カトログ !! ~ カトレヤ交配種のブログ (Hybrid Cattleya's Database) ~

洋蘭の女王カトレアのデータベース(主に大輪系交配種)&育種交配・実生の魅力をご紹介

交配番号「SN-1」 経過報告 2-1

2009年03月29日 18時00分00秒 | ■「実生」関連
※2009年03月29日内容更新

交配番号「SN-1」=Rsc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2’x Rsc. Goldenzelle‘Lemon Chiffon’
・受粉=2005年3月20日
・播種=2005年10月5日
・フラスコ出し=2008年2月



◆交配番号「SN-1」の単鉢上げ以後についての記事(交配番号「SN-1」 経過報告 2-2)は、こちらをクリック!
※記事の文字量が制限をオーバーしてしまいましたので、記事を分割しました。



※2009年3月29日追加分
■ようやく、最も生育の良い2つを2号の単鉢に上げました。今後の生育が楽しみです!



※2009年3月29日追加分
■やっと、可愛らしいバルブが見られるまでに成長してくれました。



※2009年3月29日追加分
■相変わらず、ゆっくりですが、着実に成長しています。



※2009年2月18日追加分
■下の前回(昨年8月)の画像と比較すれば、あきらかに成長しているのは判りますが、それでも生育がゆっくり過ぎるような気がしますね。そして、苗ごとにその生育の度合いが異なることも興味深い所だと思います。



※2008年8月31日追加分
■この画像の苗は昨年末にかなり小さい状態(葉の長さ10mm前後)でフラスコ出しして育成していた苗です。フラスコ内からいきなりの環境の急変にも耐えて生き残った精鋭たちといえると思います。(50本から選抜した12本)



※2008年8月31日追加分
■2008年8月30日の状態です。
 じつはこの苗たち、通常よりも発育が遅く、試しに2種類の培地で育成していただいています。画像の右端の1本だけ培地が違います。そのため発育の仕方が他の3本より明らかに遅いのがわかります。
 この状態からあと3ヶ月くらいでフラスコ出しできると思います。




※2008年8月31日追加分
■この画像の苗たちも2008年8月30日の状態のものたちです。といいますのはこれは「マザーフラスコ」です。マザーフラスコというのは最初に播種したフラスコのことです。このフラスコの中からピンセットや先が針状や耳かき状になった器具で苗を取り出して他のフラスコに移植して苗を大きくしていくんだそうです。
 大量に発芽するため、発育が悪く枯死している苗(黄土色の部分)がありますがそれらを栄養にして育って生き残っていく逞しい苗たちもいます。画像の苗にも他の苗よりも数倍の大きさで発育している苗がありますがそのような苗は他の苗たちよりも遺伝的・生理的に優れた素質を持つものが多く(いわゆる4倍体など)、往年の銘花たちの中にもこのような苗を選抜して創り出されたものたちが多いのだそうです。




■下の画像(前回の画像)とは別に委託培養してもらっていた SN-1 の様子。(2008年2月5日)。
(じつは、下の画像の苗。移植後、コンタミして全滅させてしまいました。ゴメン!




■ワーディアンケース内の SN-1 の様子。(2007年1月13日)


■上の画像の拡大。(2007年1月13日)一度も移植していないため、生育が非常に悪いようです…(汗)
 「そろそろ、移植しないと…」と思いつつ、こんなになってしまいました(汗)
 「培地を自作してみようか…」「おもいきって、水ゴケに…」とか、色々と悩んでいた矢先。“育種家 嘉徳利亞さん”との新たな出会いによって、移植用の培地の提供を受けることが出来ることとなって、なんとか、セーフ(?)




■フラスコの底の方を真横から見た画像です。ミドリ色の粒状のものの先端がややとんがった感じになって「芽」らしくなってきました!(2006年1月21日の状態)


■フラスコの底の方に見えるミドリ色の粒状のものが発芽したカトレヤです。(2005年12月25日の状態)


■2005年3月20日に受粉し10月5日に某社にて播種して頂いた交配番号「SN-1」です。
 先日、数本のフラスコに播種して頂いたものの内、1本だけ頂いて来ました。実験的?にワーディアンケース内で育成してみます。
 ケース上段の蛍光灯の真下に吊るしています。気温は最高約24度、最低約15度、12時間電照です。



■2005年10月2日(日)の実の様子です。
 ついに!切りました!いよいよ、待ちに待った播種です!僕のカトレヤ人生の中で一度しか無い、始めての体験です!
 本を見ながら自分で播種しようかとも思ったのですが、万一、失敗した場合は取り返しがつきませんので、今回は信用出来るプロの専門家の方にお願いしました。

「祝!初播種~!!」


■2005年8月28日(日)の実の様子です。
 膨らみが止まり、実の下部に微細なシワが入り始めました。受粉から約5ヶ月が経過し、播種まであと一息です!



■2005年7月17日(日)の実の様子です。


■2005年6月11日(土)の実の様子です。
 実に筋が入ってきました!



■2005年5月21日(土)の実の様子です。
 この時点ではまだ筋がありません。



■2005年4月23日(土)の実の状態です。
 子房部が膨らみ始めています。(※2005年3月20日受粉)



※実際に交配に使用した親株の画像です!(加古川市の大谷洋らん園さんにて入手)
■Rsc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2’
リンコソフロカトレヤ ハウ・ヤン・ゴールド ‘ヤン・コン・ナンバーツー’
(Rsc. Lemon Tree x Rsc. Tassie Barbero (5/20/1997))
●Rsc. Haw Yuan Gold についての記事は、こちらをクリック!



※実際に交配に使用した親株の画像です!(宝塚市の翠香園さんにて入手)
■Rsc. Goldenzelle‘Lemon Chiffon’AM/AOS, HCC/OIOS
リンコソフロカトレヤ ゴールデンゼル ‘レモン・シフォン’
(Rsc. Fortune x C. Horace (1/1/1982))
●Rsc. Goldenzelle についての記事は、こちらをクリック!



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「実生」にチャレンジ!その1 交配番号「SN-1」経過報告 15

2009年02月18日 23時00分00秒 | ■「実生」関連
交配番号「SN-1」=Rsc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2’x Rsc. Goldenzelle‘Lemon Chiffon’
※「SN-1」は交配品種を公開してしまいましたが、今後の交配品種はヒ・ミ・ツにします。

 この交配は Rsc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2’の鮮やかなオレンジイエローの花色に Rsc. Goldenzelle‘Lemon Chiffon’の完璧に円い花型をもつ、極整型巨大輪花を着ける品種を狙った、かなり欲張りな交配です!
 通常、このような良花同士の掛け合わせからは良花の誕生が望めない傾向があるようですが、真ん円で輝くように鮮やかな黄花が咲いてくれることを祈って希望を失わず育成に励みます!
 そして、運良く良花が咲いてくれたら品種名には“Shining(シャイニング)”(=輝く)という文字を入れようと思っています。(今後、将来、僕の交配・登録品種の品種名もしくは選抜個体名すべてに。)

 たとえば、黄花の場合はRsc. Shining Gold(シャイニング・ゴールド)とか。
 そして「Shining」は「Shin(シン)」の“ing(現在進行形)”。一歩一歩、常に「夢」に「未来」に向かって進み続けていたい!という“想い”をこの文字に込めたいと思います!

 ところで、この「SN-1」。じつは発育が悪く、通常の約3倍の期間を要して発育しています。ただ、僕の初めての記念すべき交配ということもあり、諦めずに開花まで育てようと思っています。
 ちなみに、この“発育の遅さ”については原因不明です。シロウトの憶測としてはもしかすると、両親ともにメリクロン増殖された株でしかもかなり交配代数が多く複雑な交配の品種を使用したことが原因かもしれません。
 「育種・交配」とはかくも奥深いものなのであります。それゆえにヤリガイもあります!



※2009年2月18日追加分
■下の前回(昨年8月)の画像と比較すれば、あきらかに成長しているのは判りますが、それでも生育がゆっくり過ぎるような気がしますね。そして、苗ごとにその生育の度合いが異なることも興味深い所だと思います。



※2008年8月31日追加分
■この画像の苗は昨年末にかなり小さい状態(葉の長さ10mm前後)でフラスコ出しして育成していた苗です。フラスコ内からいきなりの環境の急変にも耐えて生き残った精鋭たちといえると思います。(50本から選抜した12本)



※2008年8月31日追加分
■2008年8月30日の状態です。
 じつはこの苗たち、通常よりも発育が遅く、試しに2種類の培地で育成していただいています。画像の右端の1本だけ培地が違います。そのため発育の仕方が他の3本より明らかに遅いのがわかります。
 この状態からあと3ヶ月くらいでフラスコ出しできると思います。




※2008年8月31日追加分
■この画像の苗たちも2008年8月30日の状態のものたちです。といいますのはこれは「マザーフラスコ」です。マザーフラスコというのは最初に播種したフラスコのことです。このフラスコの中からピンセットや先が針状や耳かき状になった器具で苗を取り出して他のフラスコに移植して苗を大きくしていくんだそうです。
 大量に発芽するため、発育が悪く枯死している苗(黄土色の部分)がありますがそれらを栄養にして育って生き残っていく逞しい苗たちもいます。画像の苗にも他の苗よりも数倍の大きさで発育している苗がありますがそのような苗は他の苗たちよりも遺伝的・生理的に優れた素質を持つものが多く(いわゆる4倍体など)、往年の銘花たちの中にもこのような苗を選抜して創り出されたものたちが多いのだそうです。




■下の画像(前回の画像)とは別に委託培養してもらっていた SN-1 の様子。(2008年2月5日)。
(じつは、下の画像の苗。移植後、コンタミして全滅させてしまいました。ゴメン!




■ワーディアンケース内の SN-1 の様子。(2007年1月13日)


■上の画像の拡大。(2007年1月13日)一度も移植していないため、生育が非常に悪いようです…(汗)
 「そろそろ、移植しないと…」と思いつつ、こんなになってしまいました(汗)
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■フラスコの底の方を真横から見た画像です。ミドリ色の粒状のものの先端がややとんがった感じになって「芽」らしくなってきました!(2006年1月21日の状態)


■フラスコの底の方に見えるミドリ色の粒状のものが発芽したカトレヤです。(2005年12月25日の状態)


■2005年3月20日に受粉し10月5日に某社にて播種して頂いた交配番号「SN-1」です。
 先日、数本のフラスコに播種して頂いたものの内、1本だけ頂いて来ました。実験的?にワーディアンケース内で育成してみます。
 ケース上段の蛍光灯の真下に吊るしています。気温は最高約24度、最低約15度、12時間電照です。



■2005年10月2日(日)の実の様子です。
 ついに!切りました!いよいよ、待ちに待った播種です!僕のカトレヤ人生の中で一度しか無い、始めての体験です!
 本を見ながら自分で播種しようかとも思ったのですが、万一、失敗した場合は取り返しがつきませんので、今回は信用出来るプロの専門家の方にお願いしました。

「祝!初播種~!!」


■2005年8月28日(日)の実の様子です。
 膨らみが止まり、実の下部に微細なシワが入り始めました。受粉から約5ヶ月が経過し、播種まであと一息です!



■2005年7月17日(日)の実の様子です。


■2005年6月11日(土)の実の様子です。
 実に筋が入ってきました!



■2005年5月21日(土)の実の様子です。
 この時点ではまだ筋がありません。



■2005年4月23日(土)の実の状態です。
 子房部が膨らみ始めています。



※実際に交配に使用した親株の画像です!
■Rsc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2’
リンコソフロカトレヤ ハウ・ヤン・ゴールド ‘ヤン・コン・ナンバーツー’
(Rsc. Lemon Tree x Rsc. Tassie Barbero (5/20/1997))
●Rsc. Haw Yuan Gold についての記事は、こちらをクリック!



※実際に交配に使用した親株の画像です!
■Rsc. Goldenzelle‘Lemon Chiffon’AM/AOS, HCC/OIOS
リンコソフロカトレヤ ゴールデンゼル ‘レモン・シフォン’
(Rsc. Fortune x C. Horace (1/1/1982))
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シン的「極大輪整型オレンジ(サンセットカラー)系花」創出計画!

2008年10月18日 17時55分25秒 | ■「実生」関連

於:2007年秋、宝塚 翠香園さん温室
■Rsc. Elegant Dancer‘Rouge’
リンコソフロカトレヤ エレガント・ダンサー‘ルージュ’
(Rsc. Don De Michaels x Rsc. Dark Eyes (11/7/1990))
 そろそろ、Rsc. Elegant Dancer‘Rouge’が咲きそうです。
 今回は、この花でオレンジ(サンセットカラー)系花を創出するための交配をしようと思います。


<Rsc. Elegant Dancer‘Rouge’の特徴について>

Rsc. Elegant Dancer‘Rouge’の長所
・花茎が長い
・黄目が大きい
・花が大きい
・弁質が厚い
・株姿がコンパクト(花径に比して)
・花色が濃い

Rsc. Elegant Dancer‘Rouge’の短所
・ペタルがダレる
・ペタルの展開がやや悪い




<オレンジ(サンセットカラー)系花を創出するための基本交配パターン>

(ラベンダー系 or 濃ラベンダー系 or 赤系) × (オレンジ(サンセットカラー)系 or 黄色系)=オレンジ(サンセットカラー)系花



<オレンジ(サンセットカラー)系花以外との交配によるオレンジ(サンセットカラー)系花の創出交配例>


画像提供=サンセットさん
■Sc. Waianae Sunset‘Kadooka’ = Sc. Dorothy Fried(ラベンダー系)x Sc. Mysedo(黄色系)



於:ハワイ・ホノルル蘭展2007 画像提供=サンセットさん
■Rsc. Hawaiian Thrill‘Paradise’= Rsc. Hisako Akatsuka(濃ラベンダー系)x Rsc. American Heritage(黄色系)



■Rsc. Pirate's Fortune‘Blumen Insel’= Rsc. Fortune(黄色系)x Sc. Pirate King(赤花系)


<我が家に花粉在庫のあるオレンジ(サンセットカラー)系花創出に貢献度の高そうな交配親候補>

・Rsc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2(永康二號)’

・Rsc. Hsinying Pachi Pachi‘Knight of Gold’

・Rsc. Malworth‘Orchidglade’

・Sc. Waianae Sunset‘Kadooka’



<Rsc. Elegant Dancer‘Rouge’と交配した場合の結果予測について>


■Rsc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon No.2(永康二號)’と交配した場合
リンコソフロカトレヤ ハウヤン・ゴールド‘ヤン・コン・ナンバーツー’
・花型は円くならない確率が高そう。
・既にこの交配は台湾や東南アジアなどでは行われていそう。




※フラッシュ撮影。花径約120mm(※2008年04月我が家にて開花)
■Rsc. Hsinying Pachi Pachi‘Knight of Gold’と交配した場合
リンコソフロカトレヤ シンイン・パチ・パチ‘ナイト・オブ・ゴールド’
・ペタルの展開は改良できそう。
・花型をもうすこし、円く出来そう。
・既にこの交配は台湾や東南アジアなどでは行われていそう。
・過去、数回受粉したが結実しなかったので、結実しない可能性が高そう。(採取した花粉の質が悪いのかも?)




■Rsc. Malworth‘Orchidglade’と交配した場合
リンコソフロカトレヤ マルウォース‘オーキッドグレイド’
・ペタルの展開は改良できそう。
・花はやや小さくなりそう。
・花茎はやや短くなりそう。




画像提供=サンセットさん
■Sc. Waianae Sunset‘Kadooka’と交配した場合
ソフロカトレヤ ワイナエ・サンセット‘カドオカ’
・ペタルの展開の悪さやダレる傾向は改良できない可能性が高そう。
・親の Sc. Dorothy Fried の影響でノーマルラベンダー系花が多く出現しそう。
・既にこの交配は日本国内で行われていそう。


 ということで、僕的には上記のうちから2品種に決定しました。
 なお、Rsc. Elegant Dancer は日本の堂ヶ島洋蘭センターさんの交配・登録で、台湾や東南アジアあたりではよく流通しているようですが、相当な優秀美花にもかかわらず、世界的に見るとまだまだ比較的、流通量は少ないようですから、台湾や東南アジアで交配親としてよく使われている人気品種との交配さえ避ければ、だれかと交配が重複することは回避しやすい品種だと思います。
 さぁ、花茎の長い極大輪整型オレンジ(サンセットカラー)系花の誕生に乞うご期待!



(上記、記事中の属名表記は現在、新属名への修正作業中のため一部、やむおえず誤表記や表記の矛盾等が発生する場合がございます。)

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「SN-4」「SN-5」フラスコ到着!

2008年09月13日 19時55分47秒 | ■「実生」関連
 昨年、播種をお願いしていたフラスコが無事成長して今日、到着しました!
 元気にすくすく育ってくれていてウレシイです!
 ここから開花まではあと4~5年くらいはかかるのですが、どんな花を咲かせてくれるのか?とても楽しみです!
 ちなみにウチはベランダ&ワーディアンケース栽培ですので、自分の器を考えて1交配につき、フラスコ3本で充分です。それからフラスコ1本から12本の苗を選抜してプラグトレイに植えて栽培開始予定です。でも、もし「フラスコ1本から12本しか残さないなんてもったいない。」ってことで、「ワシが何本か育てたるわ。」と言って下さるありがた~い方がおられましたら、メール下さい。「SN-4」「SN-5」の交配内容をお伝えします。
 もちろん、交配を聞いて「コレは遠慮しとくわ。」っていうことでもOKですから、お気遣い無く(正直チョット悲しいですけど…)。ということで、ヨロシクお願いしま~す!
(※カトレヤの実生に挑戦したい!っていう方、僕もビギナーですけど、ご相談にのらせていただきますよ!




■僕の交配「SN-4」のフラスコ。
 SN-4 は“銘花 Rsc. Don De Michaels を超える新世代のスプラッシュ系花”の創出を目指した交配です。




■「SN-4」の実。2007年7月に播種を委託したときの画像。




■僕の交配「SN-5」のフラスコ。
 SN-5 は“極整型濃色大輪の新世代のサンセットカラー系花”の創出を目指した交配です。




■「SN-5」の実。2007年9月に播種を委託したときの画像。



 人為的に交配を行い新花を生み出して行くことが、“神の領域を侵すこと”なのか?じつは“花たちは自らの進化のために人間をも利用している”のか?などなど…
 「交配」ということについては色々と議論されるところもあるようですが、僕にとっては、もっと大切なことがあります。それは、創り出されたものたちを自身の可能な範囲で護りながら、より良き理想を求めて、未来を見据えて、一歩ずつでも進み続けていくということです。
 ただし“温故知新”の精神は決して忘れてはならないと思っています。新しいものを創り出していくためには必ず先人の足跡を辿り、教えを請う必要が生じてきます。
 そして、種を播き続けていく以上、必ずまた、かつてのようにカトレヤの交配種が脚光を浴びる時代が訪れるきっかけとなるような“偉大なる銘花”が誕生する可能性は有ると僕は信じています。

 たとえ時代が見捨てても、人が自らが創り出した事実を放棄して“素朴なもの”を追い求めるようになっても、自らが生み出したからといって、それを滅ぼす権利などあるはずはない。と僕は強く思う者です。
 「流行」や「趣向」や「感情」ではなく、この「カトレヤの交配種という花を愛しながら生きていきたい!」「先人がこの花に託した夢や描いた理想を伝承していきたい!」という強い“意志”をもって、これからもより一層、この花を愛し続けて生きたいと思います。
 そして、たとえ僕の創った花が僕の手の中で咲かなかったとしても、この世界のどこかに、この花が美しく在って、この花を想い、生きていけるということが、そして僕の命が尽きた後もその花が遺っていると思えることが、僕にとっては、かけがえのない幸せなのです。



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4000分の1

2008年05月06日 23時35分58秒 | ■「実生」関連

■僕の交配「SN-6」の実。“展開の良い赤花巨大輪花”の創出を目指した交配です。
 じつは先日、高松へ持参しようと思っていたんですけど、忘れてることにバスに乗ってから気がつきまして…。今日、宅急便で高松の高橋洋蘭園さんへ発送しました。

 この種子が播かれて花が咲くまで5~8年くらいはかかると思います。
 一説では、一交配における花の表現パターン(花色&花容)は“4,000パターン”と言われているそうで、たとえば、ひとつの種子から、4,000株育てて開花させたとしても、その中から良花が出現する確率は非常に低い言われていますから、僕が育てることの出来る数株の中に、いわゆる“アタリ”の入っている確率は極めて低いです。
 正直、僕は「せっかち」で「飽き性」で「合理主義者」で、そして「継続は力なり」なんて言葉とは正反対の方角にいる人間です。でも、そんな僕に「カトレヤの実生・交配」はそれを超越させてくれる力を与えてくれました。カトレヤという花はそれだけの魅力を持っている存在なのだと僕は思っています。
 だから、可能性がゼロでない限り、僕はこれからも種を播き続けます。

 とか言いつつも、何事もひとりでは限界ありますし、せっかくの苗なので、もちょっと確率を上げたいので、一緒に苗を栽培して下さる方は募集してます。大歓迎です!
 基本的に苗は無償で差し上げて、良花が咲いたら分け株をバックして頂くという形でお願いしたいと思います。ご興味のある方は是非是非、メールかコメントでご連絡下さいね!




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“望み”

2008年02月05日 23時57分54秒 | ■「実生」関連

●画像は「カトレヤの実」です。
 この状態から、播種まであと約7~8ヶ月。




●画像は僕のオリジナル交配、交配番号「SN-1」のフラスコです。
 この状態から開花まで、我が家の環境と僕の栽培技術では、あと7~8年はかかるでしょう。
 思えば、気の遠くなるような年月です。
 でも、今始めなければ、永久に花を見ることは出来ません。
 それはけして一時の情熱や気まぐれだけで出来ることではありません。
 きっとそこには“いい花を創りたい”という強い“意志”が必要です。
 そして僕は、人間の男として生まれ食物連鎖の頂点にいて殺めるばかりの生の中で、自分のような人間でも何か少しくらいは“生み出し”“遺す”ことをしたいと強く望む者です。
 そしてこれが僕の“生きる理由”の一つであり、僕を生に繋ぎ止めてくれている“かけがえのない希望”のひとつです。

 生きることに疲れてしまったすべての人の心に、いつかきっと優しい色の花が咲きますように…




●交配番号「SN-1」の前回の経過報告記事は、こちらをクリック!

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未来(あした)のために、また一歩!

2007年09月03日 00時00分05秒 | ■「実生」関連

■私の交配「SN-5」の実。“極整型濃色大輪の新世代のサンセットカラー系花”の創出を目指した交配。先日、播種を委託しました。
 今年の夏はすっかり仕事に忙殺されてしまいましたが、“創る”こと“遺す”ことをこれからも、マイペースですが私なりに続けて行きます。



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未来(あした)のために、一歩ずつ…

2007年07月17日 00時04分33秒 | ■「実生」関連

■私の交配「SN-4」の実。“銘花 Blc. Don De Michaels を超える新世代のスプラッシュ系花”の創出を目指した交配です。



■私の交配「SN-5」の実。“極整型濃色大輪の新世代のサンセットカラー系花”の創出を目指した交配。あと1ヶ月程で播種予定です。



■サンセットさんから頂いた実生苗「R57」です。すくすくと育ってくれています!



■“夢いっぱい”の実生苗たち!サンセットさんや四国巡礼さんに頂いたものです。


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実生苗 育成経過報告 11 - R33 編 -

2007年01月08日 17時52分08秒 | ■「実生」関連
 かつて、僕も「実生苗=雑種」という感覚しか持っていなかったのですが、数年前に四国高松で育種家サンセットさんにお会いし、数名のアマチュア育種家の方をご紹介頂いてからというもの、“実生苗は全てが貴重なオリジナル株”であり、“育種家の方々の夢と情熱の結晶”であること等、多くを学ばせて頂きました。その魅力を、ごくわずかでも、このブログからお伝えできればと思っています。
 ちなみに、昨年末12月30日も、高松へ訪問させて頂きました。深夜0時半に神戸港出航の高松行きのフェリーっていいですよ。慌しい日常から開放してくれる貴重な時間です。そして、また、今回もより一層パワーアップして帰って来ました!


 以下にご紹介する交配名「R33」は、育種家サンセットさんから頂いたサンセットさんのオリジナル交配の実生苗で僕の大好きな濃色の赤花を生み出す可能性の高い交配です。未だかつてない、素晴らしい新花の誕生を夢見て大切に育てています!



■交配名「R33」の7株を単鉢に植え替えた状態。
 1本のフラスコに入っていた数十本の苗の中から生育の良いものを選抜して残った7株です。数年後、どんな花を咲かせてくれるでしょうか?とても楽しみです!



■交配名「R33」を単鉢に植え替えた状態。画像の苗は特別に葉の厚いもの。まるでファレノプシスのようです。


■交配名「R33」の2007年1月8日(月)の単鉢に上げる直前の様子です。10月末に単鉢に植え替える予定だったのですが、この時期になってしまいました。



■交配名「R33」の2006年9月24日(日)の様子です。なんとか無事にここまで育ってくれました。今月末、室内に取り込むタイミングで単鉢に植え替える予定です。


■「R33」の2006年5月13日(土)の様子です。※今回、撮影方向が逆でした!(汗)


■「R33」の2006年1月21日(土)の様子です。


■「R33」の2005年12月18日(日)の様子です。


■「R33」の2005年10月2日(日)の様子です。


■「R33」の2005年8月6日(土)の状態です。
苗の中心部から発生していた新芽が大きく育ってきました!



■「R33」の2005年7月30日(土)の状態です。


■「R33」の2005年7月2日(土)の状態です。


■「R33」の2005年4月24日(日)のフラスコ出し直後の状態です。


■「R33」のフラスコ
 2005年4月上旬の神戸蘭展の折に育種家サンセットさんから「経験を積むために、」と頂いた実生フラスコ苗です。(もちろん、フラスコ苗を扱うのは初体験です!)
 大輪のセミイエローと大輪の濃ラベンダーの交配で Blc. Chia Lin の交配親 Blc. Oconee や Blc. Maitland と比較しても、より大輪でより極整形の品種同士を交配されています。一体どんな花が咲くのでしょうか?楽しみです!


カトレヤの育種・交配・実生について、興味のある方は育種家サンセットさんのホームページ、“Rie's Cattleya(リエズ カトレヤ)”を是非、ご覧下さい!
カトレヤの“色彩の魅力”“交配・実生”について、とても興味深く、面白く魅せて頂けるページです!!


●育種家サンセットさんのホームページ、Rie's Cattleya(リエズ カトレヤ)は、こちらをクリック!

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実生苗 育成経過報告 10  - R33 編 -

2006年10月01日 10時53分50秒 | ■「実生」関連
 以下にご紹介する「R33」は、育種家サンセットさんから頂いた実生苗で僕の大好きな濃色の赤花を生み出す可能性の高い交配です。未だかつてない、素晴らしい新花の誕生を夢見て大切に育てています!


■交配名「R33」の2006年9月24日(日)の様子です。なんとか無事にここまで育ってくれました。今月末、室内に取り込むタイミングで単鉢に植え替える予定です。


■「R33」の2006年5月13日(土)の様子です。※今回、撮影方向が逆でした!(汗)


■「R33」の2006年1月21日(土)の様子です。


■「R33」の2005年12月18日(日)の様子です。


■「R33」の2005年10月2日(日)の様子です。


■「R33」の2005年8月6日(土)の状態です。
苗の中心部から発生していた新芽が大きく育ってきました!



■「R33」の2005年7月30日(土)の状態です。


■「R33」の2005年7月2日(土)の状態です。


■「R33」の2005年4月24日(日)の状態です。


■「R33」のフラスコ
 2005年4月上旬の神戸蘭展の折に育種家サンセットさんから「経験を積むために、」と頂いた実生フラスコ苗です。(もちろん、フラスコ苗を扱うのは初体験です!)
 大輪のセミイエローと大輪の濃ラベンダーの交配で Blc. Chia Lin の交配親 Blc. Oconee や Blc. Maitland と比較しても、より大輪でより極整形の品種同士を交配されています。一体どんな花が咲くのでしょうか?楽しみです!


カトレヤの育種・交配・実生について、興味のある方は育種家サンセットさんのホームページ、“Rie's Cattleya(リエズ カトレヤ)”を是非、ご覧下さい!
カトレヤの“色彩の魅力”“交配・実生”について、とても興味深く、面白く魅せて頂けるページです!!


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