・好みが出て面白いです。今回も注文株はほとんどだぶっていません。それぞれの好みを注文しました。











<輸入実生苗からの選抜優秀個体一例>


栽培・画像提供=サンセットさん(2010年11月中旬開花分)
■Rlc. (Lorraine Shirai‘Raye’x Dickie Brooks‘Autumn Symphony’)‘暫定個体名1011’
リンコレリオカトレヤ(ロレイン・シライ‘レイ’× ディッキー・ブルックス‘オータム・シンフォニー’)‘暫定個体名1011’


栽培・画像提供=サンセットさん(2011年1月下旬開花分)
■Rlc. (Toshie Aoki x Mary Forrest)‘#3’
リンコレリオカトレヤ(トシエ・アオキ × マリー・フォレスト)‘ナンバー3’


栽培・画像提供=香川の曼荼羅さん(2010年10月上旬、花径120mm、1花茎3輪開花)
■Rlc. (Chunyeah‘Canary’x C. Lou Gilmore‘Mendennhall’)‘Bosatsu(菩薩)’
リンコレリオカトレヤ(チュンヤー‘キャナリー’× ロウ・ギルモア‘メンデンホール’)‘ボサツ(菩薩)’


「サンセットさんの温室だより 2011春(4の4)」は、こちらをクリック!



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サンセットさんの温室だより 2011春(4の2)

2011年05月23日 00時00分00秒 | ■特集
※情報&画像提供=育種家サンセットさん

(2)小苗(2~2.5号ポット)
 昨年フラスコ出しをした小苗です。交配番号R72~R81 2007年の秋から2008年の4月に交配したものです。組み合わせ親画像を参照ください。左花が種親、右花が花粉親です。

















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サンセットさんの温室だより 2011春(4の1)

2011年05月22日 19時00分00秒 | ■特集
今回、育種家サンセットさんから、貴重な情報&画像をご提供いただきましたので、今後、4回に分けてご紹介させていただきます。お楽しみに!

(1)新交配のフラスコ
 毎年春にフラスコ出しをします。この春できてきたフラスコは交配番号R83~R92、R99などで2009年の1月~4月に交配したものです。
 親には Rlc. Mary Forrest‘Seto’HCC/JOS、Rlc. Goldenzelle‘Orange Pumpkin’、Rlc. Pacific Ruby‘Rie’、Rlc. Waianae Coast‘Seto’PC/JOS などを使っています。
 それぞれ大輪系の紫紅色、赤、オレンジ、黄色などをねらった交配です。花型がいいのはもちろんですが、カトレヤの魅力は、やはり色彩だと思います。




Rlc. Mary Forrest‘Seto’HCC/JOS


Rlc. Goldenzelle‘Orange Pumpkin’


Rlc. Pacific Ruby‘Rie’


Rlc. Waianae Coast‘Seto’PC/JOS



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「GW特別企画、サンセットさんの温室見学ツアー2011」レポート

2011年05月06日 00時00分00秒 | ■特集
 今回のツアーは、長野県からの初参加者もあり、またとても楽しく過ごさせていただきました。昨年と同じく、岡山の小山さんにもご参加いただけ、貴重なお話しもお聞きすることができました。
 今年は午前中は昨年とは違い、まだ風がやや冷たかったのですが、晴天に恵まれ、午後からは汗ばむくらいの陽気となりました。
 そんな中、午前中に高橋洋蘭園さんを訪問し、巨大温室を散策、そして実生苗の培養室で自分の交配した苗の元気に育っている姿を確認。昼食はもちろん定番の地元のうどん屋さん。そのうどん屋さんで長野から初参加のS木さんと合流し、高橋洋蘭園さんに戻り、その後、夢の宝庫、サンセットさん温室を見学させていただき、大ベテラン曼荼羅さんの大温室も見学させていただき、お茶とお菓子をいただきながら蘭談義に花を咲かせ、今回も、とても充実した楽しい時間を過ごさせていただくことが出来ました!

 


高橋洋蘭園さん(高松)の温室風景(一部)



於:高橋洋蘭園さん(高松)温室



高橋洋蘭園さん(高松)の実生苗の培養室の様子(一部)
 今回、もう充分にフラスコ出しできるサイズに成長していたSN-7とSN-9を持ち帰りました!



曼荼羅さん温室(一部)



於:曼荼羅さん温室



今回、サンセットさんにご案内いただいた『法然寺』



法然寺の立派な仁王門












立派な五重塔






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実生の魅力 “初花は化ける!?”

2010年10月20日 12時00分00秒 | ■特集
※2010年10月20日内容更新

 2004年に JOS香川支部の大輪系カトレヤ交配種の育種家 サンセットさんと出会い、カトレヤ交配種の実生交配の世界にのめり込み始めた頃に、サンセットさんからお聞きした言葉の中でとても印象に残っているものの1つが「初花(はつばな)は化ける」という言葉でした。
 “実生苗を栽培育成して、初めての開花(初花)だけでは、その花のポテンシャルや真の姿(魅力)を判断することは出来ない”という意味だと僕は解釈したのですが、それを実体験出来た事例がありますのでここに、ご紹介させていただきます。
 なお、魅力発揮度の低すぎる、いわば不出来な花の画像を公開することは、写りの悪い我が子の写真をばらまいてしまっているようで、花を愛する者としては本望ではありませんが、この事例の中に“希望のタネ”を見つけて下さる方も少なからずおられるということを信じて、ここに記事とさせていただきます。

 

初花(はつばな) 2007年2月上旬
■Rlc. Hsinying Pachi Pachi‘Knight of Gold’
リンコレリオカトレヤ シンイン・パチ・パチ‘ナイト・オブ・ゴールド’
(Rlc. Haw Yuan Gold x Rlc. Haadyai Delight (1/6/2004))
 待望の初花は Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon #2(永康二號)’の花容と Rlc. Haadyai Delight‘Bangprom Gold’の花色をもったような花でした。
 ただ、画像の通り、やや奇形っぽい花容に、正直、ちょっとガッカリでした…。(花径約100mm)




2回目の開花 2007年4月下旬
■Rlc. Hsinying Pachi Pachi‘Knight of Gold’
リンコレリオカトレヤ シンイン・パチ・パチ‘ナイト・オブ・ゴールド’
 2回目の開花は初花とは反対に Rlc. Haadyai Delight‘Bangprom Gold’の花容と Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon #2(永康二號)’の花色をもったような花で不思議でした。
 ただし、花弁の展開が不十分な咲き方で奇形のような咲き方でしたので、正直、この個体には失望しかけました。(花径約90mm)




3回目の開花 2008年4月
■Rlc. Hsinying Pachi Pachi‘Knight of Gold’
リンコレリオカトレヤ シンイン・パチ・パチ‘ナイト・オブ・ゴールド’
 これまでの花とは見違えるくらいの展開の良い極整型花となりました!花径約120mm と花径もひと回り大きくなりました。
 均整のとれたどこかコズミックな印象の斬新な花容と鮮やかな花色に驚喜しました!「サンセットさんのおっしゃられていた“初花は化ける”というのはこういうことなんだ!」と実感した貴重な体験でした。




4回目の開花 2009年3月
■Rlc. Hsinying Pachi Pachi‘Knight of Gold’
リンコレリオカトレヤ シンイン・パチ・パチ‘ナイト・オブ・ゴールド’
 3回目の開花から、1年後の開花。前回とほぼ変わらない花容です。
 この花容がこの個体本来の花容ということになるんだと思います。ただし、バルブはまだまだ小さいですから、花径はもっと大きくなると思います。
 両親の花容と花色が絶妙に融合した極美花となり、まるで金色に輝いているようなその花色と、鎧を身にまとった西洋の騎士を彷彿とさせる花容から、個体名を‘Knight of Gold(金色の騎士)’と命名しました!
 こうして自分の好きな個体名を付けられることも実生株を育てていく上での大きな楽しみの1つだと思います。



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